『ダンボ』(2019)でふり返るティム・バートン映画史 | アディクトリポート

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ダンボ IMAX

2019/4/1 T・ジョイ品川PRINCE シアター11 K-13

 

4月1日と言えば映画の日であり、

月曜日の平日だろうと、春休み期間中。


へんこう

なのにいつもの品川IMAXは、

いつもどおりの、そこそこの入り。
しん

ここが満席になったのを見た覚えがない。
ここいう

 

今回の『ダンボ』は、個人的には実に久々のティム・バートン作品。

(どれくらい久々かは後述)

 

若干の不安はあったものの、

冒頭の列車疾走シーンから音楽と共に快調。

 

ダニー・エルフマンの作風/曲調は、

聞かせどころを生かすために、

大半がにぎやかしのゴチャゴチャで埋め尽くすんだが、

なんと今回は穴埋め水増しのガチャ音が鳴りを潜め、

クレジットを確かめずともエルフマンとわかるかたわら、

聞かせどころだけで構成されていて驚いた。

 

ダンボ オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン
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これは期待が持てるでしょう!

 

 

と言う出だしはよかったが、

次第にジワリとパワーが落ちていき、

映画『ダンボ』は、途中で

「あれえ、お母さんゾウ探しの話じゃなかったの?」

と見失いがちになるけれど、

思い出したようにその話に戻って、

見終わってみれば、

「悪くはないけど、メチャ良いわけでもない」

という中途半端な感想に。

 

バートンは古巣のディズニーに戻る前、

チャーリーとチョコレート工場』(2005)などで
みっと

ワーナー作品を手がけた頃にも、

IMAX版公開に精通していたので、

近年の『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)

ありり

gundann

再びワーナーの『ダーク・シャドウ』(2012)

等も、あたりまえのようにIMAX版で公開された。

 

成田HUMAXのIMAX上映第一号が、『ダーク・シャドウ』だった。

せりだし

 

『ダンボ』のIMAX上映は2Dでもあり、

絶対にこれでなくてはという必然には欠けるため、

できれば推奨くらいの半オススメ。

 

私はなにしろ、

↓これがあるもんでして。

品川に通い詰めるしかないですが。

 

かようにムラのあるティム・バートン作品といえば、

最後に見たのは『ダーク・シャドウ』(2012)で、

『フランケンウィニー』(2012)も

『ビッグ・アイズ』(2014)も

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)も

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016)も見ていない。

 

とにかく昔から波のある監督で、

世評の割には『バットマン』(1989)は釈然とせず、

翌年の『シザーハンズ』(1990)は、これはなるほど大傑作。

kokokoi

2年後の『バットマン・リターンズ』(1992)にはハマリ、

銀座の丸の内ピカデリーで豪華鑑賞した翌日、

大宮のボロい映画館(※館名忘れた 大宮セントラル?)で再度見直して拍子抜けし、

映画館の規模や設備の大切さを痛感した。

 

バートン作品は、

『ビッグ・フィッシュ』(2003)や

 

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先述『チョコレート工場』のように、

 

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私が感心したものに限って、

興行的には大成功とは行かず、

反対にいかにも大衆ウケを狙った、

『アリス〜』とかが大人気で大ヒットするので、

「そういうのはホントのティム・バートンじゃないんだよ」

と歯がゆかった。

 

とはいえ、

本人も興行力と個人の作家性の折り合いをつけることに落ちついたらしく、

なにしろ『ダンボ』も1941年のアニメのリメイクなので、

 

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オリジナル企画でない場合、

それほど彼の本気は期待できない。

 

2014年10月31には、展覧会『ティム・バートンの世界』のオープニングセレモニーで、
でか
円谷ウルトラ怪獣が、バートン当人とステージに登壇。

 

『ダンボ』には、

とにかくバートン作品の常連が続々出演。

 

私には『デアデビル』(2003)のブルズアイ以来、

実に久々のコリン・ファレルこそ、

バートン作品過去作の出演が思い出せないものの、

『リターンズ』のペンギン役,

身長たった147センチのダニー・デヴィート

『ビートルジュース』『バットマン』のマイケル・キートン

『シザーハンズ』のアラン・アーキン

——と、懐かしい顔ぶれが揃った。

 

ただし目と口の大きい女優さんだけ、特定がかなわず、

ああ、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズで、

新聞社の経理担当だった女性(役名ベティ・ブラント)だよね

と思ったが、

それはエリザベス・バンクスで、

『ダンボ』のエヴァ・グリーンは、

バートン作だと、『ダーク・シャドウ』に出ていた。

 

以上、グダグダダラダラと書き綴ったわりには、

あまり核心を突けなかったよ。

 

この人(タイレンジャー)のレビューの方が、

よほどズバリと語っているので、

今回の記事にご不満の方は、

ぜひご閲覧くださいませ。

 

え?「だったらもっと早く、その人のブログを紹介しろよ」って?

 

いやいや、そんなことしたら、

私が書いたブログ記事は読んでもらえなくなりますよね。

 

本記事作成中に、

『ビッグ・フィッシュ』の画像検索で、

偶然タイレンジャー氏の記事に行き当たり、

そこで簡潔に指摘されているスルドイ内容にビックリ。

 

「ここまでコツコツ書いてきた、オレの記事はなんだったんだ?」とガクゼンでしたよ。

 

そういうことだって、

たまにはあるさ。