『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』
2020/10/20 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン9 C-9
世間の話題を独占している、
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』
私は『鬼滅の刃』には完全に乗り遅れ、
ちょうど去年の今頃、
AbemaTVで期間限定の無料放送で3話まで見ただけ。
なんでそこでやめちゃったかと言えば、
少し前の『進撃の巨人』(アニメ)、
もっとさかのれば、
『ヱヴァ』と、
そこから派生的に『シン・ゴジラ』にも起因する、
“ある理由”に行き着く。
具体的には、
絶体絶命の状況で、
「どうなっちゃうんだろう」と観客/視聴者はハラハラしてるのに、
敵側が、味方の対抗策が整うまで、
「待ってくれちゃう」
当初は数時間だったのが、
数日になり、
数週間になり、
数ヶ月になり、
たしか『鬼滅』では、数年(2年後)になっていた。
どんだけ猶予を与えてくれてんの?
ちょっとこの、
日本のアニメ/マンガ独特のテンポには、
ついていけません。
ここで見るのをやめてしまうわけですよ。
だもんで、
劇場版『鬼滅』の鑑賞も大いにためらったが、
やたらと上映回数があり、
いつシネコンに行こうが、
都合の合う上映回が必ずあるはずと、
いそいそと出かけてみた次第。
それともう一つ、
『鬼滅』は原作がジャンプのマンガだが、
2020年01月25日に記した、
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』
の内容を繰り返すつもりはないが、
私のマンガからの決裂は、
イコール少年ジャンプからの決裂でもあった。
それでもジャンプ原作のアニメ映画は時折観ており、
『BLEACH』
とか
『ワンピース』
さらには上述
『僕のヒーローアカデミア』
までは見たものの、どれも内容に不案内で印象は希薄。
『ヒロアカ』では、映画そのものの印象よりは、
乃木坂46の4期生、
とてつもないクオリティだったことの方が、
( “遥香”だけに?)はるかに鮮烈。
——とまあ、こんな頼りない下地で鑑賞した、
『劇場版 鬼滅』の感想は?
なにぶんこちらのコンディションが整わず、
徹夜明け鑑賞で開始たちまちまどろみはしたものの、
起きてみている限りは内容に引き込まれ、
満足と充実感を持って劇場を後にしました。
登場人物たちは、
夢の世界で物語の発端まで引き戻され、
そのくだりの展開は、
さしずめ放送中の「ウルトラマンZ」の、
特別編「特空機シークレットファイル」(2020/8/29)
や、
第13話「メダルいただきます!」(2020/9/19)
のような、いわゆる総集編のバリエーションで、
具体的な話はほとんど進まないんだな、
——とタカをくくっていたら、
終盤におまけのように付け足されたエピソードで事態は急展開。
「泣ける」と聞いていても、
そこまでは「そうかなあ?」だった私でも、これはさすがに。
本作『鬼滅』の魅力は何かというと、
ブレがない
に尽きると思います。
他作品はどうあれ、私はこのやり方を貫き通す。
音楽も出色で、
なるほどの力作に感心しました。