空と風と川の流れを. -6ページ目

空と風と川の流れを.

 空と風と川の流れを求め,素の自分を表現できたら良いなと.

 Volvo V90 Cross Countryのグレードとしての位置付けは、XC70の後継ということになっているのだが、XC70と比べて明らかに違う面を感じる。

 V90 Cross Country (以下V90CC)はあらゆる点で洗練されていておしゃれなのだ。

 特にボディのラインはデザインとして完成度が高く、決してCross Country、XCのワイルドさはない。

 

 最近の車の車種には、Cross Overに分類されるものがあり、日本者でその代表例はスバルのフォレスターやアウトバックということになる。位置付けとしては、乗用車(セダンやワゴン)の快適さと、SUV(スポーツユーティリティビークル)の実用性を“掛け合わせた”車、ということになる。V90CCもその分類になるとのことだが、それよりも贅沢さ、Luxuryが先に立つと思う。

 

 正直にいうと、V90CCのデザインからはできるだけ外装にゴテゴテオプションを取り付けたくない、という。しかし、そのままではXC70のようにキャンプ道具と釣り道具の両方を積むには、ルーフラックが必要になってくる。

  というわけで、XC70の時に使っていたルーフラックを載せることにした。ルーフバーの形状が現在の主流である”フラッシュレイル”というものになっているので新たにバーを買う必要があった。

 こんな感じ。

なにか決まらないよね。

ThuleのCanyon XTというルーフラックが有名で人気があるのだが、高いし、、、みんな使ってるし。、、ということで、少し古さが目立つけど今のところこのルーフラックでいこう。

 

 

 XC70のオルタネーターが壊れた。修理も考慮したけど、昨年燃料ポンプとエアコンで日本円にして100万円以上修理に費やした。今後もそんな故障が起きないとも限らない。

 故障しても修理を繰り返す、それが車への愛着と信じていたのだが、XC70は現代の車。修理して直して乗り続けるという昔ながらの車への愛着を持つのは馬鹿げているかもしれないと思った。こういう観点はデジタルカメラへの愛着に似ている。フィルムカメラの時代は、一台のカメラを修理して大事に使い続けるというのが美徳だったが、デジタルカメラは毎年新型が発売されまだ使えるのに価値が下がるので愛着など持ち様がない、そのことに似ている。

 

 オルタネーターが壊れた直後、ボルボの販売部門から電話がかかってきた。「あなたのXC70を売りませんか?」とのこと。こいつ、俺のボルボを遠隔から監視してるのか?と思うほどすごいタイミングで電話がかかってきたのである。普段利用しているボルボディーラーからの電話だったので、めぼしい中古車をリストアップしてくれと頼んで、見てみると、どれもSUVばかり。それも予算範囲では旧モデルばかり。ふと、同じ市内になる別のメーカーのディーラー中古車を探してみると目に止まった一台があった。

 

 それが、今回のVolvo V90 Cross Countryである。

 年式は2018年、7年前。しかもまだ最新の現行モデル。走行は72000マイル。一年1万マイルの計算。悪くない。

 問題は値段。少し予算オーバーだが、買えない値段ではない。新車価格の半額以下。すぐにその車の修理、メンテナンス履歴を取り寄せたが、事故歴なし。大きな故障なし。あとは交渉して4000ドルぐらい値引きしてもらえたらと思いアポを取って翌日に実車を見に行った。

 びっくりした。外装はネイビーブルーメタリックで、一番憧れていた茶色のレザーの内装。ボディには傷なし。値引きなんて申し訳ないと思うほど綺麗な車だった。

 その後、商談に入った。正直言って、値引きを申し出るのが以上の理由でためらったが、ここは予算のこともあるのでとりあえず交渉してみた。実際の見積もり、頭金を入れて、提示されたローンの月々の支払額もかなり高かった。そこでもう一度、値下げを願う。900ドル下げた見積もり。それでもまだきつい。仕方がないので、「少し考える時間をくれ」と言って帰ろうとしたら、担当してくれた人が「少し待ってくれ」といって誰かと話に行った。そして戻ってきて見せてくれた見積もりは2000ドル値引き。月々の支払額についても、ファイナンス会社の最低金利を提示してくれたのでなんとか支払える額になった。そこで決めた。「買うよ」と。

 

 その後、販売前のメンテナンスと掃除に待つこと5日。

 昨日、実車をそのディーラーに引き取りに行ってきた。

 今時の車はカーナビも車載カメラも標準。スマートフォンでハンズフリー通話も音楽も繋げられる。さらにApple Car P)ayというスマホの一部のアプリを車の画面で操作できて使える。後ろのハッチゲートが電動。あまりに綺麗すぎて車内でタバコを吸うのが躊躇われる。

 まさか俺みたいなレベルの人間がボルボの最高グレードの車を所収できるなんて思いもしなかった。

 これからまた、この車との旅が始まる。

 

 2011年製Volvo XC70 3.2 AWD。

 

 その前に乗っていた1993年製Volvo 940セダンの故障が頻発し、ほぼ毎月1000ドルの出費がかさみ、修理屋から戻ってきてもまたすぐに故障、という状態を繰り返していたので、さすがに仕事にも支障をきたすようになった。限界が来たなと思い、探してなんとか買えそうなものを見つけた、それがXC70だった。2020年10月のことだった。

 それまで古い車ばかり乗っていて新しいクルマというものがどういうものか全く知らなかった自分にとっては、なんだか未来の車に乗ったような気分だった。両サイドの死角にある車を検知する機能など。しかも内装は革張り、サンルーフ付き。正直、自分には贅沢すぎる車だと思った。

 

 しかし不思議なもので、最新の車だと思っていても、新たに車がどんどん生み出せれていくにつれて、どんどんXC70が古くどんくさい車に思えてきたのも事実。

 

 四日前の土曜日のことだった。仕事に行って、職場の駐車場に車を停める直前” Battery Charging Failure, Urgent!!"という表示が出た。つまり走っていてもバッテリーに電気が供給されていない。オルタネーターかバッテリー本体の劣化が問題。そして仕事を終えてもう少しで家につくという直前に全てのセンサーや内部電気系統が働かずパワステさえも効かなくり、そこでちょうど自宅二到着した。
 

 昨年、燃料ポンプ、エアコンのシステムを全交換して日本円にして100万円以上修理に費やした。そして今回の故障。

 

 心が折れてしまった。

 

 普段釣りには5時間かけてノースカロライナの山に行く。5時間の運転に対して安心、安全が確保できないのであれば、その車は乗るべきではないのだ。そして、今回、修理したとして、昨年のような大修理が今後も起こってこないとは限らないのだ。

 自分としては、XC70は乗りつぶした。これ以上お金をかけるつもりはない。

 

 2020年にこの車を買ったとき、まだ給料は低かったのだが無理してかった。その直後、アパラチア山脈の川に釣りに出かけた。その前の車940セダンは2.4L ターボ付き、XC70は3.2L。燃費がXC70のほうが良くて早さも10Km/hほど速く巡航できるので6時間のかかっていたところが5時間で現地に行けるようになった。

 ルーフラックを載せて上にキャンプ道具を積めるようにしたことで、個性的になっただけでなく釣具も整理して十分な積載量を確保し快適だった。

 99000マイルで買って、現在の走行距離は143500マイル。一年1万マイル乗ったことになる。翌々考えると143500マイル、キロに換算すると230940キロ。そういえば、日本で乗っていた940GL Estateもそれぐらいで動かなくなったな。寿命だったんだ。改めてそう思う。

 諦めた。もう別れるときがきたのだ。ただ、感謝しかない。少なくともこのXC70を乗っていなければ何度もCherokeeに釣りにいくこともなかっただろう。

 

 幸い、こんな車でも欲しいという人が出てきた。見方を変えれば単にオルタネーターが壊れただけで、それさえ直せばまだまだ乗れると考えてのことだそうだ。下取りに出した際の見積もりと同額で売った。アメリカ人の車に対する考え方がわかったような気がした。

 



お別れの写真も撮った。これが昨日のこと。良い車だった。大好きな車だった。でも、ここでお別れ。

 

今日、次の車が納車された。それは次のブログで。