2023鬼籍のひと | 内垣新平のブログ

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気まぐれに思いついた事、感じた事など書いてます

 年末の新聞に2023年中に亡くなった著名人一覧が載っていた。またあとで見ようと思って脇によけておいたのを思い出して広げてみた。

 こっちの関心がなくて知らない名前、あるいはどうにか名前だけは知っているといった人も多い。

 

 そんな中、自分にとって多かれ少なかれ影響があった人たちという視点で見たらどうだろう、と考えた。それをベストテン形式で、と思ったがそれは難しい。順位はつけられない。

 だからおおざっぱに記録しておく。なにより自分のために。

 

 山田太一

「男たちの旅路」「思い出づくり。」「ふぞろいの林檎たち」などが記憶に残っている。「ふぞろい・・・」はほとんど同世代だったので共感することが多かった気がする。

 

 畑正憲

「青春記」「結婚記」などのエッセイをいくつか読んだ。その、けっこう型破りな生き方は、何か惹かれるものがあった。

 

 加藤秀俊

これは知らない人も多いかもしれない。社会学者で評論家である。20歳頃に読んだのが「独学のすすめ」という本。わかりやすい文章でかつ刺激を受けることも多く、その後何冊か読んだ。

 

 上岡龍太郎

前にも書いたが、「パペポTV」「EXテレビ」「探偵!ナイトスクープ」などよく見ていた。世間に媚びないばかりでなく、番組のゲストだろうとスタッフだろうと、おかしな態度でいたら容赦なく切り込む姿勢は、何か爽快さを感じさせた。

 

 谷村新司

私はアリス時代の歌がけっこう好きだった。中でも「遠くで汽笛を聞きながら」は私には思い入れが深い。歌詞の「暮らしていこう/遠くで汽笛を聞きながら/何もいいことがなかったこの街で」という部分に共感していた。

 

 あとは、作家が三人。

加賀乙彦、大江健三郎、森村誠一。読んだ作品は多くないが、その発言などにはわりあい注目して見ていた。

 

 坂本龍一

私には彼が音楽家としてそんなにすごいのかどうかはわからない。みんながそう言ってるからそうなんだろうな、という程度である。ただ、彼が平和や環境問題に積極的に発言していたことには好感をもっていた。

 

 

 人が亡くなることを「鬼籍に入る」と言う。

いったい「鬼籍」とは何だろうと調べてみると、あの世で閻魔大王が広げている名簿らしい。亡くなった人の名はそこに書かれている。生きていた時の行状とともに。そしてそれを見て閻魔様はそいつの行くべき先を決めるのだという。

 

 ちなみに、現代日本では閻魔様もブラッシュアップされていて、なんでもバカリズムにそっくりな方がいてそこで帳面を広げているそうな。

 まあともかく、徳を積みましょう。それが間違いない。