訃報/ラルフ・マクォーリー | アディクトリポート

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※当初予定していた『ロボジー』レビューは、またしても延期です。

この記事

ラルフ・マクォーリー/享年82歳
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-びるまー
2009年の80歳の誕生日にて。右はピート・ヴィルマー。

近年はずっと持病を患っており、現地時間3月3日未明に、カリフォルニア州バークレーの自宅にて永眠。

ラルフ・マクォーリーは、言葉や文字だけでは伝わらなかったSWの構想を、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-gazou
マクォーリーの構想画(上)は、
1977年の1作目の時点(中)では、そのものズバリの映像化には至らず、
デジタル技術の導入で、忠実に再現できたはずの〈特別篇〉(下・1997)では、
ますます原画との隔たりが大きくなってしまった。

絵で具体的に示して企画を実現させた、SW界最大の殊勲者であり功労者と言える。

1作目公開当時は、日本ではMcQuarrieをどう読むかなんて誰もわからず、
「マッカリー」とか、「マッカーリー」と記述されていた。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ポート

同じ姓名の、クリストファー・マクォーリー(Christopher McQuarrie)も、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぶれぶれ
『宇宙戦艦ヤマト』の、アメリカ実写映画化計画の報道では、
依然として、「マッカリー」とされている

これを「マクォーリー」記述に直した経緯は、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-クロニクル
こちらで。

マクォーリーと対面した時の話は、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-レイア
こちらで。

行き掛かり上、続いた仕事については、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-アート
こちらと、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-アート
こちらで。

マクォーリーの画力の確かさと画が持つ説得力は、
単にテクだけを表向きだけまねたり、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-channzu
(上)マクォーリーの『帝国の逆襲』構想画。
(下)ダグ・チャンの『エピソードⅠ』プロダクション・ペインティング。


タブレットで苦もなく早描きした、現代の似非アーティストとは、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nigr
(上)マクォーリーの、完全手描きの『ジェダイ』構想画。
(下)ライアン・チャーチの『エピソードⅡ』デジタルイラスト。

一線を画す。

マクォーリーは、60年代にはボーイング社の専属アーティストだったり、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ここ

アポロ計画のテレビニュース用アニメとか、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-にゅーす
絵空事でない、実のある仕事をこなしてきた経験があればこそ、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-すのすぴ
没メカでも、このクオリティ!
その他の作品は、こちらでご覧ください


現実に存在してもおかしくないリアリティや未来予見性までを、
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-えだけ
個々のデザインやイラストに盛り込み、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-c5
SWC5(セレブレーション5)で初公開された、デス・スターのドッキング・ベイ周辺の線画。
サイズも大きかったが、線画だけで巨大さが存分に表現されていて、圧倒された。


スター・ウォーズの世界観を強固に裏打ちし、盤石で揺るぎないものにした。

〈特別篇三部作〉が公開された1997年には、すでにパーキンソン病の初期症状が出始め、
すぐに絶筆状態になったため、
マクォーリーの新三部作への参加はなかったわけだが、
その時点ですでに、私の好きなSWは、とっくに終わっていたわけである。

氏の偉業は、このサイトから購入できます。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ハード

私の運命を決定づけたのは、ルーカスじゃなくてマクォーリーだと思うね。

本当にありがとう。