空海は、出会う人出会う人みんなを味方にしていった人です。
これぞという人物が、出会った瞬間に「いいやつだ、なかなかの人物だ」と信用して付き合います。
空海には座右の銘がありました。
座右の銘というのは、いつも自分の机の右側に置いて、それを見ながら自分の戒めにする言葉・・
真言密教は今日の仏教の中でも燦然たる光を放っています。その弘法大師空海が座右の銘にしていた言葉とは、
「己の長を説くことなかれ、他人の短を言うことなかれ」でした。
自分の長所を自慢するな。
他人の短所を指摘するな。
こんな簡単なことだった。
そうか、空海はこれをやり続けていたのか。出会う人出会う人全部を味方にする秘密はこれだったのか。
すごいものです。すごい人の言葉は。
淡々と生きる
P161
小林正観
風雲舎