『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』のパート1 | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

たいていの映画館では、2/4で上映終了してしまいましたので、今さらですが、終了1日前に駆け込み鑑賞し、どうにか1作目から全作映画館で観てきた記録を更新したので、せっかくなので感想なぞを。

その前に、まずは各作の雑感を。


ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぽた
クリス・コロンバス監督って、作品のできにムラがあるなあ。
結局、出世作の『グレムリン』(1984)が一番良かったんじゃないの?
『ホーム・アローン』(1990)つながりで、ガキンチョものならって起用なんだろうけど。
ただし原作『ハリポ』(全作未読!)の魅力が、一見脈絡のない小ネタのつるべ打ちってことだけは心得ているらしく、その意味では原作の精神に忠実な映画だと思う。



ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-jeipe
前作から引き続きのクリス・コロンバス監督だが、謎解きと敵との対決というオーソドックスな本筋があったので、1作目よりは観やすかった。
ダニエル君、早くも声変わり。
公開直後に、校長役のリチャード・ハリスが他界。本作でも声がかすれて弱々しく、吹き替えの永井一郎は、わざわざそこまで真似てヨボヨボに演じていた!



ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-すねいぷ
毎年の公開から1年おきの公開に、監督がアルフォンソ・キュアロンに、校長役がマイケル・ガンボン(誰?)に、それぞれ交代し、(したがって永井一郎の校長声も、力強くなり)雰囲気や展開が、近年のシリーズの原型となって、引き継がれていく。
タイムトラベル魔法(逆転時計)が面白かったが、使われたのはこの1回のみで、本シリーズでの魔法やガジェットの存在が、ドラえもんのポケット(なんでもありかつ1回かぎりの便利な小道具)状態であることを示している。



ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ききき
前作から2年続きの公開ペースにもどり、監督は英国人のマイク・ニューウェルに、音楽が(めずらしくイマイチ精彩を欠いていた)ジョン・ウィリアムズから、パトリック・ドイルに交代。
鼻がペッタンコの宿敵ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)も、ようやく登場。
三大魔法学校対抗試合がダイジェストなことからも見て取れるが、原作を全て映像化することは最初から放棄され、名場面集みたいなつくりに割り切っている。
つまり、映画だけを観ても話が理解しきれないけど、別に「ハリポ」はそれでいいでしょ?と、開き直った作品。


本作公開の2005年と言えば、シネコン競争が激化し、同一エリアに他社シネコンがある各社(MOVIXと109シネマズとイクスピアリ)は、差別化のために『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』をデジタル(DLP)上映すべく準備を進めていた。

ところがシネコン界のダークサイド、TOHOシネマズは、夏までにDLP施設導入を済ませられず、親会社の東宝主催の『シス』試写会で、デジタル上映にトラブルが発生して、途中からフィルムに差し替えるという「事件」を演出。

ビビった各社は、大枚はたいて導入したDLPでの『シス』上映を断念した。

だけど関東でもTジョイ大泉とか、千葉京成ローザでは問題なくデジタル上映してたし、そもそもフィルムで起こりうる上映トラブルを全て解消したのが、デジタル上映じゃん。

フィルムよりDLPの方が問題あるなんてえのは、CDにレコードみたいなスクラッチノイズが入る以上に、ありえない事態だから!

で、TOHOシネマズが、遅まきながらデジタル上映体制を整えての同2005年秋の第一弾が、松竹とつながりの密接な、ワーナー作品の本タイトル『ハリポ』って、どういう了見だよ!

※あくまでもウワサですので、念のため!


ワーナーはDLPやIMAX等の上映形式への対応に早くから積極的で、まだハーフサイズのデジタルIMAXが普及する前の、フィルム版本格IMAX、日本では品川メルシャンIMAXシアター(2007年初旬で閉館)で、この『炎のゴブレット』が上映されたことを確認している。
※これ以前の『ハリポ』作品が、日本でIMAX上映されたかは、不勉強にして知りません。


ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ここ
またしても前作から2年空くペースに戻る。
監督がデヴィッド・イェーツに、音楽がニコラス・フーパーに交代。
印象が薄く、あらすじをWikiで読み、上の予告編を見返しても、さっぱり記憶が蘇らない。
それが正しいハリポ映画?
ラスト20分が3D化されたIMAX版も製作された……らしいが、この時期、日本には稼働するIMAX劇場がなかったので、日本国内では誰も観ていないはず。



ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-みどり
ふたたび2年空けての第6作。
監督、音楽は前作どおり。
冒頭数分のみが3Dという中途半端なIMAX版が、日本でも109シネマズで公開。
で、本来は全編3Dのはずが、その処理が間に合わず、もっと飛び出し効果にすぐれたはずの後半シーンが、ムダに終わっている。
ドラマはスネイプの正体や、ダンブルドアの運命など、引っ張り続けた諸々に、ようやく答えや区切りがついてはいる。


で、いよいよ最終章の、
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-まいお
については、長くなりすぎたので、また次回。

人気ブログランキングに参加中。気に入ったらポチしてね。
人気ブログランキングへ