チープ・フライト／日テレをちょっと見直した〈その２〉

前回の「日テレをちょっと見直した」より、
さらに旬を逃した感だが、
けっこう気に入ったのが、
ほぼ一月前の、３／１に放送された、
チープ・フライト



１．題材が旬

昔のスッチー（スチュワーデス）、今のＣＡ（キャビンアテンダント）主演のドラマというと、最近では、日本航空（ＪＡＬ）が舞台で上戸彩主演の「アテンションプリーズ」（2006）とか、

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全日空（ＡＮＡ）が舞台で綾瀬はるか主演の「ハッピーフライト」（2008）とかだけど、

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前者は、そもそも、ナレーターを納谷悟朗が担当した、1970年版が下敷きなので、

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当時花形だったＪＡＬが舞台なのは仕方ないとして、
とにかく
「今どき、（国際線なら特に）老舗の日本の航空会社なんて、一体どれだけの人が使ってんの？」
とか、
「もはやスッチーなんて、女性憧れの花形職業じゃないじゃん」
とか、時代ズレ感がつきまとった。

「チープ・フライト」はタイトルどおり、ＬＣＣ（ローコストキャリア＝格安航空）が舞台。
架空のCHERRY'S航空は、制作に全面協力のPeach Aviationがモデルで、それだけにＬＣＣの抱える問題や将来性が、きちんと描かれていて新しい。

２．キャスティングの妙

本作は、竹内結子の日テレドラマ初主演。



竹内結子って、使い勝手の悪い女優で、
別に演技が飛び抜けてうまいわけでもないけど、
同じ世代で彼女に匹敵する役者がいないだけで、
福田彩乃がマネする、消え入りそうな涙声の役ばっかり回って来たが、

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みたいな役の方が似合ってる。
なので今回も、その路線。

相手役に向井理、その他のＣＡに、宮崎美子、加藤あい、桐谷美玲、トリンドル玲奈と、年代別に、これでもかとばかりにキレイどころを取りそろえ、あまり深刻になりすぎず、さりとてつきあいきれないほどにおちゃらけでもない、さじ加減が絶妙。

話もテンポ良くポンポン進み、気がつけばエンディングという、優等生的な良いドラマだった。

３．ＴＶロードショー枠の見直し

「チープ・フライト」は、『金曜ロードSHOW!』で放送された特別ドラマ企画の第２作。
（第１作は、「家族、貸します~ファミリー・コンプレックス」）

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テレビで放映される劇場映画って、「地上波初放送」って事は、その前に衛星やケーブルでとっくに放映されてるわけで、今や劇場公開半年後でも「今頃？」って感じ。

しかし穴うめみたいなテレビドラマは安手なことが多いが、今回は実際の飛行機を使うなど、かなり大がかりで貧乏くさくなく、またテレビで本放送をみるまで、どこでも未見だという新鮮さもあった。

オンデマンド配信もあるし、ビデオパッケージ発売（６月）もあるが、

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わざわざお金を払ってみるかは、さすがにビミョー。

というわけで、オンエアを見る分には、かなり満足したのであった。