たまたま仕事の途切れた2日間、JR全線完乗の旅に出ている。
2015年9月8日朝、宮城県第二の都市、石巻市にやってきた。
前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/3bd47cd5e0b1badb5670ea558f902a41
石巻駅は朝のラッシュ最中だった。
各方面からの列車が一遍に到着したようで、改札前は高校生で大混雑である。
仙石線ホームから人込みをかき分けるように跨線橋を渡り、
石巻線に乗り換える。
【石巻線 浦宿駅~女川駅】


石巻線の3両編成のディーゼルカーは男子高校生で既に満員だった。
座る場所がないので、男子高校生に揉まれながら先頭部分に立つ。
二つ目の渡波(わたのは)駅で、一斉に男子高校生が下車していく。
駅の看板によると、宮城県水産高校の生徒たちだった。
車内に残ったのは、地元の女性2人と、
どこかの大学の鉄道研究会メンバーと思しき男子7, 8人だった。
彼らは風光明媚な景色そっちのけで山口県の路線や神奈川の南武線の話をしている。
浦宿(うらしゅく)駅までの間、海岸線を行く。やはり津波が襲ったことだろう。
ここまでの復旧も時間がかかったが、もとの位置に線路が敷かれた。

浦宿駅からが未乗区間である。
津波により、次の駅、石巻線終点の女川駅周辺が壊滅的被害を受けた。
そのため、浦宿~女川間にある女川トンネルの出口から先は、
地盤を7~9mかさ上げした上に線路を作り、
女川駅は200m内陸に移設した。
このようにして、2015年3月21日に新線ができたため、今回未乗区間となった。
トンネルを出ると、真新しい路盤が続く。

津波はここまで来ており、
がれきがトンネルの入り口を塞いでいた記録がネット上に残っている。
このがれきによって津波がせき止められ、浦宿側になだれ込まなかったとも言われている。

ほどなく女川駅に到着する。

行き止まり。

再びJR全線を乗り終えた。
それにしても、周辺には何もない。
工事用車両が次々とやってきて、土地のかさ上げ工事が行われている。
駅の横の風景

女川町は、東日本大震災の津波の被害を最も受けた場所のうちの一つである。
湾口が小さく、さらに山と山に囲まれた扇状地だったため、
津波の水位が一気に上がり、
海岸から遠い場所も壊滅状態となってしまった。
駅周辺にあった中心市街地はほとんど残っていない。
駅前、そして元駅跡地まで続く旧線路部分は、
大手住宅会社によって商業地の建設が続いている。


それを横目に見ながら、雨の中を歩いてみる。
2008年にここを訪れた時には、旧駅から100m程の海岸まで歩いた。
今は、旧駅付近から、工事従事者以外は海岸までたどり着くことはできない。

そのまま保存されている旧女川交番。
建物が土台からえぐり返され、ひっくり返っている。

朝9時だが、住民の姿はない。
鉄道研究会は何処からともなくやってきたタクシーで消えてしまった。
工事作業者のみが、重機を使って黙々と仕事をこなしている。

川を挟んだ高台にある女川地域医療センター。
高台に建っているのにもかかわらず、17mにも及ぶ津波で、1階は激しく損傷した。

再び駅に戻る。

雨に打たれたし、昨日は夜行バスだった。
それに、重機だけが闊歩する荒涼とした風景を見ていたら、妙に人恋しくなった。
駅に戻ってきたら、ほっとした。
冷えた体を駅併設の温泉施設「ゆぽっぽ」であたためながら、
微力だが被災地に貢献するとしよう。
女川町営のゆぽっぽは、旧女川駅にも既に併設されていて、
私も2008年、フランスからの一時帰国中に訪れている。
今回の移設された駅にも併設されることになり、2階に設けられた。
ゆぽっぽの階段踊り場からホームが見える。

新駅開業の日をまちびらきの日としたという。
周囲にはまだほとんど何もないが、
唯一、福祉施設と個人の花屋だけが営業を開始しているようだった。
これから時間をかけながら市街地が形成されていくのだろう。

一風呂浴びてから、
到着して1時間半後の列車に乗る。ここからも引き続き「青春18きっぷ」を使う。
本日中に静岡へ戻る。



今度の石巻線の列車は、一人掛け席側を窓側にも回転できる仕様の車両だった。
このタイプは当初、山形県の陸羽西線の観光用に3両用意されたものだが、
現在では他の車両と共通運用となりかなり広い範囲で使用されているため、出会うのは運次第である。
計画では石巻駅で仙石東北ラインに乗り換えて仙台に出ようと思っていたが、
面白い車両に出会ったので、このまま終点の小牛田(こごた)駅まで乗り通し、
そこから東北本線に乗り換えることにした。
大きな被害を受けた町には心が痛んだが、
着実に復興は進んでいて、駅がその旗ふり役となっているのは頼もしい。
再びのJR全線完乗と新しい駅を祝して、
一風呂浴びた後、汽車にゆられてビールがうまい!
~JR全線完乗へ2015年~
一旦おしまい。
2015年9月8日朝、宮城県第二の都市、石巻市にやってきた。
前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/3bd47cd5e0b1badb5670ea558f902a41
石巻駅は朝のラッシュ最中だった。
各方面からの列車が一遍に到着したようで、改札前は高校生で大混雑である。
仙石線ホームから人込みをかき分けるように跨線橋を渡り、
石巻線に乗り換える。
【石巻線 浦宿駅~女川駅】


石巻線の3両編成のディーゼルカーは男子高校生で既に満員だった。
座る場所がないので、男子高校生に揉まれながら先頭部分に立つ。
二つ目の渡波(わたのは)駅で、一斉に男子高校生が下車していく。
駅の看板によると、宮城県水産高校の生徒たちだった。
車内に残ったのは、地元の女性2人と、
どこかの大学の鉄道研究会メンバーと思しき男子7, 8人だった。
彼らは風光明媚な景色そっちのけで山口県の路線や神奈川の南武線の話をしている。
浦宿(うらしゅく)駅までの間、海岸線を行く。やはり津波が襲ったことだろう。
ここまでの復旧も時間がかかったが、もとの位置に線路が敷かれた。

浦宿駅からが未乗区間である。
津波により、次の駅、石巻線終点の女川駅周辺が壊滅的被害を受けた。
そのため、浦宿~女川間にある女川トンネルの出口から先は、
地盤を7~9mかさ上げした上に線路を作り、
女川駅は200m内陸に移設した。
このようにして、2015年3月21日に新線ができたため、今回未乗区間となった。
トンネルを出ると、真新しい路盤が続く。

津波はここまで来ており、
がれきがトンネルの入り口を塞いでいた記録がネット上に残っている。
このがれきによって津波がせき止められ、浦宿側になだれ込まなかったとも言われている。

ほどなく女川駅に到着する。

行き止まり。

再びJR全線を乗り終えた。
それにしても、周辺には何もない。
工事用車両が次々とやってきて、土地のかさ上げ工事が行われている。
駅の横の風景

女川町は、東日本大震災の津波の被害を最も受けた場所のうちの一つである。
湾口が小さく、さらに山と山に囲まれた扇状地だったため、
津波の水位が一気に上がり、
海岸から遠い場所も壊滅状態となってしまった。
駅周辺にあった中心市街地はほとんど残っていない。
駅前、そして元駅跡地まで続く旧線路部分は、
大手住宅会社によって商業地の建設が続いている。


それを横目に見ながら、雨の中を歩いてみる。
2008年にここを訪れた時には、旧駅から100m程の海岸まで歩いた。
今は、旧駅付近から、工事従事者以外は海岸までたどり着くことはできない。

そのまま保存されている旧女川交番。
建物が土台からえぐり返され、ひっくり返っている。

朝9時だが、住民の姿はない。
鉄道研究会は何処からともなくやってきたタクシーで消えてしまった。
工事作業者のみが、重機を使って黙々と仕事をこなしている。

川を挟んだ高台にある女川地域医療センター。
高台に建っているのにもかかわらず、17mにも及ぶ津波で、1階は激しく損傷した。

再び駅に戻る。

雨に打たれたし、昨日は夜行バスだった。
それに、重機だけが闊歩する荒涼とした風景を見ていたら、妙に人恋しくなった。
駅に戻ってきたら、ほっとした。
冷えた体を駅併設の温泉施設「ゆぽっぽ」であたためながら、
微力だが被災地に貢献するとしよう。
女川町営のゆぽっぽは、旧女川駅にも既に併設されていて、
私も2008年、フランスからの一時帰国中に訪れている。
今回の移設された駅にも併設されることになり、2階に設けられた。
ゆぽっぽの階段踊り場からホームが見える。

新駅開業の日をまちびらきの日としたという。
周囲にはまだほとんど何もないが、
唯一、福祉施設と個人の花屋だけが営業を開始しているようだった。
これから時間をかけながら市街地が形成されていくのだろう。

一風呂浴びてから、
到着して1時間半後の列車に乗る。ここからも引き続き「青春18きっぷ」を使う。
本日中に静岡へ戻る。



今度の石巻線の列車は、一人掛け席側を窓側にも回転できる仕様の車両だった。
このタイプは当初、山形県の陸羽西線の観光用に3両用意されたものだが、
現在では他の車両と共通運用となりかなり広い範囲で使用されているため、出会うのは運次第である。
計画では石巻駅で仙石東北ラインに乗り換えて仙台に出ようと思っていたが、
面白い車両に出会ったので、このまま終点の小牛田(こごた)駅まで乗り通し、
そこから東北本線に乗り換えることにした。
大きな被害を受けた町には心が痛んだが、
着実に復興は進んでいて、駅がその旗ふり役となっているのは頼もしい。
再びのJR全線完乗と新しい駅を祝して、
一風呂浴びた後、汽車にゆられてビールがうまい!
~JR全線完乗へ2015年~
一旦おしまい。

















































































































































