ちなみに消化しなければならないネタが大量にあるため、しばらくガンダムが続くと思いますが、ご容赦を。
今回はゲルググ。
設定画の決定稿はこれ。
ザクやズゴックとは逆で、シャア専用の方が量産型より先に登場。
登場がギャンとほぼ同時期と言うこともあり、
↑テレビ37話「テキサスの攻防」で競い合う2機。
これ(決定稿)も安彦良和の画ですね。(デザイン原案は、富野善幸←当時表記)
↑時期的に「兄弟機」といえるギャン(上)とゲルググ(下)は、
*立体再現が困難な、胸部のビミョーな曲線だとか、
*そこからくびれた鳩尾(みぞおち)にベントがあるとか、
*肩の付け根が球体だったりと、
多くの共通点がある。
根拠は前例(ドム、ゴッグ、アッガイ、ギャン)どおりなので、あえてくり返しませんが、
鉛筆でスラスラ、伸び伸びと、お得意の曲線主体で早描きしながら、前面、背面とも、立ちポーズが堂々とサマになっており、さすがは安彦氏と拝察できます。
しかし、ちょうど同氏が病気で入院して降板した時期と重なるため(本編作画は、34話「宿命の出会い」が最後)、テレビ本編で安彦氏本人がゲルググを描いたことはついぞなく、
結局『劇場版Ⅲ・めぐりあい宇宙』(1982)での加筆分まで、安彦ゲルググは出てこなかった。
しかも安彦ゲルの登場シーンはほんのわずかで、
おまけに設定画を描いてから、相当に日が経っていたため、
腰のくびれがほとんどない、安彦ザク/ドム的な力士体形に、
桁揃えされてしまった。
それでもまだシャア専用はましな方で、
↑登場は、5:00以降。
量産型に至っては、
出番はたったの2カット(※当社調べ)。
↑本編が見つからなかったので、パチンコの再現画面より。
↑縦横比がちょいとヘンですが。
最後の単なる顔見せ的な出番(横に倒れて吹っ飛ぶだけ!)には、劇場でガキンチョが、「あっ、ゲルググだ!」と叫んでるのと同時に、当時21歳で大学生だった私も、思わず心の中で同じセリフを叫んでいたのを思い出す。
「劇場版ガンダム三部作」って、テレビシリーズからのファンには、単なる確認作業兼モビルスーツカタログにすぎなかった(=映画作品として成立していない)という、ある意味すごい事実。
ゲルググのガンプラは、長年頭部に難があったが、
MG Ver.2で打ち止めという感じがして、
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ザクとは異なり、決定版はガンプラじゃないかと思う。
次回はジオング?