その1
その2
……ええっと、今回のマンガは、どこが面白いかっていうとですねえ……(こればっか!)
「帝国の逆襲」(1980・エピソード5)では、チョビひげの前任者ケンドル・オゼル(Kendal Ozzel)提督(マイケル・シアード)が、
愚策続きでベイダー卿の怒りを買って失脚し(暗黒面のフォースでご臨終)、
ファーマス・ピエット(Firmus Piett)艦長(ケネス・コリー)が急遽その後任として、提督に特進した。
そのため「帝国」劇中では、前半のピエットは艦長(キャプテン)の記章を胸に掲げ、
↑ところが『帝国』前半で、ピエット(左)の胸のキャプテンの階級章が映ってる画像って、ほとんどない。
しかたなく同作から、やはりキャプテンの階級章を胸に掲げるレノックス艦長(中)と、ニーダ艦長(右)
後半はオゼルから引き継いだ、提督(アドミラル)の階級章に付け替えている。
それなのに、ああ、それなのにそれなのに、次回作「ジェダイ」(83・エピソード6)では、なぜかピエットは、キャプテンの階級章に逆戻りしている。
……なんでだ?
で、上のマンガでは、
「ベイダーの怒りを買って、前任のオゼルのように殺されちゃたまらんと考えたピエットが、自らキャプテンに階級を戻したのでは?」
と仮説を立てたというわけ。
これについては、ケネス・コリーが来日したときに、直接訊いてみた。
↑スターログ日本版第11号 2002 WINTER 69ページ
↓で、結局ご本人の答えは、「わからない」
それで私の推測だと、「ジェダイ」撮影でピエットの記章を確認する必要が生じたが、当時はビデオ未発売。
そこで「帝国」のフィルムを確認したスタッフが、前半の艦長時の画面を見て、これだと早合点したんではないか。
いいかげんだなあ……
でもおかしいなあ。
映画って、追加撮影でつなぎがちぐはぐにならないように、コンティニュイティっていう、場面ごとの写真を撮っておくもんで、ピエットのコンティニュイティは、けっこう有名なんだけど。
しっかり提督の記章だし。
そしたら、あるサイトにモフ・ジャージャロッド(=「ジェダイ」の第2デス・スター建造責任者)の画像があって、
階級はかなり高位のモフ(=複数の宙域をまとめて管理する役職)なのに、キャプテンの記章をつけている。
本当なら、モフの階級章はこれ↓のはず。
そのサイトによれば、
「ジェダイ」での帝国軍将校の胸の記章は全部同じ、
とのこと。
あわてて確認してみた。
あれえ!
あれれれれれ!
……ますます、いいかげんだなあ
盟友デビッド・ウエスト・レイノルズが、
「帝国軍の制服は、それまで(ジョン・モロ担当時代には)きちんと階級わけがされてたのに、全部ごちゃまぜにしたのは、ニーロ・ロディス=ハメロ(メキシコ系なのでジャメロではない)が戦犯だ!」
↑こいつが噂のハメハメヤロウだ!
と2000年頃に怒ってたけど、ようやくハメロの戦犯ぶりを、10年も経って思い知らされたのであった。
だから「ジェダイ」はキライなんだよ!
それだけがキライな要素じゃないけど……。
……SWまんがの再録は、単なる再録で終わらず、手間がかかります。
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