静岡県・川勝知事が会見「6月議会をもって職を辞する」「職業差別は皆無です」自身の発言について釈明(2024年4月2日)
「牛の世話とは違う」“職業差別”批判の静岡・川勝知事が電撃辞任表明 発言は「不適切ではない」と反論
新入職員に対する訓示の中で、青果販売業や牛を育てる仕事、モノづ
くりに従事する人たちを差別するかのような発言が問題になっている静岡県の川勝平太知事が2日午後6時に会見し、「6月の県議会をもってこの職を辞そうと思います」と電撃的に辞任を表明した。
川勝知事は1日、新入職員に対する訓示で、「県庁というのは、別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的にみなさんは頭脳・知性の高い方。ですから、それを磨く必要がある」と青果販売業や酪農業、モノづくりに従事する人たちを差別するかのような発言をした。
川勝知事は、2日午後6時過ぎから記者団の取材に応じ、発言については、「不適切ではないが、そこだけとれば職業差別に落とし込むというのができる発言だったかもしれない」と述べ、発言自体には問題は無いとの姿勢を示し、県の職員に知性を磨くことの大事さを伝えるための訓示が切り取られたと説明した。会見の最中には、「最近メディアのハラスメントいうのが言われたりします。そうしたものが横行しているのを憂いている」と、メディアを批判する発言もしていた。
そして会見の最後に、「6月の県議会をもってこの職を辞そうと思います」と、2025年7月の任期を前に、6月の県議会をもって辞職すると突然表明し、記者の質問を振り切って会見場所を後にした。