8月9日に、試写にて鑑賞。
今日(9/15)から公開。
『アフタースクール』(2008)の
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内田けんじ監督の新作。
前作も面白かったが、今回もなかなか面白く、飽きずに最後まで見れた。
宣伝費も増えたらしくて、テレビスポットCMもよく見かけたが、
ここに転載したスチルも同様に、
場面ごとの画で見せるより、話の流れや展開、プロットで見せる映画なので、
絵面(えづら)だけで、「おもしろそう」「つまらなそう」と決めつけないように。
内田監督は、日本には少ない、まともな作家の一人である。
作家は作家でも映画作家だが、現役の小説家で、まともに作家と呼べる人材がほとんどいない現状では、貴重な存在と言える。
まともな作家の条件とは、
*具体的かつ詳細なプロットが構成でき、しっかり話を語りきることができる。
*本筋語りに注力し、ギャグやムード等での水増しとの比率が逆転しない。
*元ネタや本歌取りせずとも、オリジナルのストーリーをゼロから構築できる。
といったところ。
つまり、(漫画や小説などの)原作なしには映画を撮れない職業監督、雇われ監督は、純然たる映画作家とは呼べないことになる。
さしずめ伊坂幸太郎の原作の映画化ばかりに取り組んでいる、中村義洋なんかは、その部類。
反対に、内田監督以外に、
日本でまともな映画作家は、
矢口史靖(『ロボジー』2012)
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西川美和(『ディア・ドクター』2009)
周防正行(すお・まさゆき 『それでもボクはやってない』2007)
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といったところか。
じゃあ、監督じゃなくても、脚本家なら作家と呼べそうな気がするが、
『ハルフウェイ』(2009)で初監督を兼任した、
北川悦吏子だけは、絶対にその部類に入らないことだけは、
私が保証します!
『鍵泥棒のメソッド』に話を戻すと、『アフタースクール』の時にはクセのある役者として世間に認識されていた堺雅人が、
最近はメジャーなイケメンに昇格してしまったため、その要素をもっぱら香川照之に担わせている。
必見とまではいわないけど、テレビ局主導でデカイ会場で舞台挨拶付きで試写をやって、観客に馴れ合いとお布施(入場料)を強いる映画を観るヒマと金があったら、こういう創意工夫に富んだ作品を観た方が、ずっといいと思います。
※上戸彩の結婚については、また明日。