『記憶屋 あなたを忘れない』
2019/12/18鑑賞 松竹試写室
松竹邦画作としては、
2019年12月27日公開の、
に次ぐ、2020年第1弾作品らしい。
シネコンで予告編を何度も見かけ、
「蓮佛美沙子か。久しぶりだなあ」と思っていたところ、
思いがけず試写状が届いたため、
最終上映日に行ってみたら、スゴイ混雑ぶりだった。
でもって感想は?
上映中は眠くはならず、
最後まで見とおせはしたものの、
スタッフ、キャストの顔ぶれから予想できる程度の出来。
平川雄一朗監督の映画既公開作に、
悪夢の『そのときは彼によろしく』(2007)
『ROOKIES -卒業-』(2009)
等があること、
その後も『ツナグ』(2012・未見)までは東宝配給だったのに、
本作は松竹配給なこと。
音楽の高見優も、『ROOKIES -卒業-』つながりなこと、
等々、不安要素がてんこ盛りだが、
果たして結果は?
決して褒められる出来ではありません。
- 話に無理があり、導入や誘導にも難ありで、筋立てがすんなりと頭に入って来ない
- 主人公(山田涼介)のパソコンを同居人の女性(芳根京子)が盗み見するが、スリープ状態からの復帰にパスワード入力が必要な私にはウソくさく感じられた
- 主演のジャニタレが「演じるふり」に終始。大声でわめく、号泣して地面にくずおれるなど、実際に当事者が同じ状況に出くわしても、絶対に彼の演技どおりにはならないウソ臭さが鼻につく
- 芳根京子でどうにか保(も)つが、彼女に頼りすぎで、それ以外にいいとこなし。「どんなにひどい作品でも、芳根を出しときゃどうにかなる」という製作陣の依存精神にビックリ。
- 櫻井淳子や戸田菜穂など、「ショムニかっ!」の顔ぶれが出演
- 隙間埋めに多用されている音楽が演出過多でしらける。最後の中島みゆきの主題歌「時代」も取って付けで、何の感動も誘わない。
- 冬の情景が多いが、撮影は公開の1年以上前の2018〜19年の冬らしく、鑑賞直後(2019年12月)のテレビ番組「スクール革命」で主演ジャニタレを見たら、ずいぶん痩せていた。
私は試写でタダで鑑賞できたので良かったですが、
1/17からの公開では、ポイント利用の無料鑑賞がお勧めです。
山田涼介くんのファン以外は、
新年第一弾なんかに見ちゃダメですよ!