[家庭で1日に1時間以上の受動喫煙にさらされると、
子どもの精神異常のリスク2.7倍]
(Medエッジ 2015年4月21日)
<注意欠如・多動症(ADHD)は3倍超に>
子どもが家庭で1日に1時間以上の受動喫煙にさらされると、精神異常の
リスクにつながるようだ。
注意欠如・多動症(ADHD)にも影響すると分かった。
<2千人以上の子どもを調査>
米国とスペインの研究グループが喫煙問題の専門誌であるタバコ・
コントロール誌に2015年3月25日に報告したもの。
2011年から2012年に、4歳から12歳のスペイン人の集団2357人の子どもの
データについてあらためて分析している。
子どもの受動喫煙の期間は、親が報告。
可能性のある精神異常はアンケート(SDQ)によって問題を特定した。
その上で、「ロジスティック回帰」と呼ばれる方法で統計的解析を実施。
社会学的、人口学的な条件、ライフスタイル、近隣環境、親の精神的な状態と
いった関連しそうな条件で調整して、受動喫煙と子どもの精神異常のリスク
との関連を調べた。
<精神異常を起こしやすい>
対象者の中で、家庭で1日に1時間までの受動喫煙にさらされていたのは
6.9%。
1日に1時間以上さらされていたのは4.5%だった。
習慣的に受動喫煙にさらされていない子どもと比べると、精神異常のリスクは
1時間までの子どもは1.49倍。
1日に1時間以上の子どもは2.73倍とリスクの上昇を確認できた。
注意欠如・多動症(ADHD)の対応する危険度は、1日に1時間まででは
2.18倍。
1日に1時間以上であれば3.14倍だった。
受動喫煙が子どもの精神異常につながるとは知っておきたい。
http://www.mededge.jp/a/resp/11961