市川美絵さん、再び | 内垣新平のブログ

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 「シーズニング」というFMの番組が終わった時、今後は何曜日だかの深夜に音楽番組をやると市川さんは言っていたけれど、受験生ではないのでそんな時間にラジオは聴けないし、聴き逃し配信というものもあるようだけど何だか面倒に感じて聴いていなかった。

 今日ちょっと車で出かける時に「そういえば」と思い出して、その市川さんの番組「週刊音楽論」の配信をスマホで探し出して聴いてみた。

 

 音楽評論家のスージー鈴木という人がゲスト講師で、「作詞家・千家和也論」ということだった。おもに1970年代の歌謡曲が次々に紹介されていた。たとえば奥村チヨ「終着駅」とか山口百恵「ひと夏の経験」とか。

 そして何曲目かに平浩二「バスストップ」が紹介されて流された。懐かしいなあ、私もわりとこの歌好きだったな、まあ高音過ぎて歌えないけど。

 

 歌が終わってスタジオに音声が戻ると、スージーさんが言うのだ。「わたしもいろいろラジオの音楽番組やらせてもらってますけど、メインパーソナリティが一緒に歌って、間奏も歌って、最後泣いているってのは初めての体験です。今、目の前で美絵さん泣いてます。何が起きたんですか」

「・・・いやいやもうね、こんないい曲を聴いちゃったら、そりゃ涙も出ますよ、もう」

 べつに市川さんは初めてこの歌を聴いたというわけではない。それどころか、たまにバスを待っている時など口ずさんだりしていたそうだ。でも今日はたぶん、思いっきり感情移入しながら情景を浮かべながら歌ったために感極まったという様子だった。歌詞の中の女性はあまりにも優しく、またそれを歌い上げる平浩二の声は聴き入る者をけっして放さない。見事なものだ。

 

いい番組を聴けたなあ、と思った。

というか、惚れてまうやろ市川さん、とも思った。

なんだかね・・・。