総天然色ウルトラQ・カラー怪獣図鑑のひみつ | アディクトリポート

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真実をリポート Addictoe Report

本日は「特撮ニュータイプ」2011年7月号の、

特別付録DVD、
総天然色ウルトラQ
カラー怪獣図鑑
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-maru
について。

もちろんこれは、発売間近の、

『総天然色ウルトラQ』
『総天然色ウルトラQ』Blu-ray BOX Ⅰ
バンダイビジュアル (2011-08-26)
売り上げランキング: 531

『総天然色ウルトラQ』 Blu-ray BOX II<最終巻>
バンダイビジュアル (2012-01-27)
売り上げランキング: 1012

のプロモーションだが、
その中身はどんなだったか、ざっとご紹介。

ですが、まだこの雑誌が発売直後なのと、本製品の発売前なので、ルールを守って、収録・掲載画像は一切使わずにお送りします。

そのかわり、
↓こちらは存分にご覧ください。




どちらも付録DVDに収録されてますが。

さて、視聴しての感想は?

前にここにも書きましたが、

「なんやねん、これ?」
って感じですね。

繰り返しになりますが、何のために、誰のためにカラー化したのか、さっぱりわからない。

委員会制で、いろんな意見を入れすぎちゃって迷走したし、そもそも出発点からダメだこりゃなため、後で小細工して、ますます悪化したって感じ。

気づいたことを箇条書きしますと。

*カラー化のみで、画像修復はされていない。
モノクロ番組の実感(=ホンモノっぽさ)を高めるためのカラー化だろうに、それ以前の前提となるはずの、フィルム傷とか、同一場面にずっといすわる点状の汚れなんかは、そのまま。
そうすると、そういう汚れを見つけるたびに、そっちに気が取られて興ざめするって言うか、「カラー化以前に、まずはそこだろ」って気分になる。

*カラー化が、なんとも中途半端
これは、企画者よりも、実作業を担当したアメリカの会社に責任があるね。
まさかこんな中途半端な納品をされるとは……。
とにかくできあがりは、いかにもカラー撮影されたような自然な色乗りではなく、いわゆる昔の映画ポスターみたいな、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-うりうとら
人工着色モード。
選択された領域は単色処理。つまり、木々は緑一色、肌は肌色一色、しかも日本人のオレンジ色じゃなく、白人のピンク色かつ、場面によってバラバラ。
ガラモンなんて、手脚の灰色をのぞいて、全体を赤く着色してるから、
目が充血してるよ!

そうそう、灰色処理は思い切り手抜きで、元の白黒画像のままなのも、なんだかなあ。

おまけに全体のトーンが退色したような薄味で、わずか6ヶ月後に始まった後番組のカラー作品「ウルトラマン」(のDVD)とも、
ウルトラマン Vol.1 [DVD]
バンダイビジュアル (2009-02-18)
売り上げランキング: 9492

↑こちらはデジタル画像処理で、色調が補正されています。
まるでつながらない。

「わかってないな」に、更に「わかってないな」が重なり、足し算でなくかけ算の相乗効果で、ひたすら萎える。
なめてんのか!
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-namegi
もしかして、だからナメゴン?

また、「カラー怪獣図鑑」といっても、収録されてる怪獣は、
当然、ウルトラQ登場の全種ではなく、

*ゴメス
*リトラ
*マンモスフラワー
*ゴロー
*ナメゴン
*ペギラ
*モングラー
*カネゴン(静止画のみ)
(順不同)だけ。

本誌の方に追加で、
*タランチュラ
*バルンガ
M1号
*ラルゲユウス
*ガメロン
*怪竜
*ゴルゴス
(こちらも順不同)のカラー化画像が掲載されてます。

製品そのものの前に、こちらのサンプラーDVDで確認って言うのなら、大いにありかも。

45年の呪縛はコワイよ~!