訃報/スティーブ・ジョブズ Steve Jobs | アディクトリポート

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ぽぽ

ついに、この日が来てしまいましたか。

えいぶん

発表では、亡くなったのは10月5日の水曜日となっていますが、

わぶん

kukku

訃報は、その後に回された可能性もある。

くろばー


8月に退任を発表する前、


jobuzu

それが最後になると、覚悟をしてのことだったのだろう。

かのうせい

さて、せっかくなので、他の人があまり書かないことで、これまで本ブログでも書きそびれていたことを、まとめて。


ジョブズ氏がアップルに返り咲いて、第一弾製品、iMacを世に送り出して以来、現在のiPhoneの世界的隆盛まで破竹の快進撃を続けて来た印象だが、実はそういうわけでもなく、急成長はここほんの数年のことで、

かぶか

上昇気運が安定したのは、ようやく2005年から。


そこに至るまでには、それなりの試行錯誤や失敗も、ないわけではなかった。


ジョブズ自身が、地球上で最も美しいマウスと称した、初代iMacの円形マウスは、

まうす

「上下がわかりづらい」と、ユーザーに不評。


次に鳴り物入りで発表した

Power Mac G4 Cubeは、

きゅー0ぶ

デザイン的には高評価だったが、トラブル続きでセールスは芳しくなく、短命な製品に終わった。


ジョブズ指揮下の再生アップルの要(かなめ)は、デザインの革新性で、その立役者はジョナサン・アイブ。

現在は子供の教育のために、故郷のイギリスに戻ることを切望しているが、どっこいアップルが、そんなことは許さない。

あいぶ

アイブはジョブズが復職する前からアップルに在籍していて、

rarara

アイブ氏の前職は、バスルーム(浴室とトイレ)のデザイナー。

アップルには1992年から在籍。

ジョブズの粛正を生き延びたことでもわかるように、

2004

↑2004年

きそ

↑iMac G4と共に。2004年以降。

kurasu

↑2009年7月

相当の実力者である。



超大作映画新シリーズのデザイナーに大抜擢されながら、

roiyaru

比較

いったん自身のデザイン能力を放棄し、

buuume

ボマー

転用(パクリ)で済ませることを覚えてしまうと、

hainndo

そこから抜け出せなくなる。

2本目で新入りに追い出された、

aann

↑デザインはパクリ、クレヨンで塗りつぶすような色使いしかできなかったダグ・チャンは、

↓描画ソフト(ペインター)を駆使して、情景を色調で演出できる、

zuizuzu

↓ライアン・チャーチと

チャーチ

↓エリック・ティーメンズ

エリック

の二人組に追い出される羽目に。

ジオノ1

チャーチとティーメンズのコンセプトアートの色調は、

劇中と、ほぼ同じ。

ジオノ2

どこぞのヘナチョコデザイナーもどきとは、

taiwann

↑台湾出身。

えらい違いである。


何が言いたいかというと、「こうしたい」という明確なビジョンがあれば、何もかもを自分一人でやる必要はなく、ビジョンに理解と支持を示してくれる仲間と、得意分野を分けあって成し遂げることができるが、

atona-

出発点のビジョンが不確かでは、そこに寄ってくる輩(やから)も動機が不純だから、

ガンシップ2種

結局は中途半端な仕上がりにしかならないということだ。


話をジョブズの人となりに戻すと、

ジョブズの復職たちまちの活躍に、「これはスゴイ人物、生きる伝説だ!」と、

ぷっくら

幕張メッセのマックワールドエキスポにやってきた、1999年に見に行った


講演は(たしか)2月19日の金曜日で平日。

当時の私は、千葉県八千代市にある私立高校の教員だったが、欠勤せずに見に行けた。

3学年の担当で、その時期は卒業式まで生徒は登校せず、教員は朝礼を終えたら、退勤時間まで、校内ではやることが何もなかった。

この機会を逃してなるものか!

というわけで無断で外出して、車で幕張まで出かけて、生ジョブズを見て、何食わぬ顔で帰ってきた。


講演内容は、数週前のサンフランシスコ版のリピートだったが、別にそれはどうでもよくて、とにかくジョブズが見たかった。

「なるほど、こういう人なのか」という感じで、成功者の影や闇をすでに克服して、聴衆に良い印象だけを示せるようになっていた。


ひじ

上り詰めて地位を盤石なものにするまでは、イケイケのひたすら攻めモードで、無能な者を徹底的に排除したエキセントリックな人物も、

ぎるとじょぶず

過去に自分自身が会社を追われた経験から、「そうそう人に冷たくもあたれなくなった」と人生観を転換し、後には、

kokoko

「本当に自分がやりたいことをやるべきだ」と提唱した。


アーティストを中心に、「今の自分があるのは、まさにジョブズのおかげ」と謝意を述べる人が後を絶たない一方で、

未だに、「自分が本当にやりたいことが見つからない」という人たちも大勢いる。


成し遂げたいことがしかし、私欲や我欲の追求だと、

おざわ

↑なんで6日のニュースのトップが、全人類のために貢献した人物の逝去よりも、自分のことしか考えてない、こいつの話題なのか理解できんよ。

一時はうまくいっても、そのうち守りの姿勢に入ってしまい、その自己保身こそが身を滅ぼしかねず、

からから

結局は本当の成功に行き着かない。


となると、尊敬するジョブズのように生きるということは、自分のやりたいことが、自分以外の他の人のためにもなる道を目指すことだと思われる。


つまり、その人が世に生まれたからこそ、その人が生まれる前より、世の中が良い方に変わったと、良い意味で歴史に名を残すことを目指す。

かくげん


次にジョブズに匹敵する人物が続くには、その人物がまずは、この真理に行き着かなければならない。


ということを気づかせてくれたことにこそ、私はスティーブ・ジョブズに、心から「ありがとう」とお礼を述べる者である。


忘れない。


rasuto