![$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-だれしら](https://stat.ameba.jp/user_images/20090930/21/addicto/f5/9b/j/t02200239_0350038010264846461.jpg?caw=800)
『花よりもなほ』(2006)も、『歩いても歩いても』(2008)も、なぜか縁がなかった。
『誰も知らない』は、陰惨な事件を描きながら、当事者はよもやそんな結末になるなんて思っていないから、全編にわたってあっけらかんとしており、それがまた恐ろしさを際立たせるという、良くできた映画だった。
ただしもちろん、後味は最悪である。
『火垂るの墓』のサクマドロップと並んで、
![$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-さくま](https://stat.ameba.jp/user_images/20090930/21/addicto/a3/e9/j/t02200227_0336034610264849352.jpg?caw=800)
↑ちなみにこのパッケージって、『火垂るの墓』という作品の主旨に反しているような気がするんですけど……
アポロチョコは完全なトラウマだ。
![$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-あぽろ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090930/21/addicto/4c/76/j/t02200214_0446043410264851266.jpg?caw=800)
で、ようやく是枝監督の最新作、『空気人形』。
傑作の呼び声高く、期待して観たら、本当に傑作だった!
![$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-づな](https://stat.ameba.jp/user_images/20091001/01/addicto/59/9e/j/t02200155_0500035310265016296.jpg?caw=800)
「そこはどうでもいい」ところは、辻褄や整合性なんてなんのそのですっ飛ばし、ひたすら撮りたい画に固執する。
原作があるのをエンドロールで知ってちょっとがっかりしたが、もしも完全なオリジナルだったら、是枝監督は大天才ということになる。
とはいえ、いくつか気になることもないわけではない。
メイン以外のキャラのばらけぶりが邪魔くさく、あの程度の書き込みっぷりなら、いっそバッサリ切り捨てて、ひたすら空気人形に話を絞っても良かったかもしれない。
それから、これはこれでいい一方で、コツコツと整合性を突き詰めていく作劇法が、軽んじられたり、潰(つい)えてしまうのを危惧したりもするのであった。
『空気人形』の足下にもおよばないが、脚本家北川悦吏子の初監督作『ハルフウェイ』というのがあった。
![$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ハルフ](https://stat.ameba.jp/user_images/20091001/01/addicto/52/eb/j/t02200124_0515029010265024745.jpg?caw=800)
いかにも男の子が好きそうな北乃きいと、いかにも女の子が好きそうな岡田将生が主演で、一応本筋はあるけど、大半のシーンがアドリブ。
タイトルの「ハルフウェイ」だって、勉強のできない北乃きいが、halfwayを間違って読んだのを、そのまま題名にしている。
映画なんて、筋なんてどうでもよくて、かわいい女優が観られればそれでいい、って評もあって、この映画にはそう言うしかない気もしたが……問題は本作が脚本家の監督デビュー作で、もちろん脚本も本人の手によるものってところ。
結局、書きたいことなんて、言いたいことなんて、なにもないってことじゃねえか!
ノンフィクション作家のどなたかが、脳に汗をかくことの大切さ、つまり精一杯頭を使って書くことの大切さを説いていたけど、フィクションだって同じことなのに、あっさり投げ出して感覚とか雰囲気で済ませる安直な作品が多すぎるからね。
とりあえず、あと2ヶ月を残すところで、『空気人形』は今年の邦画ベストワンです。
ポチよろ。
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