田舎住まいなので周囲は田んぼ、その向こうは低い山々に囲まれている。
典型的な田舎暮らしと言えるかもしれない。
ただその「田舎暮らし」という言葉からイメージされやすい、緑に囲まれてのんびりゆったり、という感じにはちょっと同意しかねるところがある。
でもまあ、田舎暮らしの現実の大変さは、しばしば紹介されることもあるので今それは言わない。
近年の熱帯化する気候の中でどうしても言いたいのは、「緑豊かな」などという形容が事実にそぐわなくなりつつあるなあ、ということだ。
田んぼのボタ草や道路沿いの草、各家の庭木も空地も、もちろん山も、緑の成長が早くて草刈などの整備が追い付かない。
一歩踏み込めばもはやジャングルではないか、というような箇所も多い。ただでさえ少子高齢化の波が加速しているのに、そこへもってきて過激な気象状況が年々ひどくなる一方である。
もはや緑は暴力とさえ言えるかもしれない。そんな場所が今、日本中の田舎に急拡大していると思う。
季語とか時候のあいさつに「新緑」「万緑」とかいう言葉があるが、「激緑」「凄緑」というような新語をそろそろ作った方がいいのではないか。気象用語に「酷暑」という新語ができたように。
まあ俳句の趣味はないけど。