空と風と川の流れを. -34ページ目

空と風と川の流れを.

 空と風と川の流れを求め,素の自分を表現できたら良いなと.

 実はこの2ヶ月余り、週末も休まずに仕事をしていた。処理能力が低いと言われてしまえばそれまでなのだが、釣りどころではなく、週末も実験をしながらも、主に事務作業に追われていた。米国で仕事をしているのだから、当然全て英語で書かなければならない。

 

 ちょうど一年ほど前に、ボスから自分で研究資金を獲得しろと言われた。

 日本における科学研究助成金、いわゆる科研費にあたる、Research funding, Grantと呼ばれるもので、医学研究では国立衛生研究所 (National Institute of Health, NIH)が拠出する研究助成金が主なものである。そのほかにも財団や団体が出す助成金があり、そういった研究費を獲得して自身の研究活動に充てる。日本と大きく違うのがそのGrantには自身への人件費、給与が含まれる。

 これがかなり競争率が高い。100件の申請があればそのうち20件ほどしか採択されない。その申請書を作成するのはとてもハードな作業であり、緻密かつ詳細な内容を要求され、内容には現実性と斬新性が要求される。

 自分にとって最も困ったところはもちろん英語の能力なのだが、通常の科学英語というよりは法律あるいはビジネス英語のようなものも要求される。実際申請書の作成を開始してから知った単語も多くあった。さらに予算の明細書も作らなければならず、これも英語で書いたことなどもなかった。

 事実、研究に関する文章はまだ理解できるとして、それでも微妙な言葉遣いや言い回しなど独特の単語や書き方を要求されたし、その他の事務文書に関してはまったくちんぷんかんぷんだった。挫折感、劣等感の毎日だった。なによりも、研究者は研究だけをしれいればよいというわけではなく、研究費申請を作成して実際に研究費を獲得できなければこの国では独り立ちした研究者としてやっていけないのだ。逆にいうと、ポスドク(博士研究員)という身分はほとんど研究だけに専念できる立場なのだが、それがいかに楽でお気楽な身分なのかということを思い知った。Faculty(教員)になるために、そしてFacultyの身分を維持するためにも実際の研究活動と並行、あるいはそれ以上の時間を割いて研究費申請の作業をしなくてはならない。これまで研究だけをしていればよかった時間が、まるで遊んでいた夢の時間だったように思えるほどだ。

 この年2月に一度申請書を提出したのだが採択されなかった。実際に審査員からの採点とコメントはひどいものだった。しかし、良い経験になった。今回は前回提出したものを審査員のコメントを元に修正し改良したもで、その作業に2ヶ月休まずかかってしまった。そして昨日、ようやく仕上がり、大学側の最終チェックも終えて申請書を投稿できた。

 疲労困憊。体力もメンタルもかなり消耗した。これが本気、ほんまの研究者としての仕事なんだと思い知ったような気がする。甘いもんじゃないわ。

 しかし、自分自身、学生の頃からハードな試験期間が終わったあと、あるいは、論文が一つ仕上がったあと、やっと自由に勉強、研究ができると思い、よりやる気が出て、次はもっとやってやるぞなんて思っている自分がいる。あとは年齢と体力勝負。

 

 

釣りについて語ろう

 『釣りについて語ろう』というネタに誘われて書いてみようと思うのだが。。。。

 

 

英語では"Fishing"。しかし、Fishingという言葉には職業としての漁も含まれる。趣味としてあの手この手を尽くして様々な角度(Angle)という意味で"Angling"とも言う。

 一方、釣竿のことをRodと言うが、実際にはFishing Poleという言い方も良く使われる。また、フライフィッシングの竿はBow(弓)と呼ばれることもある。なるほど。

 

  釣りってレジャーだよね。趣味。

 だから楽しみ方なんて人それぞれだし、朝一番に釣り場に来て飯を食う時間も惜しんで日没まで竿を振り続けるという体育系釣り人も実際にいる。自分自身も釣りをはじめた頃はそういうやり方をしていたと思うが、いつのまにかそんな熱血的に釣りをすることはなくなった。第一、魚が良く釣れる時間帯もあるし、全く釣れない時間帯もある。相手は生き物なんだし。

 釣れるときは一回毛鉤を投げる度に釣れる。ワンキャストワンヒットっていうやつ。逆に100回毛鉤を投げても一度も出てこないときだってある。そんな非効率的な釣りなどどう考えても疲れるだけだと思う。

 そんなときは、川辺でのんびりコーヒーを飲むのもいいし、川から一旦離れて、近場の日帰り入浴の温泉に行くのもいいと思う。

 あるときから、せっかくの休みに釣りに出かけるのだから総合的に楽しむ、ということを心がけるようになった。

 春先に川に出かけると、道沿いに蕗の薹がよく見かける。それを一株か二株ほど持ち出して、キャンプ用のコンロで天ぷらにする。これがたまらなく美味しかった。忘れられない味になった。

 

 写真もしかり。

 フライフィッシングをやる人は、なにかとこだわりがある人が多い。つまり趣味人なのだ。その人たちの中には写真も同時に楽しむ人もいる。という自分もそうなのだが。

 あるとき、釣り仲間の一人から一枚の写真を頂いた。なんでも彼は仲間内で釣りに関する写真を持ち寄り、自費で写真集を毎年出版しているのだそうだ。そのうちの一枚の被写体が私だったということでその写真を頂いた。そういう楽しみ方があることを知った。

 それからしばらくして、北アルプスの川に釣りに行ったとき、車を停めた場所から川まで小一時間ほど歩かなければならなかったのだが、そのときに観た壮大な山の風景と谷底に輝く川の流れがあまりにも美しくしばらく眺めていた。なるほど、釣りと写真を同時に楽しむ人の気持ちが分かったような気がした。それからは同様に自分も釣りと写真をやることになった。

 いまではテクノロジーが進化して、簡単に動画が撮影できるようになった。釣りの様子を動画に残してYouTubeなんかで他人に観てもらうことを楽しんでいる人も多い。すごい時代になったなと思う。

 年齢的なものもあると思うが、ガツガツした釣りはどうも好きじゃない。緩い時間を緩く楽しむ。周囲の木々、植物や鳥なんかを眺めながら川原を散歩するように歩き、ここぞというポイントを絞って毛鉤を流す。そんな場所には必ずいい魚が居着いているはず。「釣った」というのと「釣れた」というのでは意味が大きく異なる。その上で、記憶に残る一尾を得られることが至福のときでは?と思ったりもする。

 

 はぁ、次に釣りにいけるのはいつになるやら。仕事が忙しすぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ふとYouTubeを観ているとあるカクテルが気になった。アイリッシュコーヒーというらしい。

 

 

 

 

 

 

アイリッシュウイスキーを30mLをアイリッシュグラスに注いで好みのホットコーヒーを注ぐ。その上からホイップクリームで蓋をしてかき混ぜずに飲む、そういうものらしい。アイルランドのバーで出す人気のあるカクテルらしい。ということはさほど良いコーヒー豆を使う必要はないだろうということで、スタバのハウスブレンドにした。アイリッシュウイスキーも、Jamesonという安価なものを選んで買ってきた。

 

 飲んでみるととても不思議な味である。

 コーヒーは基本的に頭をシャープに覚醒させるもの、とすればウイスキーは頭の緊張を緩めるもの。それに加えてホイップクリームがコーヒーとウイスキーの尖った味を和らげて飲みやすくしている。しかもホットだ。アイルランドの寒い季節に街のバーの昼間に飲む、そんな状況に合うカクテルだと思った。なるほどな。

 

 自分自身、基本的に酒には強くない。しかし、前回のキャンプの前後からなぜかわからないが最近一杯か二杯ひっかけるのが好きになってきた。

 季節は秋になった。山間部ではずっと冷え込むことだろう。次のキャンプにはこのカクテルを飲むつもりだが、仕事が忙しくて次キャンプに行けるのはいつになることかわからん。