アメリカかぶれは置いておくとして、最近邦画🇯🇵が順調で利益を上げているせいのか、近場の映画館群(最寄り駅とひとつ先の駅)ではハリウッド映画大作しかやってない。
引っ越してきた20数年前は、半々、もしくは洋画が多くてレディースディには毎週観に行っていたのに、最近は中々観たい映画がなくて選り好んでいるうちにせっかく貯めたポイントを失効。一回無料で観れたはずが😢
映画館が近いから住みかを選んだのに、この頃あまりいかされない、
ずっと観たかったアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、各部門受賞、ノミネート多数の「ホールドオーバーズ」やっと先週から公開されたけど、やはり近場ではやってない。
都内映画館まで足を伸ばした。
置いてけぼりのホリディ
監督 #アレクサンダーペイン
脚本 #デヴィットヘミングソン
キャスト
ハナム先生 #ポールジアマッティ
メアリー #ダヴァインジョイランドルフ
アンガス #ドミニクセッサ
リディア #キャリープレストン
スタンリー #テイトドノバン
ジュディ #ジリアンヴィグマン
イエジュン ジムカプラン
クンツ #ブレイディヘプナー
オラーマン #イアンドリー
ネタバレ注意⚠️↓
アカデミー賞授賞式🏆や、予告、新聞広告を見て、サブタイトル「置いてけぼりのホリディ」から想像し、雪深いクリスマス休暇男子校全寮制の室内にずっと閉じ込めらる話かと思ったが。
1970年代。ベトナム戦争真っ只中🇺🇸
生徒にも同僚にも嫌われ者、偏屈な古代文明担当ハナム先生(ポールジアマッティ)。
大口寄付者をパパに持つ問題児&劣等生のクンツに落第点❌を付けたこと📝👓で急遽、校長からクリスマス休暇居残り生徒の見張り役を押し付けられる。
変わり者だが、古代文明の成績はB+でクラスでは一番のアンガス(ドミニクセッサ)は母親とのクリスマス旅行を楽しみに荷造り🧳していたが、母親から電話で再婚相手とハネムーンに行くことが決まったので今年は寮に残ってくれと言われ青天の霹靂。
居残り組には天敵のクンツ(ブレイディヘプナー)もいる。
最悪な気分でふてくされながら、居残り組に合流。
偏屈なハナム先生は、クリスマス休暇中なのに居残り組を勉強漬けにし、さらに嫌われらが、料理長メアリー(ダヴァインジョイランドルフ)に嫌み半分でさとされる。
父親がヘリコプターを所有、長髪を切らないとスキーに連れていかないと居残ったスミスだか、結局学校までヘリコプターが迎えに来る。
居残りの生徒たちも、親の許可があれば連れていくことになるが、アンガスだけどうしても電話が繋がらず、ハナム先生、メアリーと三人で取り残され、、、
自暴自棄になったアンガスは、校長から絶対に立ち入り禁止と言われた体育館にハナム先生を挑発しながら飛び込むが、脱臼してしまう。
ハナム先生もアンガスもクビ&停学の大ピンチに。
これをあることで乗り切った二人とメアリー、少しずつ絆がうまれる、、、
的な転回。
後半は寮を出てボストンへ向かう三人のロードムービーになる。
サイドウェイ、ファミリーツリーで、アカデミー賞最優秀脚本賞を獲ったアレクサンダーペイン監督。
ロードムービーもの、家族の軋轢、すれ違いなどを描くのが上手い。
アカデミー賞主演男優賞ノミネートや、ゴールデングローブ賞受賞、アカデミー賞最優秀助演女優受賞でハナム先生、メアリーが目立つのかと思いきや、オーディションで800人の中から選ばれた映画初出演のアンガス役ドミニクがとても引き立っていた。
メアリーも、ベトナム戦争に行けば、その報奨で大学に行けるからと一人息子を送り出し、戦死してしまう悲劇の母親だが。
ドミニクの複雑な家庭事情、精神的不安定はかなり悲劇で。
母親と継親の冷徹な対応には、観ている私も憤りを感じた。
すごい事件が目の前で起こる訳じゃない。
それぞれが過去を語るうちに想像しながら、それが、はっきりと目に浮かぶ。
変な回想をいれずにその説得力。
さすが最優秀脚本賞二回🏆🏆
憧れます。
ドミニクくん、大学の演劇部ではスターらしい。
これからも映像アカデミー賞、演技トニー賞、両方でノミネートされるのを期待してます。