つくづく感心しました。
この成功の最大の要因は、ドラマ作りに迷いがなかったからです。
テレビ業界がのきなみ超低迷で、高額ギャラの俳優に仕事が回らず、
あの松嶋菜々子でさえが、自分から売り込みに奔走していると知ったのが夏頃。
行き詰まってるよなあ。
金曜に放映される、
映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』なんか、
そのドン詰まりの極致だったそうだし。
（観てません）
松嶋出演の映画で最後に観たのは、
『犬とあなたの物語 いぬのえいが』
オムニバスのうちの１本。今年の２月１日。
そしたら秋の新番組で、『家政婦のミタ』という、ふざけたタイトルのドラマが日テレで始まって、
「ああ、これに結実したんだ」
とは思ったが、なにせこの前まで、
『デカワンコ』とか、
『リバウンド』とか、
本当に視聴者に見てもらいたいと思っているのかさえアヤシイ、
ふざけたドラマを平気で放送していた日テレなので、
第１話を見逃してしまった。
で、２回目からは見たんだけど、
「お……おもしれえじゃねえか！」
出てくる人物がことごとく誇張されてて、
リアリティはないんだけど、
「このドラマはこれでやって行きます！」
という思い切りの良さがあって、
なにより、ふざけて作ってない。
毎回パターンは同じなようで、実は少しずつ、話はかっきり進んでるし、
その場しのぎで後からでっち上げてるんじゃなくて、ちゃんとラストを最初に考えてから、そこに向かうべくストーリーが進行していく。
引きこまれて興味を削がれずに見ていくうちに、
いつのまにかエンディングの斉藤和義の「やさしくなりたい」がかかっている。
本編の音楽の池頼広（「相棒」の人）も素晴らしい。
「くるみ割り人形」の最初みたいな曲とか。
セリフも合わせて、この繰り返しのパターンが、早々なパロディ（ピカルの定理）や、小学生の間で「承知しました」が流行ったりにもつながり。
で、最終回に備えて、土曜日も日曜日もこれまでのダイジェストを昼に放送したり、
日テレの総力をあげてのバックアップで、
９時から特別版を含めての、堂々２時間10分。
なにせ今年のドラマで最大の視聴率なので、他局はさっさと戦いを放棄。
TBS
超人気芸人12組ガチで大ゲンカ祭り～浜田さん、相方にマジでキレてもいいですか！～
フジテレビ
トリビアの泉10周年「へぇ」祭りはベストオブベストで!承知しましたSP
テレ朝は、
元々報道ステーションだけど、
超タイムショック 3時間スペシャル
で、９時からの「相棒」なし。
さて肝心の最終回。
たいへんよろしゅうございました。
何の文句もございません！
ただし続編とかは、絶対やらないように！
やっぱ、物作りの姿勢はまじめに限るぜ！
次のドラマは、
ダーティ・ママ！
１月11日より。
「デカワンコ」の新春２時間スペシャルもあるよ！
１月７日
楽しみだなあ（ウソ）