日本人は一般的に、ノアの方舟(はこぶね)の話を、どんだけ知ってるのか?
映画としては、
『天地創造』(1966)というのがあった。
![kjkj](https://stat.ameba.jp/user_images/20140705/15/addicto/58/cb/j/o0500118612993895274.jpg?caw=800)
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ユダヤ教圏、キリスト教圏では、
アーク(Ark)といえば、
ノアの方舟(Noah's Ark)を真っ先に思い浮かべる。
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)で、
国防省の役人がジョーンズ教授の大学を訪れ、
「アーク」に言及すると、
ジョーンズが「ノアの方舟?」と訊き返す、
と言う件(くだり)があったが、
本編からはカットされた。
アークには、“Ark of the Covenant”、
契約の柩(ひつぎ)というのが別にある。
モーセがシナイ山で神から授かった、
十戒を刻んだ石板を、
![もー](https://stat.ameba.jp/user_images/20100703/09/addicto/3b/77/j/t02200311_0756106810620826199.jpg?caw=800)
堕落した下界の民に怒って、
打ち砕いてしまった残骸を収めた箱である。
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『レイダース』では、この契約の柩の争奪戦がストーリーの主軸となる。
↓『レイダース』劇中に登場する、契約の柩の威力を描いた文献の挿絵は、実はラルフ・マクォーリーが描いている。
![ひつぎ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140705/12/addicto/97/ff/j/o0500107812993746738.jpg?caw=800)
↑契約の柩は、後年に立体商品化された。
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ハヤカワの『レイダース』ノベライズ巻末には、
訳者の情報として、
レイダースは三部作構想で、
1作目の時代設定が1939年、
2作目の時代はモーセの時代の直後、
3作目の時代は(当時の)現代の1980年代
----とされていて、
後年の『インディ・ジョーンズ』シリーズ展開とは、全く話が違っていた。
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さて、ようやくの『ノア 約束の舟』だが、
旧約聖書の該当箇所を読んでも、
全然出て来ない話やキャラが、
ガンガン出て来て驚いた。
![っっっっx](https://stat.ameba.jp/user_images/20140705/20/addicto/32/43/j/o0500139412994125346.jpg?caw=800)
主人公たちの葛藤や苦悩が真に迫り、
大変充実した鑑賞の時間を過ごすことができた。
↓イギリスの知念里奈こと、エマ・ワトソンも好演しています。
![sysy](https://stat.ameba.jp/user_images/20140705/20/addicto/36/76/j/o0500146812994125347.jpg?caw=800)
映画の題材を、もはや手垢がついて、誰も振り返らない旧約聖書から取り、
しかも単なる書いてあることの視覚化だけにとどめないとは、
さすがは『レスラー』(2008)
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『ブラック・スワン』(2010)の
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ダーレン・アロノフスキー監督。
フロック(まぐれ当たりの一発屋)じゃなかったし、
『ブラック・スワン』の時に、
生前の今敏(こん・さとし)監督や一部批評家が、
パクリに苦言を呈してたけど、
そういう次元にない映画作りを、しっかり見せてくれました。
すばらしい作品だと思い、強くオススメいたします!