[地域の坂の傾きが1.5度で中等度の糖尿病リスク18%減
医科歯科大など発表]
(時事通信社 2017年5月8日)
地域の坂の傾きが約1.5度上がると、住民が中等度の糖尿病になるリスクが
18%低下するとの調査結果を、東京医科歯科大などの研究チームが8日、
発表した。
同大の藤原武男教授(公衆衛生学)は「日常的に坂を歩くことで、運動と同じ
効果が得られている可能性がある」と分析している。
研究チームは2010年、愛知県武豊町など6市町46地域に住む65歳以上の
男女計8904人の調査を実施。
住んでいる地域の坂の傾斜と、糖尿病との関連を調べた。
各地域の坂の傾斜は約1~10度で、平均は約3度。
1カ月の血糖値の状態を表すHbA1cが7.5%以上である中等度の糖尿病だった
のは223人だった。
坂の傾きが1.48度上がると、中等度の糖尿病になる可能性は18%下がって
いた。
軽度も含めた糖尿病(HbA1cが6.5%以上)になるかどうかでは、違いが
みられなかった。
研究チームは「自治体が運動用の道を造る際、軽い坂のあるコースを設ける
などしてもいいのでは」と指摘している。
http://news.livedoor.com/article/detail/13034455/