カフェインで眠気は覚める!? | 作業療法士 菅原洋平のブログ

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明日を変える!脳の話

こんにちは。

作業療法士の菅原洋平です。

 

【眠気覚ましにカフェイン?】

 

眠気を覚ますために

どんな方法をとりますか?

 

カフェインが入った飲料を飲む、

という人は、

カフェインの作用を詳しく知っておきましょう。

 

私たちは

生きているだけで大量のエネルギーを消費しています。

そのエネルギー源は、

アデノシン三リン酸。

 

このアデノシン三リン酸の

最終代謝物であるアデノシンは

睡眠物質として働きます。

 

脳全体に拡散して、

脳を目覚めさせているヒスタミンを抑制したり、

睡眠中枢を活性化させます。

 

このアデノシンが作用するために介する受容体に対して

強力な拮抗作用を持つのが

カフェインです。

 

眠る機構をブロックするから

覚醒する、というのがカフェインの作用です。

 

カフェインの覚醒作用は、

脳の中の側坐核の殻部が活性化されることで起こります。

 

この部位は、

何か自発的に行動することに

関係しています。

 

つまり、

カフェインの覚醒作用は

何か作業をしているときならば自覚することができるのですが、

なにもせずに起きていることには効果が期待できません。

 

また、

主観的な集中力の向上はみられるものの、

客観的なパフォーマンスの向上はみられない、という実験結果もあります。

 

一方で、

何かをしていてもしていなくてもスッキリでき、

主観的な効果も客観的な効果もみられる方法は

計画仮眠です。

 

①眠くなる前に

②1~30分以内で

③座ったまま

④「〇分後に起きる」と3回唱える

 

この計画仮眠は

練習効果があり、

実行している人ほど終えたときのスッキリ感が高く、

パフォーマンスも高いことが明らかになっています。

 

外からカフェインを足すより、

脳内の睡眠物質を仮眠で分解する方が、

気分だけでなくパフォーマンスも向上させることができる方法だと

言えそうです。

 

気分より

結果を重視した働き方改革を。

 

 

「疲れない」が毎日続く!休み方マネジメント(河出書房新社)

 

 

脳の働きを「認知コスト」という視点から考えて、

脳に最適な働き方を提案してきた内容が

ぎっしり詰まっています!

 

ぜひ、

お手に取って見て下さい。