ブログ主のパリ滞在の終わりも近くなってきたようなので、
この機に全部乗ってみようと思い立ちました。

前回はこちら
第一日目(前半)
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/27e0652874c1d181bf84edb4c96d26f7
第一日目(後半)
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/f71b2429761767ad09664a6c43927331

2013年12月18日現在の未乗区間は、北から時計回りに、
- 7号線 Porte de La Villette 駅~ La Courneuve - 8 Mai 1945 駅
- 5号線 Porte de Pantin 駅~ Bobigny - Pablo Picasso 駅
- 11号線 Porte des Lilas 駅~ Mairie des Lilas 駅
- 9号線 Robespierre 駅~ Mairie de Montreuil 駅
- 8号線 Charenton - Ecoles 駅~ Créteil - Pointe du Lac 駅
- 4号線 Porte d'Orléans 駅~ Mairie de Montrouge 駅 (2013年開業区間)

線で消してある部分は、第一日目のログでお伝えしました。
今回は第二日目、2013年12月21日に乗車した記録です。

仕事の後、自宅に戻りました。
16時30分ごろ、自宅最寄の8号線の駅から。
8号線をパリ中心方面に乗っていくのが日常ですが、
逆に進むのはあまりありません。
改札を入ってから、いつもの方面にそのまま足が。
ホーム間違えた!

Créteil 方面に向かいます。
Porte de Charenton 駅(パリ12区)から、パリ市外に出ます。
昔はここが折り返し駅だったので、ホーム2面線路4線の広い駅になっています。


郊外に出て、例のごとく駅間距離が長くなりました。電車もスピードを出します。
シャラントン・ル・ポン市 Charenton-le-Pont (Val-de-Marne 県 (94))の
Charenton - Ecoles 駅からが未乗区間です。
この駅を出発すると、マルヌ川 la Marne を渡るために地上に出ます。
川を鉄橋で渡り、また地下にもぐります。
メゾン・アルフォール市 Maisons - Alfort (Val-de-Marne 県)の二駅は地下駅。
かまぼこ型のトンネル駅ではなく、箱形の駅です。
クレテイユ市 Créteil (Val-de-Marne 県)に入ると、
地上に出ます。
やはり開業時期が新しいため、そのままRER A線の地上駅の趣です。
メトロに乗っていることを忘れます。
第三軌条方式で架線のない高架上を進む景色は、名古屋市営地下鉄東山線の上社~藤が丘駅のような。

長らく終点だった Créteil - Préfecture 駅は地上のホーム2面、線路3線の駅。

そこから少し走ると、2011年に開業した、終点の Pointe du Lac 駅に到着します。

新興住宅地の雰囲気です。



駅全体が真新しい。



折り返しの電車に乗ります。
いつも乗っているのろのろ走る地下鉄が、地上の高架上を飛ばしている!
それだけで、胸がすく思いになり、気が大きくなってきました。
来てよかった!
Porte de Charenton 駅まで戻ります。



ここから、トラム T3a線で、パリ外周を行きます。

後半へ続く。
ブログ主のパリ滞在の終わりも近くなってきたようなので、
この機に全部乗ってみようと思い立ちました。

未乗区間は、北から時計回りに、
- 7号線 Porte de La Villette 駅~ La Courneuve - 8 Mai 1945 駅
- 5号線 Porte de Pantin 駅~ Bobigny - Pablo Picasso 駅
- 11号線 Porte des Lilas 駅~ Mairie des Lilas 駅
- 9号線 Robespierre 駅~ Mairie de Montreuil 駅
- 8号線 Charenton - Ecoles 駅~ Créteil - Pointe du Lac 駅
- 4号線 Porte d'Orléans 駅~ Mairie de Montrouge 駅 (2013年開業区間)

7号線と5号線については、前のログでお伝えしました。
今回は、2013年12月19日に乗車した記録の続きです。

5号線 Bobigny - Pablo Picasso 駅から、Porte de Pantin 駅(パリ19区)まで戻ります。


ここより、2013年に開業したトラム T3b線に乗ります。



Porte des Lilas 駅(パリ20区)で下車。ゴムタイヤ式のメトロ11号線に乗り換えです。

ここからパリの外側にわずか一駅、終点 Mairie des Lilas 駅までやってきました。

レ・リラ市 Les Lilas (Seine-Saint-Denis 県)の市役所前にある駅です。
Lilas とは、ライラックの意。

とっぷり暮れてしまいましたが、パリに隣接しているせいか、
先ほどの2つの終着駅よりも活気を感じます。

再び一駅戻り、Porte des Lilas 駅からトラムT3b線でPorte de Montreuil 駅(パリ20区)まで。

まだあと1時間ほど余裕があります。
9号線の未乗区間を行くことにしましょう。
止まっている電車に乗り込みますが、一向に動き出しません。
そのうち、République 駅~ Grands Boulevards 駅間で信号故障があり、
各駅に列車が詰っている、とのアナウンス。

10分ほどしたら動き出しましたが、各駅で3分ぐらい止まりながら、
合計15分ぐらいかけながら終点までやってきました。
普段でしたら半分ぐらいの時間で着くのに!


Mairie de Montreuil 駅。モントルイユ市 Montreuil (Seine-Saint-Denis 県)です。
ホームの壁に、街の絵地図が。


駅名の通り、出口を出るとすぐにに市庁舎があります。

市庁舎にはクリスマス・新年のイルミネーションが行われています。Bonne Année (よい年を)


この後、乗ってきた9号線で引き返します。
やはり、信号故障の影響でなかなか発車しません。
一駅進んでは最低5分は停車。
Nation 駅まで、30分を要しました。
フランス人たちは見知らぬ同士で文句を言い合いながらも笑っています。
最初はもう二駅、Charonne 駅まで行って、歩いて家まで、と思いましたが、
さっと降りて1号線に乗り換えることにしました。

なんと、乗り換え先の1号線も急病人救出のために遅れ、とのアナウンス。
とほほほ。
でも来た電車は順調に走り、時間通り家に、そして合唱団に行けました。

郊外からパリに帰ってくると、えもいわれぬ安心感が。

第2日目につづく!
パリのメトロ(地下鉄)は、RATP (パリ交通公団)によって運営されていて、
16本の路線(1~14号線と3bis線、7bis線)があります。

ブログ主のパリ滞在の終わりも近くなってきたようなので、
この機に全部乗ってみようと思い立ちました。
未乗区間は、北から時計回りに、
- 7号線 Porte de La Villette 駅~ La Courneuve - 8 Mai 1945 駅
- 5号線 Porte de Pantin 駅~ Bobigny - Pablo Picasso 駅
- 11号線 Porte des Lilas 駅~ Mairie des Lilas 駅
- 9号線 Robespierre 駅~ Mairie de Montreuil 駅
- 8号線 Charenton - Ecole 駅~ Créteil - Pointe du Lac 駅
- 4号線 Porte d'Orléans 駅~ Mairie de Montrouge 駅 (2013年開業区間)
揃いもそろって、普段の用事がない、パリ市を北東~南東側に一歩出たところが残ってしまいました。
8号線や5号線など、ほぼ毎日使っている路線も、末端には行ってなかった。
普通に生活をしていれば、そんなものでしょう。

だが、乗り残しが少ないということに気づいてしまうと、
やはり全部乗ってみたくなる酔狂な性が出てきました。
そこで、上述の路線のうち、時間の許す限り乗ってみることにしました。

昨日(2013年12月19日)、
パリ15区で仕事が終わったのが15時30分、
16時にPlace d'Italie駅に立っていました。
タイムリミットは、合唱団がパリ15区で20時に始まるまで。
楽譜を取りに、家にも帰らなければなりません。


7号線。駅数も多く、かなり長い路線です。

7号線で終点 La Courneuve - 8 Mai 1945 駅を目指します。
この路線、パリ左岸東側から、右岸に渡り西側へ。
ルーヴルやオペラといった中心地をわざわざ経由してから、
また東側に戻ってきます。歯がゆさを感じながら、北方向に向かいます。

Porte de La Villette 駅(パリ19区)から郊外に入ります。
ここから先は1970~80年代に延長された部分なので、
駅部分のトンネルがパリ市内で見るようなかまぼこ型ではなく、
四角四面になっているのがわかります。
同時期に開業している RER A, B線をダウンサイジングしたようなものです。
駅と駅の間隔がぐんと長くなり、電車もスピードを出して走ります。

終点は、パリの隣接郊外、ラ・クルヌーヴ市 La Courneuve(Seine-Saint-Denis 県 (93))にある、
「1945年5月8日広場」に駅があるため、この名がつきました。


ガランとした駅前です。郊外ですが、すぐ近くには近代高層建築は見当たりませんでした。
トラム T1線との乗り換え駅になっています。

7号線で折り返します。

Stalingrad 駅(パリ19区)で5号線に乗り換えます。



今度は5号線終点の Bobigny - Pablo Picasso 駅に向かいます。
終点一つ手前のBobigny - Pantin - Raymond Queneau 駅は、
パリのメトロでは珍しい島式ホーム(上下線の真ん中にホームがある)。
やはり開業が1985年と新しいため、RERの駅のようです。
そこから地上に出て、Ourcq 運河の脇を掠めながら、
5号線とトラムT1線の車両を擁する広大な車庫の横を通ります。
無停車でかなりの時間走った後に、再び地下にもぐり、
ボビニー市(Seine-Saint-Denis 県)の中心である、
終点 Bobigny - Pablo Picasso 駅に到着しました。




地上に上がると、そこからさらに郊外に向かうバスのターミナルになっています。

回りは高層建築のマンションに囲まれていて、少々殺伐とした印象です。
警察がそこかしこにいて、物々しい雰囲気。

日も暮れてきました。
後半につづく。


工事によるホーム閉鎖、列車通過が始まるとき、
関係する路線のドアにこのようなステッカーが。

今回は、Palais Royal - Musée du Louvre 駅の1号線ホーム改装工事に伴う閉鎖です。



Du 6 janvier 2014 au 2 mars 2014 inclus,
les quais M 1 sont fermés.
Descendre aux stations Louvre - Rivoli
ou Tuileries. Pour effectuer vos
correspondances avec les lignes M 1
et M 7, changez à Châtelet.
Merci de votre compréhension.

「2014年1月6日から2014年3月2日当日まで、
メトロ1号線のホームが閉鎖されます。
ルーヴル・リヴォリ、チュイルリーの各駅にてお降りください。
メトロ1号線と7号線の乗り換えは、シャトレ駅にて行ってください。
ご理解のほど、お願いいたします」

パリのメトロの平均駅間距離は300メートルほどとのこと。
このように一駅を閉鎖してしまっても、
別の乗降駅や乗換駅も確保されているため、
それほど大事にならないということでしょう。

ルーヴル美術館へお越しの方はご注意を。
Bastille 駅にあるパン屋 Bonne Journée です。
このチェーン店、フランス国内各地の駅ナカにあり、交通機関を使っているとよく出会います。
Bonne journée ! とは、「よい一日を!」の意で、別れ際などに使う挨拶です。




サンドイッチや菓子パン(Viennoiseries) などを売っていて、
移動中に小腹がすいたときに重宝します。


このパン屋、夕方になると、




Bonne Soirée ! (「よい晩を!」の意)


こんな凝った構造になっています。

昼間は幕が巻かれて隠れていて、夕方になるとペロリと出現します。

いろいろな駅で見てみましたが、全部でこのようにはなっていないよう。(例:Opéra 駅)

それにしても、本当の店名をも隠してしまうとは!
やるな...
SIEL (Système d'information en ligne)「オンライン情報システム」は、
イル・ド・フランス地方圏のメトロ、RERやバス、トラムに採用されている次列車(バス)案内装置です。
数種類のバージョンがありますが、今回のログでは、
1989年に開通した、パリのメトロで最も新しい14号線のバージョンを紹介します。



14号線では開通当初より、自動運転、ホームドアなどの新機軸が盛り込まれましたが、
このSIELも同様に、1989年の開通当初より設置されています。

1号線~13号線には後に、後付けで設置されましたので、
違ったものとなっています。
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/eac1849e8c4db27c40bc458041818bb5

14号線バージョン

ブラウン管タイプのディスプレイです。
上方に現在時刻、
中央に次列車と次次列車の列車の行き先と、待ち時間が秒数(10秒刻み)まで表示されます。
事故や輸送障害などが何もない時、下の部分には、
"Les agents de la ligne 14
vous souhaitent
une bonne journée (soirée)"
(「よい一日(晩)をお過ごしください。14号線係員一同」の意)
と表示されています。


仕事前のひと時、
女子たちと近くのクレープ屋さんでクレープを食べて、
歩いてきたのはSNCFのモンパルナス駅 (Gare Montparnasse)。

南西方面へ向かうTGVや長距離列車と、パリ南西方面の近郊列車が発着します。

この界隈にブルターニュ名物のクレープ屋が多いのは、
ブルターニュからの列車の始発・終着駅であるためです。
また、再開発前は、画家が多く住む地区でもありました。
現在でも隣の Edgar Quinet 駅周辺では、絵画のマルシェが立ちます。

まだ「パタパタ」が残ります。




近代的な駅舎です。

さて、ここからメトロに乗る場合、

この駅になります。

Bienvenüe の u の上には、トレマ (tréma) が付いていて、
フランス語をご存知の方ならおかしく思うかもしれません。
これは、「ようこそ」の意味の bienvenue ではなく、
パリにおけるメトロ建設を語る際に欠かすことのできない技師、
「メトロの父」(Père du métro de Paris) Fulgence Bienvenüe 氏の名です。
http://www.ratp.fr/fr/ratp/c_10575/fulgence-bienvenue-le-pere-du-metro/
彼の名を冠した広場が、モンパルナス駅北側の地区にあります。

4, 6, 12, 13号線と、
4路線が乗り入れるメトロのターミナル駅になっていますが、
乗り換えは案外厄介です。

SNCFのモンパルナス駅に近いのは、6号線のホームです。

線路はゴムタイヤ軌道です。

また、これに比較的近いのは、13号線ホームです。

旧タイプの駅名票。タイルに書かれています。

13号線にはホームドアが設置されています。

さて、問題はここからです。

他の2路線は、同じ駅として括るのが不思議なくらい、ひどく離れています。
地図左下が SNCF モンパルナス駅と6号線、13号線ホーム付近。
駅から、北に向かって地下を歩きます。
地上には、モンパルナスタワー (Tour Montparnasse) と、ショッピングセンターが立っています。

それらを超えたところ、地図右上あたり、1940年6月18日広場 (Place du 18 juin 1940)や
ビアンヴニュ広場 (Place Bienvenüe) 付近地下に、
4号線と12号線のホームがあります。
歩いてみましょう。

動く歩道に乗ります。先が霞んで見えない~~~か?

まだまだ。

途中にはメトロにまつわるA~Zが壁面に書いてあります。
案外ためになる暇つぶし、フランス語読める人はどうぞ!

長旅にてござった。振り返ってみます。


12号線ホームがここから近いです。

線路は鉄車輪の軌道です。

4号線ホームはまだ歩きます。

やっと着いた!!
ゴムタイヤ式の軌道です。
上下線の真ん中に柵があるのが、4号線の駅全般に見られる特徴です。

ここでの乗り換えはできるだけ避けたいものです。
ストレスなく乗り換えられるのは、6号線と13号線。
4号線と6号線、4号線と12号線、6号線と12号線相互の乗り換えは、前後の別の駅でするのが吉。

このように、Montparnasse 駅側と、Bienvenüe 広場側に分かれた構造をしているため、
両方の名前をとり、一つの駅名になっているのです。

あー、長かった。クレープ分のカロリーは消費した模様。
おなか減ったけど、仕事行ってきます!
この日はペイ・ド・ラ・ロワール地域圏 Pays de la Loire サルト県 Sarthe の県庁所在地、
ル・マン Le Mans にやってきました。
ル・マンといえば、24時間耐久レース (24 heures du Mans) ですが、
私がここにやってきたのは、12時間耐久で試験があるため。
夏に日本で受けた職業研修の試験で、日帰りです。

朝一番のTGVに乗り、パリ・モンパルナス駅からTGVで50分ちょっと、185kmあまり。
ほぼ全区間で高速新線を走るので、速い!
時間も距離も、東京から静岡駅や新白河駅まで新幹線で行ったくらいです。

まだ明けやらぬLe Mans駅に到着です。
 

Gares (「鉄道駅・バスターミナル」の意)停留所から、トラムに乗ります。

乗車約20分、メーヌ大学 (Université du Maine) の大学事務局や試験会場に近い
Campus - Ribay 停留所で降ります。

午前中の試験終了、お昼休みに少し散歩です。

路線は大学敷地外周の2辺を回って、終点を目指します。
緑化軌道が美しい。


試験が19時30分に終わりました。長い一日でした。
帰りのTGVは22時20分。
ここから、気晴らしにトラム全線に乗ります。

ル・マンのトラムは、2007年に開業しました。
市内バスとともに、SETRAM 社 (Société d'économie mixte des transports en commnun de l'agglomération mancelle 「ル・マン都市圏公共交通混合経済会社(第三セクター)」)によって運営されています。
現在は合計15.4kmの路線を持っていて、北端の Université 停留所から、
南側で二股に分かれ、Antarès - MMAréna 停留所と
Espal - Arche de la Nature 停留所となっています。


それでは、乗ってみましょう。

車体と同様の深いオレンジ色で統一されています。先頭車と3両目はボックスシート。


2両目と4両目は折りたたみ式のロングシート。


両開きのプラグドア。ボタンを押して開けます。


刻印器 validateur。
磁気式カードは上から差し込みます。ICカードは前面にタッチ。


天井はラッピングがなされています。おしゃれ。


南端の終着の一つ、Antarès - MMAréna 停留所。
保険会社MMAの名を冠する複合スポーツスタジアムの最寄と同時に、
24時間耐久レースの会場最寄り駅です。
が、夜なのでまっくら!
横に道路が一本通っているだけで、
向こう側は茂みになっています。


もう一つの南端の終着、Espal - Arche de la Nature 停留所。

二股の分岐点 Saint-Martin 停留所では、
バスとの対面乗り換えが可能です。


券売機は各停留所に。SNCF の地方路線 (TER) のそれと酷似しています。


待ち時間が表示されます。

ル・マン市の中心、レピュブリック広場 place de la République。






SNCF のル・マン駅。


さて、帰りましょう。
ワインとサンドイッチを買って、TGVの中で一人、試験終了の祝杯です。

日が変わる直前にパリ・モンパルナス駅に到着しました。
前ログのTGVを取材したのは、南仏からの帰り。
その中で、こんな景色に出会いました。



まるで空に一本、線が引いてあるかのようです。
向こうが南、雲ひとつない快晴。
こちらは北、雲が垂れ込めた冬型の気候です。

秋~春にかけて、
Valence TGV 駅の南側付近でこの景色が見られます。
パリからはちょうど2時間程度。地中海岸のマルセイユからは1時間10分ほどの位置です。
南北フランスの気候の変化(地中海性気候/西岸海洋性気候)が目に見えてわかります。

その他、パリから下ってくると、
瑞々しい牧草地帯だった車窓が、
乾燥した土や石灰岩と、乾いた色のオリーブの木が茂る景色にかわります。
その中に、暖色系の壁に赤い瓦屋根の家々が点在し始め、
南仏・プロヴァンス地方へ来たことを実感できます。


SNCF(フランス国鉄)のオール2階建て新幹線車両 TGV Duplex は、
1996年より運行を開始しました。
LGV「高速新線」(ligne à grande vitesse)のうち、
パリ・南東線(LGV PSE : Paris - Sud-Est)の混雑緩和を目的として、
最初はパリ~リヨン間に導入されましたが、
現在では地中海線、北部方面、東ヨーロッパ線など、
多くの路線で使用されています。

両端が機関車、それにはさまれた8両の客車の、10両固定編成です。
客車の内訳は、1等車3両、バー車1両、2等車4両です。座席定員は545名。
需要が旺盛な路線では、2編成併結の20両編成、定員1090名で運転されます(客車は16両)。
(高速列車で世界一の定員は、
JR東日本のオール二階建て新幹線Max E4系8両編成を2編成併結した1634名)

現在、内装のリニューアルを行った車両が出てきていますが、
今回のログでは、改装前の車両を取り上げます。


外観塗装を変更した車両が出てきましたが、
内装リニューアル工事とは連動していないようです。
画像の208編成も内装はオリジナルのままでした。

2等車は緑を基調とした内装。
階上室(2階)は、天井がドーム型。

車両間の通り抜けはすべて2階で行われます。
JR東海371系や小田急ロマンスカー20000形、元・特急「あさぎり」の2階建て車両の構造に酷似しています。
車両間の通行があることから、比較的車内に動きがあります。
そのため、iDTGV*運用では、
子供づれが騒いだり、ポータブルDVDプレイヤーやパソコンの音を出してもよい、
「iDzap」に割り当てられます。

*iDTGV : SNCFの子会社iDTGV社が発売を管理し、SNCFが運行を行う列車。
窓口販売を行わず、ネットのみの販売網によって、廉価を実現しているほか、
サイトより座席位置が選べたり、車内サービスも他のSNCF発売列車よりも充実している。
http://www.idtgv.com/fr/



階上、階下とも、客室に入るとすぐに大型荷物置き場があります。


階上室デッキ部分、トイレと客室入口の間に、補助席があります。
満席時、立ち席承知券 (place selon disponibilité)となってしまった際には、
こちらへ。

階段を下ると、デッキと階下室になります。



階下から階上を。

階下室(1階)は天井が平らなのが特徴ですが、他は階上室と変わりません。
各車両、片側が行き止まりになっているので、通り抜けがなく静かです。
それを生かして、iDTGV運用では「iDzen」
(日本では、山陽新幹線「ひかりレールスター」の「サイレンス・カー」に相当)に割り当てられます。


2等車座席です。

リクライニングボタンを押して、座面を前にスライドすると、わずかに倒れます。
シートピッチは日本の特急列車に比べると狭いですが、
足は前座席下に伸ばすことができます。バー式フットレストもあります。
窓割りは座席配置と一致していないので、真横が壁になってしまう場合もあります。
運次第。


1等車階上室。車内の基本構造は同じですが、
ソファーのようにどっしりとした座席と、赤を基調とした内装となります。

バーは1等車と2等車の中間にあります。
階下は機器室、階上がバーとなります。




"DEC 1996 première mise en service du TGV DUPLEX"
「TGV Duplex 1996年12月運転開始」
バー車カウンター横にあった掲示です。
指と先頭車の流線型をなぞらえています。