アクティブエイジング アンチエイジング -28ページ目

[成人に多い、根元虫歯ご注意を! 80歳代では7割の人が]

(あなたの健康百科  2017年11月20日)


加齢や歯周病によって歯茎が退縮し、露出した歯の根元に虫歯ができることが
ある。
「根元むし歯」などと呼ばれ、成人、特に高齢者では問題とされていながら
も、よく分かっていない。

サンスターグループオーラルケアカンパニーが行った20歳代~80歳代を
対象にした調査結果によると、約半数に根元むし歯があり、年齢が高くなるに
つれ多くなることが分かった。



<歯周病との関連は薄い>
今回の調査は、2016年11月~2017年1月の2カ月にサンスター財団附属
千里歯科診療所に通院している20歳代~80歳代を対象に、カルテデータの
使用に同意の得られた298人を調査した。
調査項目は、根元むし歯の有病率、根元むし歯の重症度と歯周病重症度との
関連など。

調査結果によると、根元むし歯の有病率は49.3%だった。
深さ0.5mm以上の根元の欠損がある「Code2」が17.1%、Code2に達しない
「Code1」が32.2%という内訳。

年代別では、30歳代の7.7%から年代が高くなるに従い増加し、80歳代で
70.0%と最も高くなっていた。

根元むし歯が発見された部位の約90%に歯周病か歯周病既往歴があった。
しかし、根元むし歯の重症度と歯周病の重症度は50歳代以外では相関関係が
見られなかったという。
つまり、歯周病が根元むし歯の引き金になっているとは考えにくい。


研究グループは「根元むし歯と歯周病、両方の予防を併せて行うことが重要」
と結論付けている。




http://kenko100.jp/articles/171120004441/#gsc.tab=0


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

[太っていてもやせていても、ビタミンD不足は糖尿病リスクを上げる]

(Medエッジ  2015年3月10日)


<やせている人から肥満の人までを広く対象として検証>
このたびの研究により、ビタミンD不足は、糖尿病のリスクを上げると判明
した。
さらに、肥満の人がビタミンD不足だと、糖尿病などの代謝異常のリスクを
高めるようだと分かった。

スペインのマラガ大学の研究グループが、ホルモン関係の国際誌である
ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム
誌で2015年2月23日に報告した。



<ビタミンD不足で肥満や糖尿病に?>
日光に当たると皮膚で作られる「ビタミンD」はカルシウムの吸収を助け、
骨と筋肉を維持する大切なビタミンの1つだ。
ビタミンDは肝臓で代謝され、血中では、「カルシジオール」という状態で
存在する。
通常、体内のビタミンDの量は、血液検査でカルシジオールを測定して調べ
られている。

世界中で10億人以上が、日光に当たることが少ないためにビタミンD不足で
あると推定されている。

ビタミンDが不足すると、「肥満」や生活習慣病とされる「2型糖尿病」
などになりやすいと言われている。
しかし、ビタミンDと肥満や2型糖尿病との関連性は、まだ完全には解明
されていない。

さらに、脂肪組織にある細胞の表面には、活性型ビタミンDカルシトリオール
を取り込む「ビタミンD受容体」と呼ばれるタンパク質がある。
この受容体がどれくらい脂肪細胞の表面に存在するかが肥満と関係している
可能性もあるが、詳しくは分かっていない。



<肥満度と血糖値で分類してビタミンDとの関連性を解析>
研究グループは今回、このビタミンDと糖尿病や肥満との謎について
手掛かりをつかむため、肥満度の指標「BMI」や血糖値と、血中のビタミンD
(カルシジオール)の量や脂肪組織のビタミンD受容体の数などとの関連性を
解析した。
また、肥満度が、ビタミンDの効果に影響するかどうかも確かめた。


この研究のために、大学病院で2つの調査が実施された。
1つでは、118人を対象に、BMIごとに「やせ」「過体重」「肥満」「重度の
肥満」に分け、さらに血糖値から「正常」「糖尿病または予備軍」と分けた。

もう1つでは、「肥満」以上に分類されるBMI値が30以上の30人を対象に、
血糖値から「正常」と「糖尿病または予備軍」に分けた。

肥満度と血糖値で分類された、これらの合計148人を対象として、血中の
ビタミンDの量、ビタミンDの働きを助ける副甲状腺ホルモン(PTH)の値、
脂肪組織でビタミンD受容体が作られる量などを測定した。



<肥満よりも糖代謝異常に関与していた>
その結果、血糖値が正常な人に比べ、糖尿病または予備軍では、血中の
ビタミンDが少なかった。
この差は、特に「やせ」と「重度の肥満」グループで顕著だった。

血中のビタミンDが少ないほど血糖値は高く、血糖値の下がりにくさと関連
する「インスリン耐性」など、糖尿病の指標も高かった。

しかし、血中のビタミンDの量と肥満度との間には関連性は見られなかった。

一方、ビタミンD受容体が脂肪組織で作られる量は、「重度の肥満」グループ
が他のBMIグループに比べて多かった。

また、肥満の人から採取した脂肪組織に活性型ビタミンDを加えると、
ビタミンD受容体の数が増えたが、やせた人の脂肪組織では増えなかった。



肥満の人は、活性型ビタミンDがたくさんあれば、代謝が上がる可能性が
あるというわけだ。

健康的な食事と屋外での運動を心がけると、糖尿病リスクを減らせるかも
しれない。

 



http://www.mededge.jp/b/heal/9959



 

 

 

 

 

 

 

 

 

[フッ素を入れた水道水のリスク、甲状腺機能低下症につながる可能性]

(Medエッジ  2015年3月11日)


<英国の研究グループの報告>
フッ素が入った水道水を飲むことで、甲状腺機能低下症を発症するリスクに
つながる恐れがある。

英国ケント大学の研究グループが、ジャーナル・オブ・エピデミオロジー・
アンド・コミュニティ・ヘルス誌2015年2月24日号オンライン版で報告
した。



<フッ素レベルとの関連を調査>
英国では人口の約10%(600万人)が水道水に1L当たり1mgのフッ素が
含まれる地域に住んでおり、これまでの研究で水道水に含まれるフッ素と
甲状腺機能低下症との関連が指摘されてきた。

フッ素はナトリウムなどと結合した化合物のフッ化物として入っている。

ケント大学の研究グループは、甲状腺機能低下症と水道水に含まれるフッ素の
量との関連について調査を行った。



<フッ素高い地域で多い>
その結果、水道水のフッ素の含有量が0.3mg/Lを超える地域では、甲状腺機能
低下症の一般的な発生率と比較すると30%高くなっていた。
フッ素を含む水道水を供給する地域では、水道水にフッ素を含まない地域に
比べ、甲状腺機能低下症が2倍近く高いという現象も確認できた。


研究グループは、「今回の研究は、一時期の状況を切り取って調べた観察研究
なので、原因と結果の関係を断定はできない。フッ素化物を水道水に入れる
量を減らす必要はありそう」と説明する。



日本ではフッ素添加は一般的ではないものの、歯にフッ素を塗る処置は
広まっている。
考えるきっかけになるのかもしれない。





http://www.mededge.jp/b/heal/10057





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[コンタクトレンズを使う人に朗報、ドライアイを魚の油が防いだ]

(Medエッジ  2015年3月11日)


<コーン油と比べて検証>
コンタクトレンズを使用している人は、魚の油として知られている「オメガ-3
多価不飽和脂肪酸」を取っているとドライアイが改善すると分かった。

インドの研究グループが、眼科領域の国際誌であるコルネア誌2015年4月号
で報告した。



<6カ月間服用して比較>
オメガ3脂肪酸とは、αリノレン酸(ALA)、ドコサヘキサエン酸
(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)などが含まれている。

研究グループは、コンタクトレンズを使用している人およそ500人を2つの
グループに分け、一方にはオメガ3脂肪酸、もう一方には比較対照となる
コーン油のカプセルを1日2回6カ月間飲んでもらった。

3カ月後と6カ月後に、ドライアイの症状やレンズ装着感についての
アンケートと、ドライアイの指標になる涙の膜の乾くスピード、涙が紙を伝う
程度、顕微鏡で見た目の表面の細胞の状況からドライアイの程度を比べた。



<ドライアイ症状と装着感の改善>
結果として、オメガ3脂肪酸を服用したグループでは、ドライアイ症状の
改善の度合いは、コーン油と比べると、9倍近く改善していた。
レンズの装着感についても改善していた。


コンタクトレンズを装用していて、ドライアイに悩まされているとすれば、
実践してみてもいいかもしれない。





http://www.mededge.jp/a/drge/10084



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年2月26日 10:30 PM


[コーラで歯は溶ける、エナメル質の「酸蝕」を数値化に成功]

(Medエッジ  2015年2月26日 )


<「レーザースペックル画像分析」が使える>
コーラを飲むと歯が溶ける。

実際溶けるのだが、歯が解けていく程度を数字化することにこのたび成功
した。

ブラジル、ノーベ・デ・ジューリョ大学のネルソン・H・コショージ氏らの
研究グループが、オンライン科学誌のプロスワン(PLoS One)誌において
2015年2月13日に報告している。



<酸蝕が進む>
歯のエナメル質が酸によって少なくなることを酸蝕と言う。
虫歯のように細菌の働きで歯が少なくなるのではなく、化学的なプロセスに
よって歯の摩耗が進んでいくというものだ。

研究グループによると、影響を受けている人の数は多いようだ。

溶けているといっても程度は大きくはないので、数字化するのは簡単ではない
ようだ。

このたび研究グループは、「レーザースペックル画像分析」という方法で、
酸蝕による歯表面の微細な構造に起きる変化を数値化しようと検証している。
レーザー光を面に当てると、粒状の模様が見える現象を応用。
ミネラル分の微小な変化をこの粒子の模様の変化で数字にするというものだ。



<徐々に数字が大きくなる>
牛の歯を使って、7日間にわたり1日に2回コーラ飲料(約pH2.5)に浸して
人工的に酸蝕を作り出した。
浸す時間はそれぞれ10分、20分、30分、40分とした。

結果として、浸した部分をレーザースペックル画像で分析したところ、10分で
18%、20分で23%、30分で39%、40分で44%と徐々に解けていく様子を
数字に表すことに成功した。


研究グループによると、スペックルの模様から歯の浸食を数字化した世界でも
初めての研究という。


応用すれば、歯の痛み方を定期的に調べるといった検査が実現するかも
しれない。





http://www.mededge.jp/a/eeee/9391



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[エナジードリンクで子どものADHD増加、
                  砂糖入りソフトドリンクの調査で]

(Medエッジ  2015年2月19日)


<砂糖入りのソフトドリンクにもリスクあり>
エナジードリンクを大量に飲む子どもは注意欠如・多動症(ADHD)の
リスクが7割近く高まると判明した。



<1600人強のデータを分析>
米国エール大学のCAREプロジェクトの研究グループが、小児科分野の米国
団体APAの機関誌、アカデミック・ペディアトリクスで、2015年2月6日に
報告したもの。

研究グループは、2011年のコネチカット州の27の地区の中学校を対象とした
調査データから、12校1649人の生徒を無作為に抽出して分析した。
平均年齢は12.4歳だった。
人種はヒスパニック系と黒人が多く、それぞれ47%、38%だった。

目的は、エナジードリンクを含めて、砂糖を含むソフトドリンクの注意欠如
多動症への影響を調べること。
調査では過去24時間以内に砂糖を含むソフトドリンクをどれくらい飲んだかを
質問しているほか、注意欠如・多動症についての質問もしている。



<エナジードリンクの影響大きい>
結果として、砂糖を含むソフトドリンクを飲むのは、女子よりも男子が多く、
白人よりも黒人やヒスパニックの方が多かった。

加糖のソフトドリンクを飲む本数が1本増えるごとに、注意欠如・多動症の
リスクは14%増加した。

注意欠如・多動症の子どもは、学校の成績が悪かったり、友だちとの関係が
うまく作れなかったり、怪我をしやすいなどの傾向があることが、以前の
研究から分かっている。

中でもエナジードリンクは注意欠如・多動症のリスク増加に強く関わって
いた。
飲むと、リスクは66%高まっていた。



<子どもで避ける>
エナジードリンクの影響がどういう理由からは今回の研究からは分からない。

高レベルの糖分のほか、中にはカフェインを含んでいるものもある。

カフェイン入りのエナジードリンクはスポーツの能力を高めるという研究
結果が出ている(エナジードリンクでジャンプ力アップ、カフェイン入りが
選手を強くする)。
半面で理由はどこにあるかは不明確ではあるが、何らかの副作用もあるかも
しれない。


研究グループは、子どもたちが飲む加糖のソフトドリンクは減らし、エナジー
ドリンクを飲むのは避けるよう提言している。





http://www.mededge.jp/a/pedi/9007



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[メチル水銀で自己免疫疾患リスク高まる、マグロやカジキはほどほどに]

(Medエッジ 2015年2月20日)


<低レベルなら安全だとされているが>
魚を食べたり、国によっては使われる歯科の埋め物になるアマルガムを
使ったりすると、低レベルの有機メチル水銀、無機水銀に慢性的にさらされる
と分かっている。

メチル水銀は「自己免疫疾患」のリスクにつながる可能性があることが
分かった。



<16歳から49歳の女性で検証>
米ミシガン大学のエミリー・C・ソマーズ氏らの研究グループが、エンバイロ
メンタル・ヘルス・パースペクティブス誌で2015年2月10日に報告して
いる。

研究グループによると、水銀によって異物から体を守る免疫の調節に異常が
生じる可能性が指摘されているが一般のデータは多くはない。
リウマチやアトピー性皮膚炎をはじめとした病気が知られている。

研究グループは、血液検査上の水銀の濃度、自分自身を免疫が攻撃する指標に
なる「抗核抗体陽性」、その強さについてその関連性を検証した。

米国全国健康栄養調査1999~2004年を基に、16歳から49歳の女性1352人を
対象として、水銀と抗核抗体の関連を調べた。
水銀にさらされているかは、髪、血液、尿から調べた。



<髪と血液で関係>
結果、女性の16%は抗核抗体を持っており、自己免疫疾患の傾向が見られた。

水銀は、髪が0.22ppm、血液が0.92µg/L、尿が0.62µg/Lという濃度で確認
できた。

髪と血液の水銀は高くなるほど、抗核抗体を持つ傾向が見られた。
低い人と比べると、高い人の危険度は、髪が4.10倍、血液が2.32倍だった。
抗核抗体の強さが高まるとさらに強く、危険度は髪では11.41倍、血液では
5.93倍となっていた。


メチル水銀は低レベルであれば安全だと考えられているが、将来的に自己免疫
疾患のリスクにつながる可能性があると研究グループは見ている。

日本でも大型魚で問題を指摘する動きもある。
厚生労働省のまとめでは、マグロやカジキ、クジラ、サメなどで高い。
注意したい。




http://www.mededge.jp/b/heal/9011



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[病原体を兵糧攻め、「エサ」になる鉄をしまいこむ新しい仕組み発見]

(Medエッジ  2015年2月25日)


<ホルモンではなく病原体センサーを介するルート>
白血球は、病原体の感染から体を守るために一時的に「低鉄血症」を起こす。

これまで低鉄血症は、体内で鉄の利用をコントロールするホルモン
「ヘプシジン」により引き起こされると知られていたが、今回新たに、
病原体センサー「TLR2」「TLR6」によるルートが見つかった。



<「白血球」が「赤血球」に鉄を再利用させている>
ドイツのハイデルベルク大学を中心とした研究グループが、血液学の有力誌
ブラッド誌オンライン版で、2015年2月6日に報告したものだ。

鉄は、「赤血球」が酸素を運ぶために必須であるとよく知られている。
鉄は普段、体の中で、いろいろな方法で使い回されている。

赤血球での鉄の使い回しに大事な働きをしているのが「白血球」だ。

白血球の1種「マクロファージ」は、古くなった赤血球を食べ、そこから鉄を
回収する。
そしてその鉄を再び血流に放出し、赤血球に再利用させている。
マクロファージの細胞の中にあった鉄は、マクロファージの表面にあり細胞の
内外をつなぐ「フェロポーチン」を通る。



<「フェロポーチン」を壊して病原体に鉄を与えない>
ところが体を守る免疫細胞であるマクロファージは、感染が起こると、
病原体の成長に必要な鉄を与えないため、血流の鉄を減らし、体を一時的に
低鉄血症の状態にする。
このとき、鉄の利用に関連するホルモンの「ヘプシジン」が増えて、細胞の
内外をつないでいたフェロポーチンを壊し、マクロファージの細胞内から
鉄が血流に出られなくしている。

このように、ヘプシジンが感染に対する炎症性の低鉄血症を起こすのに重要な
役割を果たしていることはよく分かっていたが、今回研究グループは、
ヘプシジンが関わらないで、同様に感染に対する炎症性の低鉄血症を起こす
新たなルートを見つけた。



<病原体センサー「TLR2」「TLR6」を介した新ルート>
そのルートには、マクロファージの表面にある、病原体センサー「TLR2」
「TLR6」が関与していた。

TLR2とTLR6は、ともに病原体表面の同じ物質「リポペプチド」を感知する。

研究グループはまず、この「リポペプチド」をネズミにたくさん投与した。
すると、TLR2とTLR6が反応して、それにより、マクロファージ表面の
フェロポーチンが大幅に減った。
また、鉄が集まる器官「肝臓」「脾臓」でもフェロポーチンは減っていた。

このとき、ヘプシジンの量は変化していなかったことから、感染による
炎症で、病原体に鉄を与えないためにマクロファージ表面のフェロポーチンが
壊れるのは、ヘプシジンによるルートだけではなくTLR2やTLR6からの
ルートでも起こり得ると新たに分かった。

この、感染防御の最前線で起きている反応に複数のルートがある理由は、
どちらかのルートがダメになった場合のフェイルセーフのためかもしれないと
研究グループは見ている。





http://www.mededge.jp/a/cold/9341




 

 

 

 

 

 

 

[「疲労」は「血圧」よりも危険、心筋梗塞などの発生リスク、
                         デンマークから報告]

(Medエッジ  2015年2月25日)


<日本人ではがんに次いで2番目の死因にもつながる>
心筋梗塞はがんに次いで日本人の死因の第2位。

この心筋梗塞をはじめとした冠動脈疾患につながるリスク要因として、疲労が
血圧よりも重要という分析結果が出てきた。



<9000人近くを追跡調査>
デンマークのフレデリクスベー病院を含む研究グループが、欧州心臓病学会の
機関誌ヨーロピアン・ハート・ジャーナルのオンライン版で2015年2月13日
に発表したものだ。

研究グループは、主に心血管疾患の予防を目的としてデンマークのコペン
ハーゲンで1976年から行われてきた一般集団調査の第3回目(1991〜1994
年)の対象者8882人を2013年4月まで追跡。
心理的な要因、社会的要因、身体的な要因を含めたさまざまな条件と心臓や
血管の病気との関連を分析。
全体に与えるインパクトも踏まえて重要なものからランク付けしていった。



<男性は疲労で2.4倍、女性は2倍>
追跡の結果、死亡事例を含めた冠動脈疾患の発生数は1731件だった。

男性では最も重要なリスク要因となったのは、疲労といわゆる「上の血圧」で
ある収縮期血圧だった。
疲労の度合いが高いと発生リスクは約2.4倍、収縮期血圧が160mmHg以上
だと120mmHg未満の場合の約2倍だった。

女性では最も重要なリスク要因はたばこ。
1日に15本程度たばこを吸う人は一度も吸ったことのない人の2.7倍となって
いた。
次いで重要なのは疲労で、高いと発生リスクが2倍となっていた。


疲労は最も重要な危険因子の1つで、心筋梗塞などを予測するために重要と
研究グループは指摘する。




http://www.mededge.jp/a/oper/9332



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[食べるとやせる腸内細菌、驚異の「クリステンセネラセエ」]

(Medエッジ  2014年11月29日)


<離れていても双子の腸内細菌は似る>
腸内細菌の集まりの研究が急速な広がりを見せていると最近つくづく感じる。
これまでも多くの研究を紹介してきた。

だだこの論文を読むまで、腸内細菌の集まりに私たち自身の遺伝的体質が
大きな影響を及ぼすとはあまり考えていなかった。



<腸内細菌は遺伝で決まる>
昨年の論文では、まれなケースとはいえ、同じ家族で育った1卵性双生児で
片方が肥満、片方は正常という組み合わせを探し出したものだった。
遺伝的に同じでも、腸内細菌の集まりの肥満に対する影響が全く違っている
ことを示していた。


今回紹介する米国コーネル大学からの論文も双子の研究だ。
1卵性と、2卵性、および双子以外の間で腸内細菌の集まりを調べている。
遺伝的体質が腸内細菌の集まりの構成に影響すると示している。

タイトルは「ヒトの遺伝体質が腸内細菌叢の構成を方向付ける」。
有力生物学誌セル誌11月6日号に掲載された。

研究ではまず、1卵性双生児171ペア、2卵生双生児245ペア、双子以外の
98人のペアについて便を継続的に集めていく。
腸内細菌の集まりの細菌構成を調べて、ペア同士で比較して類似性を計算して
いる。

結果として、血縁がないペアよりも双生児の方が腸内細菌の集まりが似て
おり、さらに2卵生双生児よりも1卵生双生児の方が似ていた。

対象は23歳から86歳までのペアで、調べたほとんどのペアは別々に生活して
いる。
したがって、この類似性は遺伝的体質を反映していると結論している。



<腸内を支配する「クリステンセネラセエ」>
次に、この原因が、影響力の強い腸内細菌の集まりが遺伝的な腸内環境に影響
されると見ている。
結果として、他の腸内細菌の構成成分が引きずられて変化しているのではと
狙いを付けている。

最終的にクリステンセネラセエ(Christensenellaceae)と最近特定された
ばかりの種が最も遺伝的体質に影響されると突き止めた。

この腸内細菌は「短鎖脂肪酸」という物質を合成して、その結果体重上昇を
防ぐことで現在注目されている。
面白いことに、この腸内細菌種が多い人は、おそらく短鎖脂肪酸の合成に
よるのだろう、痩せる傾向がある。


事実、この実験でもクリステンセネラセエを多く含む腸内細菌の集まりを
腸内に移植すると、無菌マウスが痩せる。



<腸内細菌を食べてやせる?>
この結果から得られるシナリオは、
 (1)遺伝体質はクリステンセネラセエの比率を決める
 (2)クリステンセネラセエの比率により腸内細菌の集まり
       全体の構成が影響される
 (3)クリステンセネラセエはおそらく短鎖脂肪酸の合成を通して
       肥満を防ぐ
ということになる。

とすると、体質と相関するとしてきた肥満の中には、直接、脂肪の燃焼が
関わるといった問題だけではなく、腸内細菌の集まりを変化させる間接的な
効果も存在することになる。


残念ながら今回の研究ではクリステンセネラセエの比率と相関する遺伝体質の
特定には至っていない。

ただ、後からクリステンセネラセエを加えても肥満が抑えられるなら、この
細菌をカプセルに入れたり、あるいはヨーグルトに入れたりして肥満を防ぐ
日が来るかもしれない。

 


http://www.mededge.jp/spcl/4703