3月4日に千里中央公園、巨大な石のオブジエ
の記事を書いた。
実物を見て考えわからない、持ちかえって難問の
宿題に挑戦したが、なぜこれを制作したのか答
えは浮かばなかった。
気になるので暇な私はネットで調べることにした。
あったあったありました。
新御堂筋、中央環状線、中国自動車道、地下鉄
御堂筋線延長、北大阪急行開始、日本万博博覧
会開催などで、千里ニュータウンが完成された。
昭和45年(1970年)のことである。象徴的なもの
が無い千里ニュータウンに「財団法人大阪府タウン
管理財団千里事業本部」が4箇所のモニュメントを
設置した。
この計画に大手企業4社が賛同してスポンサー
になり未来への遺産とした。その一部を私が見
たのである。
名称 あほんだら獅子 作者 流正之氏
重さ 130トン 大きさ 4.75m×3.4m×3.25m、
すべてが難しくなり、殺気に血迷う当世の人々に笑いと
明るさを与えたいというのが、作者の製作意図である。
おおきな石の獅子は二つにずれ、見方によっては夫婦、
別の見方で、ひとり者にうつる仕組みだという。
千里は大阪の鬼門に当たる、厄よけのため獅子頭を
据えた理由もある。
材料は北山石と庵冶石、徳山石、大阪城築城の故事
にならつて、石材を瀬戸内海から運んだ。
名称と制作意図がわかってよかったが、残念なことに
設置場所は千里中央公園の南のはずれ、地元の人々
の散歩コースにはなっているが、外部からは見えない。
目立つようにポールを立てて、獅子の旗でもなびかせて、
近くを通っているモノレールから見えるようにしたいと思う。
せっかくの「130トンのあほんだら獅子」が可哀想である。
大阪の文化は「目立ってなんぼ」の世界である。
獅子頭に見えなかった私の能力を反省して、再度訪問し
て敬意を払い題名のように見えるよう、お願いをしてみる
つもりである。