本屋大賞が示すもの/芥川賞2013新春(2) | アディクトリポート

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これの続きで、今回は本屋大賞を話のとっかかりに。

1月16日の晩、テレビのニュースで、黒田氏の芥川賞受賞について、書店の客に意見や感想を求めた際に、
「客足はまばらだったが」と言っていたのを、
私は聞き逃さなかった。


つまりは
世間は、もはや芥川賞になんか、
まるで注目も関心もない

わけで、それを象徴するのが、2004年に開始され、今年で10回目となり、現在選考が進行中の本屋大賞

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これが設立されたのは、芥川・直木両賞が現代の世情を反映しない完全な時代遅れで、賞の発表が、本のセールスにも読者の支持共感にも全く結びつかないという、閉塞的な状況を打破せんがためだった。(※と、私は勝手に推測しています

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本屋大賞だって問題ないとは思わないけど、芥川賞に比べれば、まだかなりまとも。

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というより、よりによって本屋大賞が出て来ざるを得なかった原因だったくせに、本屋大賞の設立後も、
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文字通り十年一日のごとく、芥川賞も直木賞も、全く状況を改善していないのが、スーパーウルトラ異常事態、もはや「不祥事」とか「大事故」のレベルなんじゃあるまいか?

わかりやすく、別の例でたとえると、
毎年、不作続きの芥川畑がある。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-harvest

その不作の原因の一つに、
そもそもそこで育てている野菜の品種に問題があって、
今では絶滅同然で、誰も知らない珍種の野菜ばかり選んで植えている。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sikaku

品種本来の味もまずいが、収穫も手際が悪くてなんとも不出来、
消費者は、「こんなまずくて育ちの悪い、しかも見たことも聞いたこともない野菜、誰が買うんだ?」
と呆れ果て、愛想をつかして、かれこれ10年が経過している。

この状況を見かねて、10年前に本屋畑というのができて、
そちらでは、極上とは言わずとも、まあ口にして文句のないレベルの野菜が、毎年そこそこ収穫されて、それなりに経営は成り立っている。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ばたけ

聞けば芥川畑は、何代も続いている老舗の農家とのこと。
10年前に素人同然で農業を始めながら、そこそこ成果をあげ続けている本屋畑の耕作人は、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-おどろく

現役の芥川畑の主人は、よほど農業のセンスがないんだなと、内心あきれ果てている。

さらに驚いたことに、どういう仕組みかは知らないが、芥川畑は、
*どんなにしょうもない品種を、
*どれだけみすぼらしく育てて、
*その作物が全く売れなくても、
*耕してさえいれば、別のところから高額の報酬がもらえて、
*しかも畑を取り上げられたり、別の人に交代させられたりすることもなく、そのままの状態を好きなだけ続けていられる。

----といった感じ。


たとえば3・11時点に、東電の幹部や重役だった面々(左)と、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-daietto
安全委の委員長といった関係者(右)はのきなみ、
今や刑事告訴の対象になって、警察の事情聴取を受けてるんだよ。

よりによって出す必然のないゴミ(産業廃棄物)ばかり出して、反対にこれは出すべきだろを平気で見逃し続けて、(本屋大賞スタートからでも)はや10年。

ただ単に「出版社の社員」ってだけで、失態続きでも免責され続けちゃって、なんの責任追求もされず、その地位から引きずり降ろされもしないって、どういうこと?
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぶんげい
世間も、こういう怠慢で傲慢な、環境破壊者たちを、いつまでものさばらせ続けちゃイカンよ。

東電の原発事故後の記者会見で、無意味と見限った外国人記者の欠席が続いたように、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぺええ

もはや意味も権威もない芥川賞なんだから、マスコミも完全無視して、取り上げないぐらいのショック療法が必要じゃないの?

この話はまだまだ続くぜ!