たまたま仕事の途切れた2日間、JR全線完乗の旅に出ている。
2015年9月8日早朝、仙台駅に降り立った。
前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/cdf21d2ea355faa4b89b15a060269d9f
土砂降りで、先が思いやられる。
ここから全線完乗の旅、再開だ。
【「仙石東北ライン」塩釜駅~高城町駅間】
本日の第一走者、非常にユニークである。
蓄電池とディーゼルエンジンとモーターを組み合わせて走行する、
最新鋭のハイブリッド車両、HB-E210系に初めて乗車する。
この車両はこれから足を踏み入れる「仙石東北ライン」の開通に伴って用意された専用車両である。

宮城県の県都仙台市から、第二の都市である石巻市までは、以前は二つのルートが考えられた。
海側を直通する仙石線と、内陸側を行く東北本線~石巻線の乗り継ぎである。
仙石線は、1925(大正14)年に私鉄の宮城電気鉄道として開業し、
戦時中1944(昭和19)年に国鉄に買収された路線である。
そのため、仙台近郊では都市内輸送を行う路線として、駅と駅の間隔が非常に短く、スピードは遅い。
それに対して、東北本線は駅間も長く、スピードも速い。
この二路線は松島湾を望む一部区間で並走しているが、
線路はつながっていなかった。
仙石線はその経緯から東北地方では珍しい直流電化、東北本線は交流電化だからである。
これをつなぎ、石巻までの時間を短縮しようという構想が何度か立ち上がったものの、
その都度消えてきた。
2011年の震災からの復興を促進するために、
いよいよこの2路線を接続する線路が作られるようになった。
その距離、わずか300m。でも新しい路線が出来上がった。
この接続線を使って東北本線仙台駅と仙石線石巻駅を結ぶ系統に
「仙石東北ライン」という愛称が付けられ、2015年5月30日に開通した。
仙石東北ラインの特別快速では、震災前の仙石線快速より所要時間が約10分早くなった。

両路線は電化方式が違うため、前述のハイブリッド車両を投入することで直通を可能とした。
6時26分に仙台駅を出発する。
最初は蓄電池に充電されている電力でモーターを回し、列車を動かす。
スピードが乗ってくると、突然ディーゼルエンジンがかかり、発電が始まる。
途中からエンジンがかかるので、音が面白い。
減速時にはモーターより回生電力が生じ、蓄電池に充電される。
これをまた加速時に使う。この繰り返しだ。
満充電時、停車時にはアイドリングストップとなり、騒音が軽減する。
従来のディーゼルカーより排気中の窒素酸化物 NOx を60%低減させているそうである。

東北本線を走り、塩釜駅に停車する。この列車の次の駅は仙石線の高城町駅となる。
少し走ると、横にちらちらと仙石線が見え隠れする。
いつあちら側に移るのか、楽しみになってきたので、一番前に行ってみる。

だが、次の松島駅に着くのではないか、というところまで来て初めて渡り線が現れた。

身をくねらせながら、渡り線に入っていく。
東北本線の上り線(東京方面)を渡り、


枕木が真新しい接続線に入る。接続線は非電化となっていて、架線がないのがわかる。

少し曲がったところで停車した。無線や信号の切り替えをしているのか。

車窓左側には、分岐していった(正確に言うとこちらが分岐したのだが)東北本線の複線が見える。
再び動き出す。

仙石線の線路がすぐ近くに。

何事もなかったかのように合流して、仙石線を走り続ける。
ほどなく、そしてあっけなく、高城町駅に到着する。

私は、各駅停車に乗り換えるために、ここで降りることとする。
仙石東北ラインの列車は、そのまま石巻に向けて去って行った。

接続線内で少々停車するため、その分がもったいなく感じるが、
まもなくこの停車も解消され、さらにスピードアップが行われるようである。
いずれにしても、乗り換えなし、
快適なハイブリッド車で素早く石巻まで移動できるようになったのは
進歩だと感じた。
今日は乗るばかりだが、
今度は海の幸を食べにこの新しい列車で石巻まで行ってみたいと思った。
次回に続く。
2015年9月8日早朝、仙台駅に降り立った。
前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/cdf21d2ea355faa4b89b15a060269d9f
土砂降りで、先が思いやられる。
ここから全線完乗の旅、再開だ。
【「仙石東北ライン」塩釜駅~高城町駅間】
本日の第一走者、非常にユニークである。
蓄電池とディーゼルエンジンとモーターを組み合わせて走行する、
最新鋭のハイブリッド車両、HB-E210系に初めて乗車する。
この車両はこれから足を踏み入れる「仙石東北ライン」の開通に伴って用意された専用車両である。

宮城県の県都仙台市から、第二の都市である石巻市までは、以前は二つのルートが考えられた。
海側を直通する仙石線と、内陸側を行く東北本線~石巻線の乗り継ぎである。
仙石線は、1925(大正14)年に私鉄の宮城電気鉄道として開業し、
戦時中1944(昭和19)年に国鉄に買収された路線である。
そのため、仙台近郊では都市内輸送を行う路線として、駅と駅の間隔が非常に短く、スピードは遅い。
それに対して、東北本線は駅間も長く、スピードも速い。
この二路線は松島湾を望む一部区間で並走しているが、
線路はつながっていなかった。
仙石線はその経緯から東北地方では珍しい直流電化、東北本線は交流電化だからである。
これをつなぎ、石巻までの時間を短縮しようという構想が何度か立ち上がったものの、
その都度消えてきた。
2011年の震災からの復興を促進するために、
いよいよこの2路線を接続する線路が作られるようになった。
その距離、わずか300m。でも新しい路線が出来上がった。
この接続線を使って東北本線仙台駅と仙石線石巻駅を結ぶ系統に
「仙石東北ライン」という愛称が付けられ、2015年5月30日に開通した。
仙石東北ラインの特別快速では、震災前の仙石線快速より所要時間が約10分早くなった。

両路線は電化方式が違うため、前述のハイブリッド車両を投入することで直通を可能とした。
6時26分に仙台駅を出発する。
最初は蓄電池に充電されている電力でモーターを回し、列車を動かす。
スピードが乗ってくると、突然ディーゼルエンジンがかかり、発電が始まる。
途中からエンジンがかかるので、音が面白い。
減速時にはモーターより回生電力が生じ、蓄電池に充電される。
これをまた加速時に使う。この繰り返しだ。
満充電時、停車時にはアイドリングストップとなり、騒音が軽減する。
従来のディーゼルカーより排気中の窒素酸化物 NOx を60%低減させているそうである。

東北本線を走り、塩釜駅に停車する。この列車の次の駅は仙石線の高城町駅となる。
少し走ると、横にちらちらと仙石線が見え隠れする。
いつあちら側に移るのか、楽しみになってきたので、一番前に行ってみる。

だが、次の松島駅に着くのではないか、というところまで来て初めて渡り線が現れた。

身をくねらせながら、渡り線に入っていく。
東北本線の上り線(東京方面)を渡り、


枕木が真新しい接続線に入る。接続線は非電化となっていて、架線がないのがわかる。

少し曲がったところで停車した。無線や信号の切り替えをしているのか。

車窓左側には、分岐していった(正確に言うとこちらが分岐したのだが)東北本線の複線が見える。
再び動き出す。

仙石線の線路がすぐ近くに。

何事もなかったかのように合流して、仙石線を走り続ける。
ほどなく、そしてあっけなく、高城町駅に到着する。

私は、各駅停車に乗り換えるために、ここで降りることとする。
仙石東北ラインの列車は、そのまま石巻に向けて去って行った。

接続線内で少々停車するため、その分がもったいなく感じるが、
まもなくこの停車も解消され、さらにスピードアップが行われるようである。
いずれにしても、乗り換えなし、
快適なハイブリッド車で素早く石巻まで移動できるようになったのは
進歩だと感じた。
今日は乗るばかりだが、
今度は海の幸を食べにこの新しい列車で石巻まで行ってみたいと思った。
次回に続く。