元々は前の朝鮮豆知識のときに一緒にポストしようと思って書いたのですが、
さすがにここまでは~と思ってやめてました( ̄▽ ̄;)
今回Dr.JINでJJが身分のために苦しんでいるのをみて、少しその背景(?)を説明したら
ドラマがもう少し見やすいかなーと思って、またまたやっちゃいました><
例としてあげてるのは、屋世子だったり、Dr.JINだったりしますけど、
身分制度のポイントだけ分かれば良いと思うので、よければさら~と読んでやってください☆
JIN絡みでなくても読んでおくと、屋世子見るときも役立つかも?っす(笑)
元々その為に書いていたものだったので><
①朝鮮の身分制度
法律では大きく両班と常民に分かれていましたが、
実際には、両班+中人+良民+賤民(=賤人)の4段階がありました。
両班(ヤンバン)
文班(ムンバン=文官)+武班(ムバン=武官) →士大夫(サデブ)とも言う
ちなみに朝鮮では…両班は儒学を学んでその教えを通して国を統治し、常民は農業に従事して国家への義務を果たす(租税を納める)調和された素朴な生活が理想的な儒教国家だと思っていたので、更なる利益を得るために金儲けをしようとする商人や、儒教の教え(哲学)ではなく実務的なことを学ぶ技術職に携わっている人は、蔑視していました。
→余談ですが、屋世子でパクハが店舗の契約金を失くし、イガクを迎えに行くのを忘れていた時、
イガクが”商売しか頭にない軽薄はヤツ!”とパクハを罵ったのもこういった視点からです。
常民(サンミン)=中人(ジュンイン)+良民(ヤンミン)+賤民(チョンミン)
■中人(チュンイン/중인): 主に官庁で、実務に従事する階級
現代でいう医者、外交官、科学者、通訳士等々、それから庶孼(서얼/ソオル)
→官職に出ても昇進が制限されていて、両班からは蔑視、冷遇される
Dr.JINのギョンタクの身分
※庶孽(ソオル):両班の妾から生まれた子供で、庶子+孽子
庶子(両班の父+良民の母の間で生まれた子)、孽子(両班+賤民の母)
『従母法』と言って、庶孽の身分は母と同じになり、代々に受け継がれる。
(両班の女性とその他身分の男性の結婚は、絶対とは言えないけど、ほとんどないと思ってください><)
↑ギョンタクとヨンレの結婚がこのケースだけど( ̄▽ ̄;)
Dr.JINでギョンタクは庶子(ソジャ)と呼ばれていたので、母は良民だと思われます。よってギョンタクの身分も良民です。
ただ庶孽は・・官職に関しては中人階級として扱われるので、(文官は禁止されているけど)武官としては採用されることが稀にありました。ギョンタクの場合は、父のコネで従事官になれたと予測してます。
庶子は父を父と呼べず、殿様またはご主人様と呼ぶ+正妻からの兄弟にも同じく殿様みたいな呼び方をします。
このドラマではギョンタクの父の官職がかなり上のランク(正1品)なので、デガム・マニム(正2品以上の人を呼ぶ呼称)と呼んでます。
(デガム・マニムについてさらに詳しく知りたい方は、屋世子20話記事の真ん中あたりを参考にしてください><)
ほかには…外出時に被るガッ(黒帽子みたいなもの)も両班の物とは違う素材だったり、大きさも小さいものを使わされたりと、外見から両班でなく庶出(ソチュル=庶子として生まれた)だと分かるので、かなり差別されていた人たちです。ある意味、良民や賤民より剥奪感が大きかったかも知れません。。なお、もし父に”もう家においてあげない!”と言われて追い出されても、”家族でしょ?”などの文句も言えない立場です。5話でギョンタクが「いつ追い出されるか分からず、毎日顔色伺ってビクビクしてる気持ちを誰が分かる!」と言ったのもこんな理由からですㅠㅠ
■良民(ヤンミン/양민): 農業・手工業・商業に従事する階級で、常民の大多数
→法律的にこの階級までは、科挙(グァゴ:昔の国家試験)が受けられましたが、
実際には両班以外、漢字や儒学の勉強が出来る状況ではなかったので、有名無実でした。
■賤民(チョンミン/천민)
奴婢(ノビ)、妓生(キセン=妓女)、役者(現代でいう芸能人)、巫堂(シャーマン)、白丁(家畜を屠る人)などなど…
→朝鮮時代の女は全階級で社会活動においては論外でしたが、唯一仕事が出来る女性が妓生でした
※奴婢(ノビ)=官庁所属の官奴と両班所属の私奴がいて、特に私奴は人間ではなく両班の私物と同じ扱い
屋世子関連の罵り言葉
(超マニアックな上にある程度韓国語の知識がないと理解できないと思うので、要らない方は気軽にスルーをTT)
両班以外の人をまとめて、常民(サンミン)と呼ぶけど・・
この名称のサンを使って→軽薄で(儒教の)道理を知らない無知な人、という意味の色んな言葉が作れます。
ex.サン・スロプタ(상스럽다/形容詞)
同じく、一番低い身分の賤民(チョンミン)から・・
チョンを使って→浅はかで下品で道理知らずで根本もない人、という意味の言葉が作れます。
ex.チョン・ハダ(천하다/形容詞)
最初の頃、いつもすぐ大声出したりするパクハを見て、「サン・スロプグナ(상스럽구나)」と言ったり、
口をいっ~ぱい開いて生クリームを飲み込むパクハを見ては、「食べる姿がチョン~ハグナ(천하구나)」と暴言吐いたり、
会社まで迎えにくるという自分との約束をやぶったパクハを、商売で儲けることにしか興味がない人だと思って、
「金にしか興味がないチョン・ハン・ゴッ!(천한 것→浅はかな奴)」と罵っていて、
屋上で揉めた時は、約束すら守れないオマエがする商売は信義がないから、すぐつぶれる!と言ったあと、
「天下一のサン・ゴッ!(상 것→軽薄な奴)」と卑下してました。
・・・ああやって朝鮮の基準で、色々パクハに恐ろしいことを言っていた…ということで、まとめましょぅ・・TT
②Dr.JINによく出てくる言葉 ←いま現在
・ナウリ(나으리):歳や地位などが自分より上の人 or 妻が夫を呼ぶ時の呼称
・アシ(아씨):アガシ(아가씨=お嬢さん)の昔の言葉
・オラボニ(오라버니):オッパ(오빠=女の人が呼ぶお兄さん)の昔の言葉
・両家の閨秀(ヤンガのギュス):両班家の年頃のお嬢さんを丁寧にいう言葉 ←JJはヨンレを常にこう呼んでますねv
・漢陽(ハンヤン):ソウルの朝鮮時代の呼び名
・活人署(ファル・イン・ソ):朝鮮時代、漢陽で庶民を無料で治療してあげていた医療機関
・御医(オイ):宮の中で王や王族の病気を治療していた医者 →ちなみに身分は中人
・宗親(ゾンチン):王族を朝鮮ではこう呼んでました~
・OO君(グン):王族の男につけてあげる呼称
③Dr.JINの歴史的な背景
・庚申年→ 今から152年前=西暦1860年=哲宗在位10年
・哲宗→ 江華島(カンファド)から連れてきた名ばかりの王
・勢道政治期
23-25代王(純組・憲宗・哲宗)の60年間は〔安東金氏〕という家門が威勢を振るっていて王にほとんど力がなかった時期で、金ギョンタクの父はこの一族です。ヨンレの家門が没落したのももしかしたら、安東金氏との争いのせいかも??(←またもや無謀な想像を><)
・大院君(デウォングン)
王の父に付ける名前。普通、王の死亡後に世子が即位するので、大院君になるケース=現在の王に跡継ぎがなく宗親(王族)から王を選ぶと、その父親が大院君になる仕組みです。朝鮮では歴代4人の大院君がいて、そのうち生きているうちに大院君になったのは興宣大院君(フンソン・デウォングン)が唯一です。
・李
歴史上の人物。1820年生まれ。〔生きている大院君〕と呼ばれていた。〔安東金氏〕治世下では少しでも聡明で王位継承序列が近い王族は、濡れ衣を着せられたりで長生きできなかったので、イ・ハウンは安東金氏の一族から自分の野望を隠す為に、わざと狂人の振りをしていたと知られている。後日、次男の命福(ミョンボク)が12才の歳で王位につき、朝鮮26代王の高宗になる。
ちなみに、”興宣君、興宣大院君、イ・ハウンという名前、息子が王になる”等々のことは韓国の人ならみんな知っている知識なので、ドラマの中でジンヒョクも・・「私を誰だと思ってんだ!興宣君・イハウンだ!」と叫ぶ彼をみて驚いてました。またコレラにかかった息子のミョンボクを連れてきた時も、後日王になることを知っていたので、さらに一生懸命でした。
・ギョンタクとヨンレの婚約
上の身分説明のときも書きましたが、両班の女性が自分より低い身分の人と結婚することはほとんどありません。ヨンレは没落した両班という設定なので、家計が苦しくて(?)庶子のギョンタクと婚約をしたかも知れません。もしギョンタクを愛していたとしても、普通は親か兄が反対していたはずなので。
(補足)
どうでもいい話かもですが、ヨンレは外出時に「ジャンオッ(장옷)」という両班の婦女子がかならず頭から被るべき(顔を隠すための)服を使ってないのが気になって仕方ないっす…( ̄▽ ̄;)
あと、両班は本来ならば、結婚の初夜まで(余程の事情がない限り)相手の顔を見ることが出来ません。なのにしょっちゅうギョンタクと顔合わせてるんですよねぇ。いくらギョンタクが両班じゃないからといっても、ヨンレはきちんとすべきなんですよねぇ。。
時代の色んな風習というか…そういったものが乱れているDr.JIN♫ まあドラマなので、ヨンレが毎回「ジャンオッ」だったら、治療に参加するときも一々面倒ですよねww
おまけに、今日のDr.JINの記事訳を☆
[enews24] ’Dr.JIN’金在中 ”毒気含んだ眼差しが悲しい理由” http://twishort.com/afzsl
***
ということで、予定よりまた雑談が多くなってダラダラになってしまいましたㅠㅠ
本当は庶子とかの説明はテムのキャラ説明のために書いてましたが、まさかJJが庶子で出てくるとはㅠㅠ
なので、さらに力を入れて(?)書き足しました♡
というか、今回もやっぱりマニアック過ぎ…でしたか↓