若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、7~8割が親知らず欠如 | アクティブエイジング アンチエイジング

[歯:若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、
                  7~8割が親知らず欠如 /神奈川]

(毎日新聞  2011年6月1日)


<あなたは大丈夫?「乳児期に固い食べ物を」
                     鶴見大教授ら学生124人調査>

鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子
学生124人の歯型を調べた結果、若い女性の噛む力が弱くなり、親知らず
(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。
後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。
【網谷利一郎】


対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。
咋春、上下の顎の石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。

歯数は24~32本で平均28.2本。
基本の32本は6人だった。
上顎の親知らずの欠如が82.2%。
その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。
第1大臼歯への影響も出ている。
下顎の親知らずの欠如は71.8%だった。

後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と
未来型現代人段階(28本)に分類。
調査では未来型が57.3%で、新人・現代人は12.1%、中間(29~31本)が
24.2%だった。


2005年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、噛む力が
年々弱くなっている。歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。
田中講師も「ソフトな食品が人気だが、乳児期にしっかり噛む習慣が大切。
今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した。





http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110601ddlk14040195000c.html