前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/11bf86f22fcafac0ebbf229e85016e20いよいよJR全線完乗まで1路線となった。
15年以上前、大学生の終わりぐらいに、既に1路線となっていたが、
そのうち新しい路線ができてきたため、最盛期には未乗線区4路線というときもあった。
さて、今度は西へ向かう。
ずっと手をつけてこなかった例の路線の走破のためというのも勿論だが、
さらに知り合いから依頼された通訳の仕事に出向くいう大義名分もある。
実はこれもあって日本に戻ってきているのだ。
新年早々、1月1日と3日に行うことになっている。
未乗線区と同方向というのも、大変都合がよい。
仕事で向かうものの、移動するのは私一人、
したがって交通費はケチらせていただく。
利用するのは、いつもの旅の友「青春18きっぷ」である。
JR全線の普通・快速と鉄道連絡線に乗車でき、
1回当たり、午前0時から、翌午前0時過ぎ、最初に停車した駅まで有効。
5回セットで発売。
一人で5日分もしくは5人で1日、2人で1日と3人で1日といったように、
組み合わせも可能。
急行、特急、新幹線は特急券などの他、普通乗車券も必要になる。夜行列車が衰退してしまったので、途中は深夜バスでつなごう。
旅立ち北海道から、それとも青森からか、とにかく北から帰りついたその日、
昼間は実家で家族と過し、晩御飯まで済ませる。
そして、12月31日0時過ぎに家を出る。

午前1時、東海道本線沼津駅。1:08の臨時快速「ムーンライトながら」に乗る。
指定券がずっと取れなかったが、昨日午前中に2席のキャンセルがあり、
そのうちの1席をすかさず入手した。


「ながら」は数年前より臨時化され、主に学校の夏・冬・春の休み期間中に運転される。
今冬より、車両が変更になった。(前回までは
こちらの特急型189系)
いつも「湘南ライナー」で東京から小田原の間でお世話になっている185系が抜擢された。

特急列車にも普通列車にも使えるように、ということで製作された185系。
そんなわけで、窓も開くようになっている。
その中途半端さを嫌う向きもあるが、
快速や「ライナー」で乗ったときは、特急型ということで、
得した気分になる。
沼津から乗り込み、指定された自席に。
検札を受けた後、そのまま深い眠りに落ちたようで、気づいたら名古屋に停車していた。
自席の隣人は結局来なかったようである。これがもう一席のキャンセルだったか。
木曽川、揖斐川と渡り、木曽三川のもうひとつ、
この列車の名にもなっている長良川を渡る手前で、
降り支度をしてデッキに行く。程なく終点、大垣に到着した。
500人ぐらいはいると思われる下車客の大半が階段に向かって一斉に駆け出す。
朝6時前にして、傍から見れば壮観な眺めであろうが、私も走っている一人だ。
「大垣ダッシュ」とその筋では呼ばれているようだ。
陸橋を渡って、隣のホームに停車している電車に乗る。
通路側だが、何とか席を確保できた。
この後、次の列車を乗り継いだ。
- 大垣→米原 普通列車
- 米原→相生 新快速
- 相生→岡山 普通列車
姫路駅駅弁 あなごめし

- 岡山→糸崎 普通列車
- 糸崎→三原 普通列車
5本の列車を乗り継いで、岐阜県から広島県の三原までやってきた。
鈍行で東京から北に向かう場合、東北地方でロングシートが多く、
旅情も何もなくなり、いきおい苦行となる。
しかし西に向かう場合、静岡県内のロングシートさえ我慢すれば、
その先は2人で前向きに座れる転換クロスシートの車両が多く、快適だ。
景色を見るのにもよし、お弁当も気兼ねなく食べられる。
足も伸ばせるし、背もたれにもたれかかって寝るのもよし。
というわけで、今回も鈍行乗り継ぎにして疲れ知らずである。
三原→(呉線)→広島 快速「瀬戸内マリンビュー1号」

観光列車「瀬戸内マリンビュー」に乗る。

2両編成で、指定席車はゆったりしたソファーが設えられている。
それに対し、自由席車の中身は普通の車両。510円で、げに恐ろしき格差。
もちろん指定券、取ってありますよ。この列車に合わせてここまでの行程を組んである。
三原駅で買った駅弁。改札の外になく、新幹線の改札の中にまで入れさせてもらったところに売店が。
たこ飯あたりがあるかと思ったが、今は売れ残った2種類のみ。
これを手にしたところ、しきりに売店の女性が、「あなご飯がなくて、本当にすみません」と謝る。
山陽地方の駅弁は、あなごが多い。
この弁当にもあなごが入っているし、いろいろなものが食べられるから、こちらでよかったかもしれない。

いろどりがよい。おいしくいただきました。
呉線を行く。山側の山陽本線よりも大回りになるが、海沿いの景色はピカ一である。

こんな景色がひたすら続く。しかも快晴。大晦日の旅、言うことはない。

かつての軍港、呉市の中心駅、呉駅。
戦前は人口100万人を超す、日本でも有数の都市だったが、
戦後は見る影もなくなってしまったという。それでも造船業はやはり盛ん。
16時10分、広島駅に到着。
大みそか、広島の夜
市内をぐるっとめぐる「めいぷるーぷ」に乗る。400円の乗り放題切符で乗り降り自由。
広島中心地の大まかな土地勘はあるし、特にあてがあるわけでもないが、
今回は遠巻きにしか眺めたことしかない原爆ドームのバス停で降りて、
ドームを近くから見てみることにした。
(このちっこいバスに乗ってみたかったというのもある)
原爆ドームの東隣に、西蓮寺というお寺がある。


ここに祭られている被爆地蔵尊。当時、原子爆弾がほぼ真上で炸裂している。

熱線が当たらなかった、お地蔵様の足元部分は磨き石のつるつる感が残っているが、
それ以外は融けてざらざらになっている。それでも台座の上に留まったそうだ。
2014年も平和でありますように。
夜は「
ひろしまお好み物語 駅前ひろば」内にある屋台「焼くんじゃ」で焼く。
http://www.ekimae-hiroba.jp/store_yakunja.html

お好み焼きでは足りず、どんどん焼く(焼いてもらう)。ビールが進む。
テレビで、ダウンタウンの「笑ってはいけない」をやっていて、年の瀬を感じる。
日本にいるんだな、と思う。
カウンターを囲んで、店員さんやお客さんと仲良くなり、
「静岡から18きっぷで来て、これから鹿児島行きの夜行バスにのって、明日の仕事に向かう」
ということを告げると、
「静岡から鈍行!」「年越が夜行バス!」「元日に仕事か!」「バスで鹿児島まで行くんですか!?」
と、各人がそれぞれの部分に驚く。お店一体で盛り上がり、2013年はクライマックスを迎えた。

23時ちょうど広島駅新幹線口発の深夜バス「鹿児島ドリーム広島号」に乗る。
鹿児島ドリーム広島号は、2012年に突然設定された路線である。
多客期のみの運行で、JR九州バスと中国JRバスの隔日共同運行になっている。
乗ってみたい路線だったが、お盆や年末といったピーク時しか動かないというのがネックだった。
今晩は、JR九州バスの担当である。
JR九州バスの担当便は、当社にたった1台しかない、
真っ赤な2階建てバス(三菱エアロキング)。
数年前、他社に売却されてしまうという話があったが、直前で回避、
その後この路線の専用車に抜擢された。
今晩、願いかなって乗ることが出来る。

運転手さんが入口で改札する。
早割の安い席を取ってあったので、
座席位置は階段すぐ後ろの通路側と、あまり快適な部分ではない。
とりあえず指定された席に座っていたところ、
運転手さんがいらっしゃって、
「次の広島バスセンターを出たら、お好きな席に移ってもらってかまいません」とおっしゃる。
出発。10分後、バスセンターで客を迎えるも、結局誰も乗ってこなかった。
そんなわけで、年越しの赤い2階建てバスは、たった5人の乗客を乗せて鹿児島に向かう。
宮島サービスエリアでトイレ休憩。
出発すると、消灯される。まもなく年越し。
「あけましておめでとうございます」
日付が変わったのを確認して、シートをいっぱいに倒して眠りに就いた。
zzz
次回へ続く。