2024/02/01
難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を患う女性から依頼を受け殺害した罪などに問われている医師の裁判で、検察側は懲役23年を求刑しました。
医師の大久保愉一(よしかず)被告(45)は5年前、全身の筋肉が衰える難病・ALSを患う林優里さん(当時51歳)から依頼を受け、薬物を投与し殺害した罪や、共犯者とされる元医師の山本直樹被告(46)の父親を殺害した罪など問われています。
これまで大久保被告は、林さんの殺害は「願いを叶えるための正当な行為」だとし、山本被告の父親の殺害についても「やっていない」と無罪を主張しています。
一方、検察側は「難病患者や高齢者は殺害すべき対象」という思想に基づき、医師としての知識を悪用した犯行だと指摘し、懲役23年を求刑しました。判決は、3月5日に言い渡される予定です。