レベルカラーの過去と未来
この記事(書評「ホビージャパン ヴィンテージ」Vol.3)の続き。
前回の記事とのつながりをまとめると、
- 郡是が米レベルと日本総代理店契約を結んだのは1962年。
- 輸入版レベルカラー=模型用ラッカー系塗料は1965年に発売。当時価格70円。
↑「郡是産業(株)物資部」の発売
↑販売元の表記は「グンゼ産業(株)物資部」「グンゼ産業(株)レベル部」「グンゼ産業(株)」などと推移した。
- 1971年からカナ改称のグンゼ産業と藤倉化成がレベルカラーの国産化に着手。
- 1973年、完全国産化のレベルカラー発売。当時価格100円。
- 1977年にグンゼとレベル社の提携解消。Mr.カラーに改称して再発売。
- 1980年代の初め(年度不詳)に容量が18mlから10mlに変更。2007年までひねりつまみで旧製品とビンの高さを揃えた。
- 2008年11月以降、「水性ホビーカラー」や「タミヤカラーアクリル塗料」と同様のつまみの無い蓋に変更された。
一方でタカラの後発レベルカラーは、
掲載許可取得済
- 1977年にグンゼとの提携解消のレベル社キット輸入を引き継ぎ、レベルカラーのブランドと販売を継続。
- グンゼの塗料開発が藤倉化成だったのに対し、タカラのレベルカラー製造元は藤倉応用化工。
- 藤倉化成と藤倉応用化工は同業同名ながらまったくの別会社
- タカラは容量を18mlに維持し、その買い得感で減量したグンゼMr.カラーと張り合った。
- 1980年代の初めにタカラ版レベルカラーの販売は終了。
平成23年10月11日より鳩ヶ谷市が川口市に吸収合併され、
それに伴い弊社住所及び鳩ヶ谷店の名称は
下記の通り変更になりますのでお知らせいたします。
【変更前】 埼玉県鳩ヶ谷市八幡木3-2-7
【変更後】 埼玉県川口市八幡木3-2-7
【変更前】鳩ヶ谷店 【変更後】川口店
尚、電話番号・FAX番号につきましては従来通りとなります。
~since 1914~
1914年 創業:東京市浅草区北三筋町に「藤屋商店」
(世の中の動き)同年 第一次世界大戦勃発
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1923年 店舗の復興「藤倉薬店」として営業再開
(世の中の動き)関東大震災 世界恐慌
荒川区尾久に塗料工場を建設
浅草区浅草橋に店舗を新築し業務拡大
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1940年 事業伸展に伴い、資本金15万円により「株式会社藤倉化学興業所」を設立。
(世の中の動き)1939年 第二次世界大戦勃発
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1968年 創業55周年式典を行う。
(世の中の動き)1964年 東京オリンピック開催
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1971年 「藤倉応用化工株式会社」に社名変更
(世の中の動き)1970年 大阪万博開催
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1977年 埼玉県久喜市に「久喜工場」を建設
埼玉県鳩ヶ谷市に「営業本部」「鳩ヶ谷店」を開設
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2004年 「浅草店」を撤収、「鳩ヶ谷店」に統合。
(世の中の動き)2005年 愛・地球博開催
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2010年 藤倉応用化工㈱設立70年パーティーを開催!
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2011年 「鳩ヶ谷店」を「川口店」に改称。
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1923年 浅草区浅草橋に店舗を新築し業務拡大
2004年 「浅草店」を撤収、「鳩ヶ谷店」に統合。
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かつての藤倉応化浅草店には、また、店舗では台東区浅草での創業以来、
手に入りにくい商品や材料が数多く揃う小売店として営業してきました。
現在は浅草店の機能を川口店が引き継いでいるわけだが、
1977年にタカラが
レベルカラーの製造/販売を引き継ぐに際し、
グンゼと懇意の藤倉化成には頼れないため、
浅草/浅草橋界隈の塗料店として、
藤倉応化に行き着いたのだろう。
1977年 埼玉県鳩ヶ谷市に「営業本部」「鳩ヶ谷店」を開設
2011年 鳩ヶ谷が川口に住所変更。鳩ヶ谷店→川口店に改称
となると、1977年に当時の鳩ヶ谷市、
現在と同じ(「1980」彫りこみのある)場所=八幡木3−2−7に、
当初から店舗/事務所をかまえていたんだろう。
ここでふと正気に戻ると、
そもそも藤倉化成、
藤倉応用化学の両社名は、
「HJヴィンテージVol.3」
を読むまで不案内だったんだから、
現在の
- 月島倉庫
- トゥモローランド
- 東邦レマック
あたりで以前見かけた表示って、
グンゼ産業→GSIクレオス
系だったはず(なにぶんうろ覚えなものでして)では?