[ウナギや青魚を食べると肝臓がんのリスクが4割低下!]
(IRORIO 2012年06月07日)
国立がん研究センターは7日、青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり
食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下するとの研究結果を
発表した。
調査は、岩手など9府県の45~74歳の男女約9万人を、1995年から最長
2008年まで追跡。
不飽和脂肪酸を多く含むサケ、マス、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギ、
タイの8種類の合計の摂取量で5つのグループに分け、肝臓がんの発症との
関係を調べた。
その結果、1日に食べる量が70・6グラム前後と最も多いグループは、
9・6グラム前後と最も少ないグループに比べ肝臓がんになるリスクが36%
低かった。
また、魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸を
含む種類を多く食べているグループは、少ないグループに比べると44%低い
こともわかった。
B型、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て発症することが多い
肝臓がん。
同センターの沢田典絵研究員は「DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用が
あり、肝炎ががんに移行するのを抑えているのではないか」と話している。
この発表を受けて、「安心して食べられる魚が今の日本にあるのか?」など、
原発事故後の海洋汚染の影響を心配する声も一部では上がっている。
http://irorio.jp/satoaki0123/20120607/10737/