最後の親父の腕時計 | 空と風と川の流れを.

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 2014年10月の父の死後、実家から持ち帰ったいくつかの腕時計の一つだったのがこの時計。セイコー・ドルチェの最初期モデルで、発売は1979年だそうだ。長らく電池切れだったのでほったらかしにしていた。そのほかの父の時計については以前に本ブログに書いた。

 

 

 

 1979年ということは、父は36歳、自分は10歳の頃になる。

 父は昔はセイコーの時計を主に着けていた。記憶にあるのはセイコースポーツマチック、セイコー5の初期モデル。そして、この腕時計だった。それまでは丸い時計ばかりだったのがある日突然、薄型で四角い時計を使いだしたので、その珍しさゆえ覚えている。父の店の三軒隣りの時計屋の先代の店主が、『これ買うとけ』と言ったので買ったと言っていた。

 

 父が残した腕時計のTissoのシースターは壊れてしまった。Rolexのオイスターデイトも自動巻きが劣化しているのでよく遅れるし自動巻きが一日持たない。

 そこで、この時計があることを思い出して、さっき電池交換をしてもらってきた。動いている。

 また父が帰ってきた。