前回は----
『カリ城』の時代設定が1968年と知って、

*1971~72年のTV 1stで描かれた話が後で、
*その3年前が時代設定の『カリ城』が先

↑つまり、左が先で、右が後だと思ってた。
と考えて、色々納得した、
が…
----というところまで。
ところが、当時の宮崎駿の発言をまとめた、このサイトによれば、
*1作目当時(1971~72)は、ちょうど30歳だった宮崎自身とルパンを同年齢だと思い、自己を投影して描いていた。

それはちょうど、今(「カリ城」制作の1979年)の視点から見れば、カリ城劇中でのルパンの回想のセリフ
「もう十年以上昔。
俺は一人で売り出そうと
躍起になっている
青二才だった」

まさにそのものに映る。
*現在(1979)放送中のTV 2nd(1977~)は、

時代にマッチしていない気がする。
それもあって、「これこそルパン」の究極作、もうこれで打ち止め、最終回答のつもりで『カリ城』を作ることにした。

*となると、今度は現在の自分を、ルパン像に投影させることになる。
それはもはやギラギラせずに、抑制の効いた、中年のルパン像。

その年齢は1941年生まれの宮崎にとっての現在(1979年)と同じなら、劇中のルパンも、38歳(1979-1941)がふさわしい。
※具体的な38と言う数字は、本ブログの独自解釈です。
ここまでは、よくわかる。
*カリ城のルパンは、TV 1stのように、女にガツガツしていない。

*劇中の現時点で乗っているのは(TV 1st後半を引き継ぐ)フィアットで、

10年以上前の回想シーンに出てくるのが、TV 1st前半に乗っていたベンツ。

↓峰不二子もオバサンくさくなったし(左)、やけにものわかりが良くなって、

↑かつてのじゃじゃ馬ぶり(右)が、すっかりなりを潜めている。
これらから総合的に判断すれば、作品の発表順どおりに、
TV 1stの出来事が先
に起こって、
その後でカリ城
の冒険があったんだよと言われれば、
↓つまり、上が先に起きてから、

↑その後で、下の出来事が起きた。
そうなのかと(一応は)思える。
ここで加わった第一の改変、
*TV 1stから8年後(1979-1971)の、「今の自分」をカリ城に投影することで、そのルパンを38歳にして、
*なのにカリ城からTV 1stまでの間を10年以上開けることに改めてしまえば、
*2年以上の狂いが生じて、もともとは30歳のつもりだったTV 1stのルパンは、2歳以上若返った28歳か、それより若いことに再設定される。
----については、たかだか2年かそこらのことなんで、さしたる問題ではないと思える。
※たぶん、カリ城ルパンを30代、TV 1stルパンを20代と明確に分ける意味もあっての、「10年以上」だとも推測される。
(これまた本ブログの独自解釈)
しかし第二の改変、
すなわち
カリ城の時代設定を
1968年にした方は、
考えれば考えるほど、わけがわからない。
※末尾を8にしたのは、まず38歳という自分と同じ年齢を決めて、その下一桁の8と年号を一致させて、計算をやりやすくしたんだろうけど。
(またまた本ブログの独自解釈です)
上記の引用元では、
1967年にルパンが初めて漫画で登場し、

69年にはアニメ化が決定したことを考えると、

1968年の意味がわかるだろう。
宮崎監督からみて、ルパンが最も輝いていた時代である。
----となっているが、
私は頭が悪いので、何度これを読み返しても
さっぱり納得できず、
単なるこじつけに
聞こえてしまうのですが????
まず、宮崎駿は、「2ndのルパンは時代(1977~79)にそぐわない」と感じて、

だからこそ時代にマッチしたルパン像(中年で、前ばかりを見ず、少し人生を振り返りモード)を、

そのアンチテーゼとして、描いた…んですよね。
だったらなんで、カリ城の時代設定を、マッチさせた現代、(すなわち2ndが絶賛放映中で末尾が8の)1978年にせずに、それより10年も前に設定しちゃったの?
もしもカリ城を1968年に設定してしまったら、

その10年前の話に相当するTV 1stは、

↑そんなこんなで、この上下2点の画像は、結局同じ時期を描いていると言うことになりますた。
当然1958年か、それより前の出来事になってしまう。
だけどこんなの、絶対にありえない。
なぜならTV 1stは、
↓大隅正秋(当時表記)演出の前半も、

↑劇中で飛騨スピードウェイをオープンし、世界競技のカーレースが開催できるようになったのは、日本の国力が上がった、高度経済成長の1970年代だからこそ。
↓高畑勲と宮崎駿が手がけた後半も、

↑最終話。ルパンは東京湾を泳いで逃げながら、銭形に次の逃亡先として〈中国〉をほのめかす。
これは日中国交正常化が半年後(1972年9月)になされる等、中国との雪解けの流れを受けてのセリフ。
※この画稿は後年の描き直しでオリジナルにあらず。
徹頭徹尾、現代(1971~72)とか、同時代性にこだわった作品だったから。

↑やむをえない路線変更、軌道修正はあっても、TV 1stの前半と後半の世界観は分断されず、シームレスに繋がっている。
それにさあ、1stの時に、自分と同年齢で若いと思ったルパンは、今の自分とだって同年齢に決まってんだから、

「おじさんルパン」は1968年じゃなくて、1978年にこそ存在すべきじゃないの~?
なんでカリ城の時代設定だけ10年もタイムワープさせて、話の後先が逆転してしまうようなことをやらかしたのか、わけがわからんよ。

↑ひょっとして、魔毛狂介の介入ですか?
もっと細かなことを言うと、これだと『カリ城』劇中とも、矛盾が生じてしまう。
なぜか?
だってルパンは、銭形を

「さすが昭和一ケタ」
とからかってるんだよ。
1968年にルパンが38歳だったら、1930年生まれ、つまり昭和5年生まれで、

彼自身も銭形同様、昭和一ケタ生まれじゃんか!
※これも1978年に38歳なら、1940(昭和15)年生まれ(宮崎駿と1歳違い)で、問題を回避できる。
と、このように、メリットはほとんどなく、
デメリットばかりの改変を、なんでわざわざ行ったのか、
全くさっぱり、理解できない。
宮崎駿って、もしかして、天才じゃなくて、キ○ガイ?
まあ、両者は紙一重だとはよく言うが…。
やがてこの宮崎駿=キチ○イ疑惑は、はからずも『カリ城』からおよそ30年後の『崖の上のポニョ』(2008)で実証されてしまうのであった。

↑これまでの名声と偉業、倫理観や気概を、すべて無に帰してしまうように、ひたすらデタラメを羅列した狂った作品。
オチがついたところで、つづく。