内垣新平のブログ

内垣新平のブログ

気まぐれに思いついた事、感じた事など書いてます

 まだ視聴している人がどれくらいいるのだろう。朝ドラ「風、薫る」のことである。

 私はまあ習慣というか惰性で、家事しながらとか新聞読みながら横目で見ている感じである。

 

 

 新しくできた看護婦養成学校に、ヒロインふたりを含む何人かが入学して寮暮しをしているというのが、ドラマの現在点である。

 

 西洋人の先生がやってきて、生徒たちに「日本髪」をやめろと言う。当時の日本髪は油で固めて形を整えているものらしく、めったに髪を洗ったりしないものだったらしい。だから不潔だと言うのだ。

 こうして生徒たちは皆、「洋髪」に変えることになる。これが本日の展開。

 

 ここまではいい。理解はできる。生徒たちは互いに他の人の髪を切って洋髪に整えていく。

 

 けれどヒロインのりん(見上愛)の髪型が変である。他の生徒は前髪を上げるか真ん中あたりで分けるかしているのに、りんは前髪を切りそろえて出している。何で?どうして彼女だけ?

 

 これを「可愛い」とか思う登場人物、もしくは視聴者がいるということだろうか。とすれば私の感性がずれているのか?

 

 私にはこんな、どっかの少年みたいな、おぼっちゃまみたいな髪型は絶対おかしいとしか思えないんだけどなあ。

 

 ついでに言うと、もうひとりのヒロイン直美(上坂樹里)の髪型が長めのおかっぱ頭であるのも、当時の看護婦としてどうかなあという疑問はある。

 

 

 

 

 

 

 この著者のものは初めてだったが、けっこう夢中で読んだ。なかなかおもしろかった。

 

 

 4歳の男の子が誘拐されたが、犯人は身代金を手に入れることができず、そのまま男の子は行方不明になってしまう。3年後、少年は無傷で戻ってくる。その間、だれかが育ててくれていた。

 

 そして成長し大人になったその子は、写実画家として知られるほどの人物になっていた。

 だが、誘拐されていた子供時代の3年間のことは謎のままである。本人も家族もけっして何も語ろうとしない。いったい何があったのか。どう過ごしていたのか。そして犯人はだれだったのか。

 

 物語は誘拐事件のはじまりから描かれ、警察、新聞記者、画家、画廊店員などと視点を変えながら進んでいく。

 読み応えのある社会派ミステリーである。

 

 ネタばれを避けるため詳述はできないが、あえて近い印象を別の作品でたとえると、宮部みゆき「火車」、角田光代「八日目の蝉」、松本清張「砂の器」などといったところか。このあたりの小説が好きな人なら確実に楽しめて感動すると思う。

 

 

 ちなみに、千葉県にホキ美術館という写実絵画専門の美術館があることを初めて知った。いつか行ってみたいと思う。

 

 

 

 岩手県大槌町で山林火災が発生している。そのニュースをなんとなく見ていたら「同町吉里吉里地区では・・・」とか聞こえてきて、「え?」と画面の文字を見る。

 たしかに吉里吉里と出ている。

 

 思わず「な、懐かしい・・・」と感じてしまった。

 

 

 井上ひさし「吉里吉里人」は若い頃読んだ。古本屋で購入した単行本だったが、かなり分厚い本で、のちに文庫化されたときは上中下の3分冊になっていた。

 

 でも結構楽しく読んだ記憶がある。

ストーリーは、東北のある寒村・吉里吉里村がある日突然、日本国からの独立を宣言して吉里吉里国をつくってしまうという、荒唐無稽な話。

 けれどもそのとんでもない設定を細かく説明しつくすために、「その国」の歴史や法律やシステムをおもしろおかしく、かつ皮肉(日本国への)をこめて書いてあって、楽しかった。

 

 ただ、あまりに微に入り細に入り書こうとしすぎていて煩雑に思えたり、ほぼ全編にわたって東北弁のふりがながふってあるのも、ちょっと読みにくさを感じたりした。でもそれは作者・井上の譲れないこだわりだったのだろう。

 

 

 

 小説の「吉里吉里」は今の火災の場所ではなく、別の東北の架空の村という設定になっている。

 けれどむろん「吉里吉里」という地名自体はここから拝借していることに間違いないだろう。

 

 

 吉里吉里地区を含む今回の山林火災が一刻も早く鎮火するよう祈っています。

  こちらの雨雲が今すぐ向こうまで流れればいいのに。