軸上色収差、"Chromatic Aberration" | 空と風と川の流れを.

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 空と風と川の流れを求め,素の自分を表現できたら良いなと.

 手持ちのSony α7R2に、レンズはFE 50mm F1.8という最も安いレンズをずっと使ってきた。自分はプロの写真家でもないし、高い機材を求める必要もないといえばない。しかし、得られた画像に対してはどうも気に入らないのだ。写真の知識がない人は別に気にならないとは思うのだが、安価と高価なレンズの違いなど知れば知るほど欠点が目につき気に入らなくなっていってしまった。

 例えばこの写真、A7R2 + FE 50mm f1.8で撮影した画像なのだが、撮影して最初に画像を観たときにはさすがフルフレームミラーレスだなぁと思ったものだが、改めて細かいところを注視していくと、いろいろ粗が目立つ。

  自然光はガラスを通過するときに、屈折率の関係で、光の波長が分離されてる。可視光線は紫の400nm あたりから赤の650nmまで紫、青、緑、黄緑、橙、赤という成分が含まれている。わかりやすいのは虹で、虹は太陽光が水気を含んだ空気を通過するときに光の成分が分離され、七色と言われるように色が分離され太陽と反対側の空に現れる。

 この画像をよくよく視ると、水面の反射の”縁”が青色に縁取られている。こういう現象を『軸上色収差』と呼ぶそうで、レンズの性能としては好ましくない現象、安いレンズの特徴だそうだ。

 

 確かに不自然だよね。

 フライラインの際も青く不自然に縁取られたようなになってる。こういうネガティブな点が目に付けば付くほど、レンズに対して嫌ぁな気持ちになってくる。

 

 さらにいろいろ調べていくと、こういった軸上色収差は、高性能で高額なレンズではあまり出ないようになっているそうだ。さらに言うと、Adobe Lightroomのような写真専用の画像編集ソフトでは軸上色収差を補正できるようになっている。

 というわけでAdobe Lightroomで修正してみることにする。

 軸上色収差補正、"Reduce Chromatic Abberation" という機能使ってを補正してみると

そして、最終結果が、

 デジタルっぽくなくて自然な画像になったような気がする。

 こういう調整をしなくてはならないなんて、なんかめんどくさいなと思う。

 

 次回は、レンズそのものの話を書くつもり。