アステカ模様をデカールで?・1/ 537エンプラ補完計画〈その9〉 | アディクトリポート

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くしくも昨日
一昨日のブログも、若干その成分を含んでいたこともあり、
本日はそれつながりでもある、テーマ「スタートレック」の42回目。

同じテーマの前回(デカール総ざらい・1/ 537エンプラ補完計画〈その8〉)は、
映画版エンプラのプラモの記号やマークを中心に、
デカールで再現する方法を紹介した。

↓JTグラフィックスのデカールをフル活用するのと引き替えに、いさぎよく電飾を放棄した、レッドラインハンターの無発光モデル。
tate
「光らせない」と割り切ってしまえば、ここまでキレイに仕上げられるという、逆説的な好作例。
元画像は、こちらより。


ここで補足すると、
↓紹介済みのJTグラフィックス以外にも
fyryさわ

PNTモデルズからも、2種類が発売されている。
PNT

本物のスタジオモデルは、
改装型(1作目~『3』に登場)も、A型(『4』~『6』に登場)も、
↓「NCC」と「1701」の間のハイフンは長く(-)、
めら
↑「1701」と「A」の間のハイフンは短い(-)

ので、
より正確を期するなら、
↓JT版(左)ではなく、PNT版(右)を使うに限る。
はば

で、話を戻して、
今回は、記号やマーク以外の塗装を、デカールで再現するやり方を紹介
…する予定だったが、
ちょっと話の順序を変えてみたい。

そもそも、1/537スケール、たかだか全長60センチ弱で、
全長2.4メートル(8フィート)のスタジオモデルの、
あすてか
繊細かつ複雑なアステカ模様まで、
再現する必要があるのか。

↓映画1作目公開当時の1979年頃、amt社の1/537プラモ完成見本を手に取る、ST創始者のジーン・ロッデンベリー。
ふふ
↑この当時は、このプラモで劇中モデル同様のアステカ模様を再現しようなどとは、誰も思わなかった。


反対に、そこまでやると決めた場合、どうしても初版スムージーに限る必要があるのか。
sasasa
↑『Ⅱ』版以降とは、仕様が大きく異なる初版スムージー(ツルツルお肌)。絶版希少度から、未組み立て完品なら、現在の相場は100ドルをくだらない。

たとえば、これをみて欲しい。

ジェフリー・アーノルド氏の2013年作例は、金型が無残に改修された『Ⅱ』以降の木目レンガ風モールドの通りに塗り分けて、
ritu
「パーツの合わせ目消しなど知ったことか」の強引さだが、それなりに成立している。
モザイクアート風で、これはこれで美しいじゃないですか!

今でこそ誰でも知ってる常識みたいになってる、
アステカ模様の塗装パターンだって、
ぺいn
1980~90年代の製品現役当時は、知る人ぞ知るだったんだから、
必ずやらなきゃ、エンプラにあらずってわけでもないしね。

もう一つ、別の例もみて欲しい。

トレックモデラードットコムというサイトは、
自分ではとうていプラモの完成に行き着かないお客様向けに、
モデリングサービスを受け付けているが、
いかに映画に使用されたスタジオモデルと同じ塗装パターンを再現しても、
サイト側で用意する、ベースになるキットは、
高価で貴重なスムージーではありえず、
『Ⅱ』以降の、サメ肌木目レンガ版。
たぴ
元画像と、その他の完成見本写真(動画を含む)は、こちらで

ただでさえ、絶版キットなんだから、
そのための専用デカールだって、
さらに数の限られている、スムージー用だけに特化ってわけにはいかない。

一応、アクリエーション(Acreation)からは、
1/537エンプラ用も、何パターンか発売
されてはいるものの、
ERTL改修版のゾウみたいなザラザラお肌に、
このデカールがどれだけなじむかは、保証の限りじゃないだろう。
akuri

ちなみに、
ネットの完成作例の画像を見て回っても、
アステカ模様をデカールで再現した例には、
なかなか行き当たらない。

見つかったのは、わずかに1件だけ。

以前も紹介した
PJTモデルズの作例
なる
いかにもデカールの、「貼りました」的なシール感と、
どこを切っても同じ、金太郎飴的な均一感がハンパない。

…ではあるんだが、
サイトの記述をよくよく読むと、

当初はアステカ模様をデカールで再現したものの、
貼り付けた後で、
はしっこからパリパリめくれて来てしまい、
結局全部はがして、
マスキングによる塗装で仕上げ直した。


----とのこと。

この流れで、次回はそのマスク塗装について。