深刻な出来事を幼児期に経験すると、1型糖尿病のリスクは5倍にも | アクティブエイジング アンチエイジング

[深刻な出来事を幼児期に経験すると、1型糖尿病のリスクは5倍にも]

(Medエッジ  2015年4月21日)


<1万人の子どもとの親を調査>
深刻な出来事を幼児期に経験すると、1型糖尿病になりやすくなるようだ。

スウェーデンのリンショーピング大学の研究グループが、糖尿病の専門誌で
あるダイアベトロジアに2015年4月14日に報告した。



<子どもと親を調査>
スウェーデンの南東地域の全ての赤ちゃんを対象とした「ABIS研究」の
データを基に検証している。
この研究は1997年10月1日から1999年9月30日の間に生まれた全ての
赤ちゃんを持った家族で健康などのデータを集めるものだ。

このうち1万495人の参加者から、2~3歳、5~6歳、8歳、10~13歳の
1型糖尿病と診断されていない子どもを選んだ。
その後、58人が後から1型糖尿病と診断された。

診断された年齢は2012年の国内記録から調べている。

家族の精神的ストレスは両親へのアンケートから調べた。
深刻な出来事、育児ストレス、育児不安、親の社会支援の程度を評価した。



<高い危険性を持つ>
深刻な出来事を幼児期に経験すると、遺伝や年齢といった条件で調節した結果
として、将来1型糖尿病の診断を受ける危険度が3倍になると分かった。

さらに複数の条件で調整し、2型糖尿病の遺伝、妊娠期間、両親の教育
レベル、母親が子どもの誕生前にフルタイムの半分の時間働いていたかの
条件で調整すると、危険度は2.8倍になった。

子どものBMIの条件を加えると、危険度は5.0倍と分かった。



やせた人、太った人といった子どものいくつかの特徴にかかわらず、深刻な
出来事を幼児期に経験すると1型糖尿病が増えると言えるわけだ。
注意したいところだ。




http://www.mededge.jp/a/hcgo/11985