「リーガルハイ」「ウルトラマンギンガ」2つの最終回 | アディクトリポート

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リーガルハイ

低迷のフジが、TBSの「半沢直樹」
の人気にあやかろうと、
同じ堺雅人の主演で、急遽再開したように思われてるし、
実際そういう事情もゼロではなかろうが、
終わってみれば、なかなかどうして、
「半沢」人気に頼らずに独自路線を貫き通し、
見応え満点、見通すだけの価値と意義があった。

だいたい、「半沢」

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2大ブームの直後に、それに匹敵するヒット作、成功作なんて、
おいそれと出て来っこない中、
高視聴率のみならず、内容の良さまでしっかり維持するとは、
よくぞやり抜いてくれたもんだよ。

個人的には、
私をセリフで「うん!」と無意識にうなずかせてくれたら、
その作品は成功です!

この功績は、ひとえに全話の脚本を担当した、古沢良太のものである。

最終回では、単なる話数稼ぎのように思われていた途中のエピソードも、まんべんなく振り返り、それらも大きな帰結点へと集約されて行った。

徹頭徹尾おふざけのようでいて、根は至ってマジメ。
込められたメッセージは上っ面でなく、本質を突いていた。

今、日本で最も実力のある脚本家は、古沢良太だということを存分に示した。

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ウルトラマンギンガ

「リーガルハイ」とは対極に位置していたのが、くしくも同じ日(12/18・水)に最終回を迎えた「ウルトラマンギンガ」



しょせんは子供向け番組に、めくじらたてるのも大人げないと思われるかも知れないが、
そもそも「ウルトラは子供向け」と位置づける、
「これこれは、こういうもの」という先入観と、こりかたまった常識が、
ここまでウルトラをダメにしたわけで、

「ウルトラマンギンガ」を含む「新ウルトラマン列伝」は、放送2日後の金曜日から、YouTubeのウルトラチャンネルで、翌週までの1週間だけ、公式に公開される。

7月31日に放送された第4話「アイドルはラゴン」だけはしかし、
↓オンエア版にラゴンの演者の顔が映っていたため、この場面を差し替えた修正版が、1週関延長公開された。
ごんら
修正版(※画像はありません)では、CG処理ではなく、しっかりラゴンのマスクをかぶった別テイクを使用。
撮影現場できちんと撮っていたのに、なぜダメなテイクをオンエアに使ったのか?


つまりは「リーガルハイ」成功に至る過程の、ことごとく逆を行ったために、失敗している。

「ギンガ」が、こういう作品になってる「言い訳」は、

1.現状では1年52話の30分テレビシリーズなど、とても無理
2.TBS系列ではなく、テレ東で初の本格主役ウルトラマン
3.玩具タイアップありきの作品

----あたりで、だからこそ、

1.前半と後半に分けて、全11話とコンパクト。
  ただし9月と翌2014年3月の、2度の劇場版で補完する。



2.従来シリーズと、統合と独立のどちらも可能なように、
  ギンガは未来から来たウルトラマンという、玉虫色の存在に。
3.変身グッズと対戦怪獣のソフビに玩具を絞り込み、
  舞台を閉ざされた学校に絞り込んで、
  防衛チームやそのメカを登場させない。

----という形に落ち着いている。

来年3月公開のギンガ劇場版第2弾には、予想通り?、
既存のカオスロイドTのスーツ流用の、タロウダーク(仮称)が登場する。
500
タロウダークは、通算76人目(※当ブログ調べ)のウルトラマンになる予定。

↓ウルトラマンランドのライブステージに登場した、カオスロイドT。

たろう

しかし、「現状ではこれが限界」と、縮小、後退ばかりを考えてしまえば、おのずとスケールも縮小、内容の退歩、衰退も避けられない。

少子化の昨今、「今の子供たち」だけに向けた、バイトみたいな新人ウルトラマンをあてがうだけでいいのか?

なぜなら人々のウルトラマンへの期待は、シリーズ総和に向けてであって、
期待全体の比率では、「かつての子供達」の方が大半なのだから、
「いい大人が見ても恥ずかしくないウルトラマン」だって必要だし、
それには古沢良太級の、「大人向けの作品」が書ける脚本家が欠かせないはずである。


30分もの全11話の「ギンガ」の脚本は、シリーズ構成の長谷川圭一を中心に、谷崎あきら、荒木憲一、赤星政尚の四人体制。

一方で、1時間もの全10話の「リーガルハイ」の脚本は、全話が古沢良太、ただ一人の執筆による。

↓タロウの後頭部には、当初「帯」があった(左)が、現役当時(1973~74)の後期(右)には省略されて、なくなっている。
よん
↑「ギンガ」最終話に登場したタロウは、40年ぶりにこの帯が復活しているが、タロウダークのスーツ(右)はそれより先にできていたため、帯がない。


そういえば、「リーガルハイ」の第9話で、
精神的に追い込まれた古美門研介(こみかど・けんすけ/堺雅人)は、
「ベムラー/バルタン星人/ネロンガ/ラゴン/グリーンモンス…」と、ウルトラマンの怪獣を、登場順に唱えていたのが、なんとなく象徴的に思われる。

古沢良太は、ヒーローをよく知ってるよ。

↓(右)古美門研介(こみかど・けんすけ)のイニシャルはK・K。
さり
↑(左)黛真知子(まゆずみ・まちこ/新垣結衣)は、M・M。

↓クラーク・ケント(Clark KentだからイニシャルはC・Kだが、音はK並び)、
ほら
↑ピーター・パーカー(Peter Parker)の法則が引き継がれている。

この法則から行くと、羽生晴樹(はにゅう・はるき/ 岡田将生)はH・Hなので、
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今後「リーガルハイ」番組内でヒーローになる素質あり。(シリーズが続けばの話)

そろそろ更新の時間なので、今日はこのへんで。