あるとき、新人社員が神様に、こんなお祈りを捧げました。
「私は雑用しかやらせてもらえません。どうか早く出世して部長になれますように」
次に、部長が神様に、こんなお祈りを捧げました。
「私は部下からは突き上げられ、上からは抑えつけられて気の休まる暇がありません。もっと出世して、早く社長になれますように」
最後に、社長が神様に、こんなお祈りを捧げました。
「社長の仕事は資金調達など神経をすり減らすことばかりで、最悪の事態になれば、
すべての責任をかぶらなくてはなりません。どうか、会社が安泰でありますように」
この世の中に、悩みのない人など存在しないのです。
どんなに楽天的な人、才能や健康に恵まれている人でも、
さまざまな問題を抱えていたり、人に言えない苦労をしている可能性があるのです。
大変なのはあの人もこの人も同じなのです。
ですから、自分の境遇を嘆くことはありません。
むしろ、相手と立場が逆転したら、きっと今の自分の境遇のほうが、うらやましく思えてくる場合もあるでしょう。
悩みのない人など、この世に1人もいないのだから・・
心のルネッサンス
名僧、101の名言
P29
植西聰
成美文庫