「ルパン三世PART6」からそれまくる話(97)
ゲスト脚本回もそつなく終了し、
本筋に復帰した『ルパン三世PART6』
それでどうやら気づいたのは、
本作に登場するシャーロック・ホームズは、
ルパンのように「三世」や「末裔」ではなく、
本家本人そのものだということ。
これはルパン三世が、
1971年のテレビアニメキャラ以来、50年に渡り成功し、
永遠に歳を取らないキャラになってしまったため、
対抗キャラを登場させる際、
そちらを「三世」なのか「四世」なのか「五世」なのか決められず、
末裔の人間関係がオリジナルと同じなのはおかしいので、
これもひたすら原典をなぞらえるという、
いかにも大胆かつ安直な手口。
私のもっぱらの興味関心は、
PART6最終回までに、本家ホームズの現代へのタイムスリップに説明があるかないか。
というわけで、
ここからはそれまくる話で、
発端は映画『日本沈没』(1973)がらみで、
同時上映が『グアム島珍道中』だったのを、
『グアム島珍道中』の挿入歌は、
改題前のお蔵入り作品『喜劇やさしくだまして』と同名の、
“やさしくだまして”で、女性ボーカルだったそうなので、
ネット/Youtube検索するも見つからず。
これを機に、
50年を経てうろ覚えやあいまいになった記憶を、
ネットで再検証することになった。
まず、『宇宙戦艦ヤマト』(1974)の初放送は、
日曜の午後7時半からで、
- 1974年10月6日 - 1975年3月30日
- 日本テレビ:日曜 19:30 - 20:00
裏番組のフジのカルピス劇場『アルプスの少女ハイジ』に負けたと言われているが、
『ハイジ』放送は1月から12月までの1年間だったため、
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1974年1月6日 - 1974年12月29日 |
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『ヤマト』後半(1975年放送分)のライバルは、
『フランダースの犬』だったのを間違っている人が多い。
- 1975年1月5日 - 12月28日
この、日曜日の午後7時半という放送枠は昔から激戦区で、
フジのアニメ「ムーミン」から席巻が始まるまでは、
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1969年10月5日 - 1970年12月27日 |
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TBSの30分実写ドラマが主流を占め、
『ヤマト』時点の該当作は、円谷プロの「SFドラマ 猿の軍団」だった。
- 1974年10月6日 - 1975年3月30日
もっとも円谷作品=TBS日曜放送は、元々はタケダアワーで7時からだった。
本来のTBS・日曜7時半枠は、
女性が主人公の実写ドラマが長く続き、
代表作はなんといっても「サインはV」(岡田可愛版・1969)
↑これが麻里圭子の、歯切れ良く快活なオリジナル。
- 放送時期:1969年10月5日 - 1970年8月16日
- 放送時間:日曜夜7時30分 - 8時(不二家一社提供枠『不二家の時間』)
- 放送回数:全45話
- 放送:TBS系
↓歌唱は力強いが、勘違い感が漂いまくる中村晃子バージョン。
強いて挙げれば、「サーブ、サーブ、サーブ」の中2番があるのが貴重か?
↓カバーでは前川陽子バージョンもありました。これも「サーブ」の中2番あり。
V-I-C-T-O-O-Yって、なんやねん?
↓坂口良子版(1973)は、彼女の歌のうまさにビックリ!
- 放送時期:1973年10月14日 - 1974年3月31日
- 放送時間:日曜夜7時30分 - 8時
- 放送回数:全24話
↓現代の「サインはV」歌唱(森山愛子)は、坂口版が手本になっている。
さてさて、私は小三頃からアルセーヌ・ルパン全集(ポプラ社)を読みふけっていたので、
1971年10月24日の日曜午後7時半は、
「ルパン三世」の初回放送を楽しみにしていたが、
母親の教育的指導により、
当時10歳の私は視聴を許されず、
8歳の妹がそれまで見ていた、
TBSの「アテンションプリーズ」にチャンネルを変えられた。
…と思っていたが、
この番組の放送期間は、
放送期間 | 1970年8月23日 - 1971年3月28日 |
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放送時間 | 日曜19:30 - 20:00 |
放送枠 | 不二家の時間 |
放送分 | 30分 |
回数 | 32 |
——だったため、「ルパン三世」初回放送の半年も前にすでに終了。
あれえ、ヘンだなあ。
そうだったっけ?
す…すると次回作、「美しきチャレンジャー」だったか?
久しぶりに主題歌を聴いてみよう。
いやいや、違う違う!
こんなに堂々と晴れがましい歌声じゃない。
そもそもミッチが「美しきチャレンジャー」をカバーしてるなんて知らなかった。
元歌はほら、もっとエコーがかかって加工バリバリ。
若干けだるげで、大人の女性の哀愁が漂っていたんだよ!
主演の新藤恵美さんじゃなかったっけ?
これこれ、これですよ!
↓またしても中村晃子もカバーしてますが、
この人のカバーが元歌より良かったことは一度もないね。
新藤恵美はそこそこ歌えたが、
『魔女はホットなお年頃』
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1970年10月31日 - 1971年3月27日 |
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土曜19:30 - 20:00 |
のオープニング曲「ホットなホットなお年頃」
「美しきチャレンジャー」に関しては、
富田智子の模範歌唱を参考にしたらしい。
ところが「美しきチャレンジャー」の放送期間は、
美しきチャレンジャーは、1971年4月4日から1971年10月17日まで、TBS系列で日曜19:30から30分枠『不二家の時間』(不二家一社提供)にて放送されたテレビドラマ(テレビ映画)である。
——とのことで、
『ルパン三世』の初回放送の1週前で終わっていた。
↓このレコード音源、初めて聴きましたがオドロキです!
※「ザ・サード」とカナ読み歌いを強要されたチャーリー・コーセイはお気の毒。
- 放送期間:1971年10月24日 - 1972年3月26日
- 放送回数:全23回
- 放送時間:日曜 19:30 - 20:00
- 放送局:日本テレビ系列
- 制作局:よみうりテレビ
- 提供:浅田飴
あれえ、ヘンだなあ。
そうだったっけ?(本日2回目)
あれえ、ヘンだなあ。
そうだったっけ?(本日3回目)