ゴジラ音楽の旅(前編) | アディクトリポート

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今日は唐突にゴジラの話。

特に伊福部昭(いふくべ・あきら)作曲の音楽について。

まずは原曲。

↑後半(1:30以降)の「帝都の惨状」「海底下のゴジラ」は、
↓2年後の『ビルマの竪琴』(1956・作曲は、もちろん伊福部)の旋律(0:33以降)と全く同じ。


この曲はそもそも、映画『ひろしま』(1953)のために作曲された。
予告編だけでも衝撃的な内容です!

音楽は2:45頃より。

『ゴジラ』のメインテーマに話を戻すと、
↓こちらは後年に楽曲として、前奏等が足されたもの。


さて、この名曲にも元ネタがあり、発想の原点は、
ラヴェルの、
ピアノ協奏曲ト長調 第3楽章
(下の動画で3:51あたりまで)
らしい。

伊福部はラヴェルと因縁浅からぬ音楽家、作曲家でもあった

これ以降のゴジラ風の曲やバリエーションは、当然のことながら、全て伊福部本人による。

ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲
(『ヴァイオリン協奏曲』・1948・昭和23を改題)
↑上の動画で、3:52~17:41まで。

「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」(1962)より 討ち入り
↑上の動画で、17:43から最後まで。

だが、忠臣蔵のように、「ゴジラ」の後でなく、それより6年も前、
ちょうど「ヴァイオリン協奏曲」作曲の1948年に、
『社長と女店員』
があった!


1950年の『蜘蛛の街』も、同様にゴジラのメロディを使っていたらしい。

というところまでで、この話はまた続く。

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