『ウルトラマン 4Kディスカバリー 生命のものがたり』 | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

『ウルトラマン 4Kディスカバリー 生命のものがたり』

2023/12/9 TOHOシネマズ 錦糸町オリナス スクリーン5 C-11

 

『ウルトラマンタロウ』庵野秀明セレクション

を鑑賞後の脱力感に襲われながらも、

「せっかく錦糸町まで(チャリで)来たからには、これを見逃すわけには」と依然、気合が入っていたのは、

同じ円谷映画祭2023の

Part1:2023年11月17日(金)~11月30日(木)

【1】庵野秀明セレクション 4K『ウルトラセブン』 102分
第4話「マックス号応答せよ」 ゴドラ星人
第8話「狙われた街」 メトロン星人
第14話 「ウルトラ警備隊西へ 前編」 ペダン星人、キングジョー
第15話 「ウルトラ警備隊西へ 後編」
【2】劇場版ドキュメンタリー作品『ウルトラセブン Legend』
55年経っても色褪せない『ウルトラセブン』の魅力を、当時のキャスト、スタッフ、関係者のインタビューで解き明かすドキュメンタリー作品(上映時間:約1時間40分)

の【1・2】両編鑑賞が至って満足だったため。

 

特に【2】『ウルトラセブン Legend』については、

たった2週間の上映期間中に、繰り返し2回も見てしまうほど気に入った。

  1. 2023/11/23 TOHOシネマズ池袋 Screen 1 B-7
  2. 2023/11/30 TOHOシネマズ錦糸町 Screen5 D-11
この際だから書き添えておけば、ウルトラセブン第42話『ノンマルトの使者』については、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-まると
地球人は、実はノンマルトと呼ばれる先住種族を海底に追いやっていたことが判明。
地球人を侵略者の魔手から救うべく地球にとどまっていたセブン(モロボシダン)は、実は侵略者だった人類につくか、それとも海底に追放されたノンマルトにつくかの選択を迫られる。
  • 侵略者と戦う人間(地球人)こそが、実は先住民族ノンマルトを海底に追いやった侵略者であったという図式に、アメリカに占領されたまま(当時)の沖縄県民という、金城氏本人のアイデンティティ(素性)が図らずも反映されているという、市川森一氏の分析があった。
  • 一方で金城氏と同郷の上原正三氏は「金城氏は戦争(や出身地である沖縄の影)を引きずっていなかった」と証言、ひし美ゆり子氏や古谷敏氏らも異口同音に、楽天的で明るかった金城氏の人物像を述懐する。
    そして「ノンマルトの使者」には、沖縄人としての金城氏が反映されているよりは、氏の宇宙観とかSF観が反映されているのでは、と結論づけている。
  • 「ノンマルトの使者」の発想は、製作スタッフの飲み屋の打ち合わせが発端。
等々と各論を打ち消し合う情報が錯綜。
 
すると今回、『ウルトラセブン Legend』の中で満田かずほ氏が以下を言及。
「仕事が終わってからの飲み会では仕事の話をしないのが暗黙の了解だった。なはずがどうしてもその話になる。ある時自分が金城に向けて、人間は本当にそう(侵略の被害者)なのかなとつぶやいた途端、金城は急に真顔になり『いい話が書けそうな気がする』と言い切って飲み屋を立ち去った」

ですってよ、皆さん!

 

この記事より(以下転載・青文字

 

石坂浩二さん出演『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』「円谷映画祭2023」Part2にて上映

 

「TSUBURAYA CONVENTION2023」のオープニングセレモニーにて、映像作品『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』の1エピソード、「生命(いのち)のものがたり」が円谷映画祭2023 Part2にて上映されることが発表されました。

 

「円谷映画祭2023」Part2上映作品『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』

 

創立60周年を記念して、円谷プロの代表的な作品をセレクトして上映する「円谷映画祭2023」を現在上映中です。庵野秀明氏セレクションによる55周年の4K『ウルトラセブン』、50周年の『ウルトラマンタロウ』の特別上映のほか、『ウルトラセブン』製作の裏側に迫る貴重なドキュメンタリー作品など、魅力たっぷりのラインナップとなります。

 そして、新たに「TSUBURAYA CONVENTION2023」(ツブコン)のオープニングセレモニーで発表されたのが『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』です。半世紀を経た今も多くの方々に愛され、親しまれている特撮映画の金字塔『ウルトラマン』を、美麗な4K映像でリマスター、【生命】【浪漫】【仲間】【正義】という4つのテーマで再発見するという作品です。ナビゲーターとして、『ウルトラマン』でナレーションを担当した石坂浩二氏が、世界のあらゆる物語を鑑賞できる《不思議な映画館》の劇場支配人役として出演し、観客となる「謎の少女」ともにその魅力を探っていくという画期的な作品となっています。

 

その中の1エピソード「生命(いのち)のものがたり」を、12月1日(金)~12月14日(木)まで、「円谷映画祭2023」のPart2におきまして2週間限定で先行公開することが決定しました。

 

「円谷映画祭2023」 Part2 上映 概要

上映期間:2023年12月1日(金)~12/14(木)  [2週間限定]

 

■『空想特撮シリーズ ウルトラマン 4Kディスカバリー』 「生命(いのち)のものがたり」

 

使用作品:『ウルトラ作戦第一号』 『侵略者を撃て』 『怪獣墓場』 『さらばウルトラマン』

出演:石坂浩二(劇場支配人役) 浅沼みう(謎の少女役)

 

(以下略・転載終わり)

 

テレビ番組「ウルトラマン」の映画館での鑑賞は、

2022/7/22 ユナイテッド春日部 8スクリーン C-16
以来1年ぶりだが、前回は4K上映ではなかったため、
今回はゼットンの、
kinodoku
女性器を連想させる口の発光部分の一部が黒ずんでいることなどがより鮮明に確認できた。
 
それ以外の個々のエピソードの感想は以下の通り。
 

『ウルトラ作戦第一号』 

  • 近年に『長篇怪獣映画ウルトラマン』(1967/7/22)をネット視聴したが、ベムラー(の化身の青い球)は編集でスペシウム光線ではなく科特隊の攻撃で破壊されていたので今回の鑑賞が正編で正解。

  • ハヤタの乗る三角(小型)ビートルと、通常型の2種類のジェットビートルが登場。
  • 「ウルトラ作戦第1号」のネーミングが強引。ウルトラマン、セブンまでは、ヒーロー名の由来にまで理由づけが必要だった。
 
『侵略者を撃て』 
  • 御殿山の科学センター(ロケ地は川崎市の長沢浄水場)内で等身大のバルタン星人がめちゃ怖い!
  • まだ相手と言語で交渉する前、対象の素性がわからないうちから対策本部の黒板に「バルタン星人」と特定されているのはなぜ?
  • バルタン円盤はセミ人間円盤と同型で、両方の宇宙人の関連を想起させる。
だrt
きゅうえん

 

『怪獣墓場』
  • 話数を重ねるごとに登場するビートルの機数が増えていき、たしかこの話では3機登場。設定では「岩本博士によって開発された科学特捜隊の主力戦闘機。 日本支部にはムラマツ班にS111・S115・117・118の4機配備されている」んだとか。
  • 「ウルトラ作戦第1号」「侵略者を撃て」の初代マンAタイプマスクは4K映像だと凸凹で醜悪。それに比して「怪獣墓場」「さらばウルトラマン」のCタイプマスクとスーツは(腕を上げた脇に補修跡が見えたりはするが)とても美しい。
 
話数繋ぎの新撮追加映像に登場の石坂浩二氏は、ナレーター担当は「ウルトラQ」からだが「ウルトラマン」28話からは浦野光氏に交代している。最終回のゾフィーの声も浦野氏が担当。引き続き『ウルトラセブン』でも浦野氏がナレーションを担当した。
 
謎の少女(実はピグモン)役の浅沼みうは完全初見。
 
一応断っておきますが、私の「タロウ」評価は手厳しくとも、

多くのファンが支持している作品だとは認めてますし、だからこその庵野秀明登壇の経緯も理解はできます。

 
その一方で、セブンの4K上映第2弾
(第1弾は昨年実施済み)には、

2022/10/1『ウルトラセブン』55周年記念! 4K特別上映10月1日(土)より 全国16劇場で期間限定公開!

  • 第7話「宇宙囚人303」
  • 第26話「超兵器R1号」
  • 第37話「盗まれたウルトラ・アイ」
  • 第48話「史上最大の侵略」(前編)
  • 第49話「史上最大の侵略」(後編)
『ウルトラセブン Legend』という素晴らしい併映作品が伴ったのに、
「タロウ」4K上映には『ウルトラマンタロウ Legend』(仮)に類する併映が伴わず、
いわば先祖返りの『ウルトラマン 4Kディスカバリー 生命のものがたり』しか併映されなかったこと、
同時期公開の並いる競合、すなわち、
等々を後回しにしてまで、
「タロウ4K」を優先するなんて絶対どうかしているし、
もしも今後、庵野秀明・東宝作品『シン・ウルトラマンタロウ』なんてのが出てきたら、
およそロクなもんじゃないとだけは断言しておきましょう。
 
おしまい。