「ゲルググ」疑惑のMS/MA〈その5〉/大河原ザクを求めて(33) | アディクトリポート

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これの続き。

ちなみに消化しなければならないネタが大量にあるため、しばらくガンダムが続くと思いますが、ご容赦を。

今回はゲルググ。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぐぐ

設定画の決定稿はこれ。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sippai
ザクやズゴックとは逆で、シャア専用の方が量産型より先に登場。

登場がギャンとほぼ同時期と言うこともあり、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぎゃんさん
↑テレビ37話「テキサスの攻防」で競い合う2機。
これ(決定稿)も安彦良和の画ですね。(デザイン原案は、富野善幸←当時表記)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nitai
↑時期的に「兄弟機」といえるギャン(上)とゲルググ(下)は、
*立体再現が困難な、胸部のビミョーな曲線だとか、
*そこからくびれた鳩尾(みぞおち)にベントがあるとか、
*肩の付け根が球体だったりと、
多くの共通点がある。


根拠は前例(ドム、ゴッグ、アッガイギャン)どおりなので、あえてくり返しませんが、
鉛筆でスラスラ、伸び伸びと、お得意の曲線主体で早描きしながら、前面、背面とも、立ちポーズが堂々とサマになっており、さすがは安彦氏と拝察できます。

しかし、ちょうど同氏が病気で入院して降板した時期と重なるため(本編作画は、34話「宿命の出会い」が最後)、テレビ本編で安彦氏本人がゲルググを描いたことはついぞなく、
結局『劇場版Ⅲ・めぐりあい宇宙』(1982)での加筆分まで、安彦ゲルググは出てこなかった。

しかも安彦ゲルの登場シーンはほんのわずかで、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-わずか
おまけに設定画を描いてから、相当に日が経っていたため、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-tuki
腰のくびれがほとんどない、安彦ザク/ドム的な力士体形に、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かお
桁揃えされてしまった。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-rouzu
それでもまだシャア専用はましな方で、

↑登場は、5:00以降。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-うちゅう
量産型に至っては、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ryou
出番はたったの2カット(※当社調べ)。

↑本編が見つからなかったので、パチンコの再現画面より。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-どろす
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぜんしん

↑縦横比がちょいとヘンですが。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-量産ゲル 
最後の単なる顔見せ的な出番(横に倒れて吹っ飛ぶだけ!)には、劇場でガキンチョが、「あっ、ゲルググだ!」と叫んでるのと同時に、当時21歳で大学生だった私も、思わず心の中で同じセリフを叫んでいたのを思い出す。

「劇場版ガンダム三部作」って、テレビシリーズからのファンには、単なる確認作業兼モビルスーツカタログにすぎなかった(=映画作品として成立していない)という、ある意味すごい事実。

ゲルググのガンプラは、長年頭部に難があったが、
MG Ver.2で打ち止めという感じがして、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-しゃげ


作家集団Addictoe オフィシャルブログ-りょう
MG 1/100 MS-14A ゲルググ Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)
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ザクとは異なり、決定版はガンプラじゃないかと思う。

次回はジオング?