『ヴァチカンのエクソシスト』を劇場で初めて観たとき(2023年7月16日)の感想を旧Twitter引っ張ってきました。旧Twitterで読みたい場合はこちらから。つながっていないのもあるけれど。

 ところで、劇場で少なくとも2回は観たと記憶していたのですが、シネコンの会員サイトの履歴によると3回観ていたみたいです。1回は轟音上映だった。轟音よかった……。

 あとあれですね、当時まだ知らなかったんですが(すでに発表はされていたものの)、実話ベースながらシリーズ化が決まってますね。

 

---以下、旧Twitterより、7月16日のスレッド。

 

 『ヴァチカンのエクソシスト』観ました。罪とは何か、赦しとは何か、というずっしりどっしり信仰に向き合ったうえで、コンスタンティン、処刑人、ヴァンパイア最期の聖戦が来て、実話ベースだと知ってなければ「シリーズ化ですか!?」って感じのラストでよかった。好き。

 

 告解のシーンのラッセル・クロウがさすが。合唱でヘンデルの『メサイア』の練習をしていた時に、"burden"にはものすごい重みのある和音が使われていると言われた覚えがありますが、この語の持つその重みを改めて実感した気がしました。アモルト神父の普段の軽妙洒脱さはその裏返しなんだなぁ。。。

 

 恐怖とは、己の罪(だと自分が思ってどうしても逃れられない事柄)を暴かれ、向き合わされることなんだなーとか。

 

 この映画を観る前に、以前から気になっていた『ザ・ライト -エクソシストの真実-』を観てまして、こちらは神の存在に懐疑的な神学生がエクソシズムを通じて信仰に目覚めて悪に打ち勝つお話。ギリ現実に起こりそうなラインのホラー描写がじわりぞわりいやだった。

 

 似たテーマだなと思いつつ、ヴァチカン~の方は己の罪を赦せるか、神の赦しを信じることができるか、みたいなところと、ザ・ライトは神の存在を信じるか、ってところでちょっと力点違うかなーという印象。でもヴァチカン~冒頭で引かれた、悪魔を否定すると悪魔が喜ぶ、みたいな考え方は共通なのかな。

 

 で、その前に特に脈絡もなく『アンホーリー 忌まわしき聖地』も観てまして。こちらの教会の関わり方は奇跡や聖地の認定で悪魔祓いとはまたちょっと違うんですが、神を騙る悪魔の「奇跡」の信憑性を打ち砕くことで人々の魂が悪魔に奉げられることを防ぐという筋立て。

 

 こちらは悪魔の存在を「信じさせない」ことでその力を奪うっていうのがまたちょっと違ったアプローチで面白かったな。「奇跡」に懐疑的な神父役のウィリアム・サドラーがよかったです。落ちぶれた記者が、取り戻しかけた名声もろとも「奇跡」の信憑性を地に墜とすという点では自己犠牲の話でもあった。

 

 現代だと広まってしまった悪名は消えないもんね……というあたりとても現代の映画でもあった。そもそも「奇跡」の広まり具合も。

 

 と、たまたまこの辺一連続けて観たのもあって『ヴァチカンのエクソシスト』大変面白かったです。

 

 そしてヴァチカンの~を観て帰宅後『コンスタンティン』と『エクソシスト』を続けて観まして、コンスタンティンは信仰はさておき神も悪魔もいるのが大前提になっててすがすがしくてよかったな。『エクソシスト』は当時の精神医学の扱いにおわーってなった。

 

 ヴァチカンの~のアモルト神父のエクソシストとしての活動は、『エクソシスト』よりあとなんだよねぇ。『エクソシスト』の時点では悪魔祓いするなら16世紀に戻らなければ、とか言ってるので。その後の悪魔祓いの必要性がどう高まっていったのかとかは気になるところ。

 

 いろいろまとめて観たので面白かったな~。アモルト神父の著書は読んでみたい。Books are good.

 

 (蛇足)ヴァチカン~ではキリスト教の負の歴史をしれっと悪魔のせいにしており「それはどうなの……?」とはなりました。であればアモルト神父のその後の活動にも疑問符ついちゃうしね……。『スレイヤー 7日目の煉獄』もそんな話だった。

 

 

---以下、旧Twitterより、7月18日のスレッド。

 

 おすすめ欄に出てくる感想を読んでいる感じ、『ヴァチカンのエクソシスト』を物理でぶん殴る系と認識しているものが多そうなんだけど、あんまりその面ばかり期待して観に行くと肩透かしかもなーと思う。ぶっちゃけ悪魔にぶっ飛ばされることはあっても人間側はあくまで祈るだけだったような……。

 

 何で急にこんなこと書いたかというと『ヴァチカンのエクソシスト』に絡めて『ディヴァイン・フューリー/使者』を紹介しているツイートを見たからで、でも私はどちらかというと『プリースト 悪魔を葬る者』の方が近いかなと思ったからでした。観てね!

 

以上、旧Twitterより。---

 

 『スレイヤー 7日目の煉獄』の話をしているのが、期せずしてスレッド13番目のツイートだったのちょっと面白いな。

 この頃『ヴァチカンのエクソシスト』が楽しみだった&面白かったで、エクソシスト系映画をいっぱい観ていたんでした。いろいろまとめて観ると、いろんな発見があって面白いなと思った。

 そして『エクソシスト』観た時に、ハルコンネン男爵のような感じで虫が出たんでした。悪魔の眷属か。 Speak of the devilというやつか。

 

 以下おまけ。ファーザー・スレッジハンマーが好きすぎて。