[「ショ糖」が尿酸値を高める、毎日1Lのコーラで代謝障害に?]
(Medエッジ 2015年6月29日)
<糖尿病ではないBMI25超える人で検証>
「ショ糖」という甘味成分は健康に良くない影響を及ぼすようだ。
ショ糖入りソフトドリンクを日常的に飲んでいると、尿酸値が上がって
代謝障害につながると分かった。
デンマークのオーフス大学病院を含む研究グループが、栄養学の国際誌
ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌
オンライン版で2015年6月17日に報告した。
<ショ糖と代謝障害>
ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合した糖であるショ糖
(スクロース)を添加したソフトドリンク。
ショ糖の大半を占める果糖は、尿酸の生成を誘導し、カロリー摂取量とは
無関係に脂肪の蓄積を促すと判明している。
尿酸は血糖値の下がりにくさ「インスリン抵抗性」と低レベルの「炎症」を
招くので、ショ糖による代謝異常の原因になっている可能性があるという。
<6カ月間毎日1Lの影響とは>
研究グループは、既に発表されている研究から、研究前後の尿酸値に注目して
調べた。
研究は、糖尿病ではないものの、BMIが25を超える47人にショ糖添加ソフト
ドリンク(普通のコーラ)、同カロリーのセミスキムミルク(半脱脂乳)、
ダイエットコーラ、水のいずれかを1日1L6カ月間飲んでもらうという
ものだった。
<ショ糖添加のみ増加>
その結果、ショ糖添加ソフトドリンクのグループでは6カ月後に尿酸値が
最大15%増えていたが、他のグループでは増加しなかった。
ショ糖添加ソフトドリンクのグループでは、尿酸の絶対値と相対値が両方とも
増加し、それに伴って肝脂肪、中性脂肪、インスリン値も増加した。
<1日1Lには注意>
尿酸の値が増加し、さらに脂肪や血糖値にも影響が確認できた。
1日1Lというのはやめた方がよいのだろう。
http://www.mededge.jp/b/heal/15116