釣り動画を作ってみた。(6)iMovieからFinal Cut Proへ | 空と風と川の流れを.

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 空と風と川の流れを求め,素の自分を表現できたら良いなと.

 昨年4月からYouTube動画の作成を始めたが、当初はMac用の基本動画編集ソフト、iMovieを使っていた。

 iMovieは動画作成の導入には良かったと思う。動画作成の基本中の基本の作業、デジカメやiPhoneで録った動画を取りこんで、必要な部分を切り出す。動画と動画の間の移行部分を繋ぐ動画効果(トランジション)をつける。そして、音楽をや効果音なんかをつけてそれらしく考えたストーリーに沿って動画を作っていく。自身のYouTubeチャンネルの動画のうち、四月から10月以前の分はiMovieで作成した。

 

 iMovieは本当に基本中の基本中の機能しかついていないので、不満というよりは不都合を感じるようになった。それは、

 1. 動画が傾いていた場合には補正できない。

 2.映画のような縦横が横長の画角が作ることができない。

 3. 色補正のプラグイン、LUTs (color look up table)を使うことができない。

 など。やりたいことをできないことにフラストレーションが溜まってくる。なによりも、せっかく録った動画を思い通りの雰囲気の動画を作ることができないことがとても残念に思えてきた。

 

 現在、プロの映像クリエーターが使うソフトはたくさんある。Filmora、Da Vinci Resolve、Adobe Premireなどなど。これらの無料版をダウンロード、インストールしてそれぞれ試しに使ってみた。一長一短である。Da Vinci Resolveは本当にプロ用なのか難しすぎた。Filmoraは使ってみたいいくつかの機能がついていなかった。Adobe Premireはとても優れているし、Photoshopなどの他のAdobeのソフトと操作系が共通しているし、AfterEffectやPhotoshopなどのファイルの移行がスムーズである。そして、Mac用でもWindows用でもどちらでもファイルが使えるというのも大きな利点だと思う。ただ、個人が使うには高価であることと、ソフトそのもののファイルサイズが大きく、自分のMacbook Pro(iCore5)では動作しにくいなどの問題があった。しかし、Final Cut Proについては、使いたい映像効果が含まれていたこと、色調整の方法が多彩で使いやすかったこと、そして自分のMacbook proでも一応は動きは保証されていること、大学に勤務しているこいうことでAcademical Discount、つまり割引で買えるということで最終的にはFinal Cut Proを選んだ。

 とはいっても、Final Cut Proもプロが使うようなソフトである。使い方を知るのは大変だった。実際に動画を作りながら習得していくことにした。

 Final Cut Proを導入して3本ほど動画を作成したぐらいから使い方に慣れてきた。やりたいこともできるようになってきた。

 とりあえず作ってみたのがこれ。

 この動画をまだ使い始めたばかりだったので、動画の切り取りや位置、音楽の効果などまだわからないことばかりだった。
 その後、作ったのがこれ。
 この動画から当初と比べるとやりたいことができるようになってきた。
 
 昔、まだ映画がフィルムで撮影されていた頃、海外の映画撮影でよく使われていたのが、Kodak社のKodachromeというフィルムだった。リバーサルフィルムの一種で独特の色合いで現在でも人気が高いフィルムであるが、そのフィルムはもう生産されていないしフィルムを現像する現像液もない。たとえどこかにフィルムが残っていても現像する術がないし、受け付けてくれる現像所もない。
 デジタルで撮影される現在においても、70年代頃の時代設定の映画ではデジタルでKodachromeの色調にしているものもある。
 動画作成において色の調整はソフト上でするのだが、細かい調整が一つのファイルにまとめられているPreset、Look up Table (LUT)というものがあり、それを動画編集ソフトに取り込んで動画に一発で調整できるものがある。有料のものもあれば無料で提供されているものもある。様々な色調のものがあるが、Kodachrome調のものもあってそれを使ったのが上の二本の動画。まあまあいい感じでできたかな。
 
 今年も釣り動画を作っていこう。